トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

草むらの宝石

2011-05-18 | 小父のお隣さん

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 汗ビッショリで幼樹の刈り出しを行っていた鎌の先に真っ赤な色が現れた。「一休みだ!」と手を止めて、まだ僅かばかりしか実っていない実をつまんだのだ。

 水筒は腰にあるけれど、生の果実は別格で美味しい。この苺は美味しいけれど数が無い。ひとつ、又一つと拾い食いする程度だから、その意味では「宝石」並みに貴重品である。クワの実も赤くなってきた樹もあるけれど、食べるためには紫色になるまで待たねばならない。あと10日か2週間程度かかるだろう。

 それまで、作業の合間の精力剤?はバライチゴの赤い実だ。


二本橋!?

2011-05-18 | 今日は真面目に

Photo_9  流路を矯正した丸太は一本づつだったが、渡るに不安定で、結局、伐りだして二本並びにした。

 両端に杭も打ち固定もしたから、渡っても不安定さは無くなった。ここは通路として使う部分ではないが、観察や手入れに使えるし、水に入らなくて済む。

 年少の子ども達にとっては、堤の平坦地と比較すると、多少は勇気が必要で冒険心を満たす設えになり魅力が増すが、環境維持の立場としては、大人や子どもに限らず多くが寄りついては欲しくないのだ。

 何よりも環境負荷が増加するし、荒れる速度が速くなる。月に一回でも狭い水辺に30~40人も立ち入ると、これは自然の回復力を超えてしまう。先日も、一行が来襲し、一部の子だがビニール袋に上陸するやしないやのヒキガエルの子をいれて持ち帰ろうとしていた。昭和の時代ならともかく、生息数も環境も貧弱になった現在、捕獲をしてもリリースするのが礼儀というものであろう。これは大人が教えなければならないことでもある。

 ボヤキは別にして、作業は三枚の泥水地の中に竹を数本づつ打ち立てて終了する。これはトンボのお休み処なのだが、早い話、写真を撮りやすくする仕掛けでもある。まあ、実態は小生も自分本位の日々なのである。


ジャコウアゲハの孵化

2011-05-18 | 小父のお隣さん

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 毎年、芽生えてくる庭のウマノスズクサに今年もジャコウアゲハが産卵した。今朝覗いたら、既に孵化していて卵の殻は食べたのだろうか、半分は無くなっている。葉にはまだ食痕が見えないから、きっと新生児の初乳のような役割りを卵殻がはたしているのだろうと推測した。

 少年時代、実家で農耕牛やヤギの出産を間近で見ていたが、後産の胎盤を親牛やヤギが食べるのを見て驚いた記憶がある。後年、これは捕食動物を避けたり、母体の回復に動物性蛋白質を補給する意味がある事を知ったが、無駄が無いものだ。

 ジャコウアゲハの卵は1mmほどで、幼虫は2mmほどに見える。この大きさの口では葉の厚みにかぶりつくのも大変だろうと、変な同情心が湧いた。幼虫は一晩経っても全く移動せず、同じ位置にいる。