トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*同胞を訊ねる

2010-12-31 | 感じるままの回り道

 九胞は喜寿に達した者あればそろえて皆は還暦を過ぐ

 若き日の兄と結べぬ古希の人過ぎし年月知らぬ人生

 高齢の門前に立つこの身でも童の記憶ふるえて生まる

 ふるさとは若きに離したわれ故に父母の晩年聞く痛み有り


棚田の年末

2010-12-31 | 水辺環境の保全

Photo_3 Photo_4 Photo_5

№1温水田             №2温水田             №3作付け

Photo_6 Photo_7 Photo_8

№4作付け             №5作付け             №6作付け

 棚田は4枚に田植えをしたが猪に食害されて収穫は皆無となった。稲穂を食べ荒らした後も来襲して、今は稲藁さえ消えてしまっている。あろうことか作付けしてなかった水面を覆っていたミズアオイも、今はすっかり痕跡さえなくて泥田の有様だ。ミズアオイも食料としてしまったようである。

 会友は「稲がだめならレンコン、あるいはクワイを植えるか」などと話していたが、この有様をみて作付けする徒労を理解したようだ。この棚田は当初の思惑通りに「水生生物のリザーブタンク」として維持するのが、この里山の利にかなっている…のだと思うことにした。と言うより、思わざるを得ない猪の被害状況なのである。

 と思いつつ、やっぱり稲の作付けは思い切れない。収穫よりもトンボや蜘蛛の食料生産用に欲しい環境的植生だろう。言わば、水だけの田として維持するにしても水稲の存在は「命の循環」に欠かせない要素とも思うからだ。さてさて素面の御曹司が弁慶のごとく暴れた、六段の舞台は大晦日となった。