モリアオガエルが産卵した。五月の後半だろうと思っていたのだが、例年通りの時期だったのか、記憶なんて曖昧なものだ。
卵は泡の中だけれど、孵化して水中に落ちるのは今月後半だ。それで思い至ったのは、ヒキガエルとモリアオガエルは、オタマジャクシの時代も住み分けしているのだと言う事である。ヒキガエルのオタマジャクシが水から姿を消した頃に、モリアオガエルのオタマジャクシが現れる。
水辺で大人気だったヒキガエルのオタマジャクシは、もうカエルの姿になっていて、大半が上陸した。岸にいる子カエルも、近づくと水の中に戻るが、一人前に泳ぐのだ。当たり前か…。
てんでんこ風の吹きよう放射能追われるこの身なおてんでんこ
雨風に流れ増えゆく観測値戻るあてなし遠のく故郷
花咲かす灰かと思えば命取り里は花咲く沈黙の春
炒り鍋の胡麻のごとくに炙られて家へ戻るに自己責任や