里の道母子立ち止まる秋桜
車窓過ぐ藁塚もなき米どころ
秋の灯は点かぬ我が家の鍵空ける
ここかしこ秋の灯点かぬ共稼ぎ
棚田への取水堰を手直ししたついでに、棚田2の拡幅をする。沢の流路との間の畦が氾濫で破壊され湿地状態になっていたのを、堤兼畦を新たに作りなおすことで棚田の面積を広げることが出来た。
作付けはしないから、単なる貯水容量・貯水面積の拡大でしかないけど、水辺環境の少ない周辺の環境にとっては一坪強の拡張でも大きな量である。ただ水路の南側の斜面に生えている樹木が大きくなり過ぎて張り出し、夏季でも棚田の三分の一ほど日陰にしてしまう。
田んぼとして稲作がなされていれば、周囲の斜面の樹木については「裾刈り伐採処理範囲」として他の地主であっても、通知だけで伐採処理できる範囲らしいのだが、放棄田となった今となっては山裾の伐採処理など必要が無くなっている。
稲作はしないから日陰はかまわないのだが、樹木から落ちてくる雨滴が畦を浸食して植物を生やさないし、痩せさせる一方だから除伐を考えなければならない。春にはリョウブ3本を除伐したのだが、更に上部の30年生程度の樹木数本を除伐する必要がある。
急斜面の作業になるから年明けの雨期が来る前の乾燥期がベストだろうと思っているけれど、それなりに心して取り掛かる必要のある危険作業だ。でも、ちょっとだけ心躍る。