春と初夏、二回は花の絨毯の上を走る。春はいわずと知れた桜の花びらだけど、今は藤の花である。朝はまだ車が通過しないから、わだちも花びらで埋まる。帰宅する頃は、わだちが見えているが、それでも得をしたような感じがする。
野生の藤は、立ち木を枯らしてしまうので森づくり関係者には嫌われ物でもあるが、花の時期は見事だ。アクセス道上に花を散らすこの藤も大きいのだが、駐車場の崖の上にある藤は更に大きい。谷の斜面から生えているのだが径は優に50cmは有るだろう。
根を何本か張っていて、そのうちの2本は切断したのだけど、太い一本はロープで降下しないと処理できない。「何時かは」と思って、ツリークライミングの講習も受け道具もそろえてあるが、谷の降下はまだである。だから立派な花を毎年咲かす。
棚田の畦草刈りを行う。田の中は既に会友のO氏が代掻きまで行ってくれた。今年は作付けする心算は無いが、水泥地として維持していく。カルガモのペアが先着していて、採餌行動で濁っていた。数メートルの距離で逃げることは無いのだが、さすがに刈払機で刈り払いながら接近したら飛び立ってしまった。
田の中は手入れが済んだが、畦の修復はこれからである。頭上十数メートルにあるコナラの枝から落ちてくる水滴の浸食は無視できないものがある。一年も経つと畦は結構痩せてしまうのだ。そのため二本を除伐したいと考えているが、急斜面なので伸び伸びにしている除伐だ。
田の中にはコナギの発芽が見られた。幼葉は数ミリほどになって散見できる。先日造成した泥水地に移植する予定の水草だ。花の時期には田を埋め尽くすだろう。