タケノコを産んで、すっかり竹が黄色くなってしまった。落葉も盛んで、林床はタケノコ掘りで荒れたのが見えないほど落ち葉で覆われてしまっている。
トレイルにもビッシリと積み重なっているが、これは乾いても濡れていても危ない代物なのだ。気を抜くと滑ってしまう。季語では「竹の秋」と言うそうだが、この時期の竹林は光りの透過が良くなって明るい感じになる。
雑木林は、遠めには新緑の錦絵巻に見えるけど、中に入ればうっそうとして段違いだ。でも、明るくなった竹林も梅雨までで、それ以降は藪蚊の襲来に悩まされる恐い暗い林に戻るのだ。
もう、樹林の中では蚊取り線香が不可欠になっている。陽射しの届かないところは、身の周りに蚊柱が立つようになったから。