トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

止水域の護岸

2011-05-06 | 水辺環境の保全

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 止水域の護岸を行った。資材は林内に捨て置かれたヒノキの先端部分だ。横に並べて護岸に供する丸太と杭にする丸太を選んで運び込んだ。これだけで息絶え絶えだ。

 およそ20mの止水域の畦に護岸を施したのだが、見た目にもしっかりとした畦になった。観察や遊びに入る大人も子どもも畦の上を歩くだろうから、常に片側が水に浸かっている畦は押し潰れていくだろうし、それは止水域の面積と水深を浅くするだけなのだ。

 とりあえず丸太と杭でくい止めておけば環境的には安定する。これでようやく泥水地一帯の造作というか考えていたビジョンに近い様子になり、一件落着と言いたいのだけれど、ある程度の参考植生は復活させたいから、彼岸花、フキ、ミソハギ、クサイ、カンガレイ、ガマ等の何株かを移植し終了だ。作業を終えた止水域を眺めていたら、上部の池からクロメダカ数匹程度も移しておきたいと思うようになった。水脈としては繋がっているがメダカなど魚類の移動は漏水が水源だから不可能だ。

 今日は拠点近くの草原で子供達が細い竹を鞭の様に振って蝶を落としていたし、親子でタモ網を持って上の池まで入ったから、メダカを移設放流しても狭い止水域では「獲って下さい!」と言わんばかりか…。


ウスバキトンボ初見

2011-05-06 | 小父のお隣さん

Photo_6  ウスバキトンボが出た。これからトンボ類も続々と種類が増えていくだろう。

 昨シーズンと比較すれば、水辺環境は格段に向上したはずだから、発生は昨シーズンの結果だとしても、集まってくる個体数も種類も増えるだろうと期待をしているのだ。

 一方で植物でもそうなのだが、育てたり保護したりして顕在化してくると被害にあうリスクが高くなる。フキノトウやタラノキの花の後がどうなっていくのか今年も観察させる植生を失ってしまった。

 昨日、こどもの日に兄弟と思しき二人が、竹の鞭で蝶を打って遊んでいた。小生の子ども時代を思えば、痛めるような事はしなかったと言えないけれど、圧倒的に個体数も種類も少なくなった昨今、経験や学習が大切と思う一方で、集まり始めた小さい命への「教育的指導」も頭を掠めるのだが・・・。