トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

草むらの卵塊

2011-05-27 | 小父のお隣さん

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 棚田の畦草刈りをしていたら白い卵塊が見えた。

 稀にモリアオガエルは、このような産卵をする。好んでしている訳でなく、近くに樹上産卵する枝が無かったからだ。

 6枚の棚田の内、下の2枚には枝が張り出して、昨年は数個の卵塊があったが、この上部の田では樹上産卵しても落下地点に水面は無いのだ。

 それで思ったのだが、モリアオガエルの空間認知力はいかほどなのだろうか。産卵した場所から樹上産卵できる場所まで距離にして20mほどで、カエルの畦からの視点では下の田は視認できないけれど、産卵できそうな枝だぶりは見えるはずだ。

 それはともかく、ヒキガエルは山に去ったし、モリアオガエルの孵化はこれからなのに、水中にはオタマジャクシが発生していた。卵は確認できなかったが「何カエル」なんだか…。


選択的刈り払い

2011-05-27 | 今日は真面目に

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 拠点西側の段々畑跡の選択的刈り払いを済ませた。ここは実生の樹で雑木林を養成する心算の場所で、刈り払い前に100本ほど目印の支柱を立てた。実際はもう100本ほど必要なのだが、支柱作りも楽ではない。

 段ごとに実生の状態も林床の植生も、過疎ではあるが林を形成する木々に多少なりとも違いはあるものの、いわゆる「明るい雑木林」が目標だ。

 刈り払い機のスロットルを押さえて、刃を入れる植物を選びながらの刈り払いだが、竹笹類、クズ、ススキ、ノイバラ、常緑樹などが対象だ。作業後は「見た目すっきり」とはいかないが、小生的には「満足」の作業だった。「作業、ときどきバライチゴ」だったから。

 連続3時間の刈り払いは、新しい防振手袋を装着していても、しばらくは掌に違和感が続く。昼を食べて、梅林の茶樹の整枝剪定をする。梅の木は傷んでいるが、今年は立派な実を着けている。

 まだかじるには早いのだが、青い梅の実を見ると「空腹に耐えかね食べて中毒死」した事例も多々あった事を想い出す。そういえば「二十四の瞳」の中にも、そんなエピソードが入っていた。食料も乏しく貧しい時代では、青い梅でさえ美味しく見えるのだったろう。