刈り払い機が不調で一台だけしか用を成さなかった。半分は刈り残しである。翌日は蓼科山登山の予定で、大河原峠でキャンプするつもりだったが、林道の崩落で通行禁止になってあえなく頓挫。結局、途中で野営したのだが、夕食頃から雷雨に見舞われ、翌日も不安定な天候のため別ルートからも断念することになった。
深夜、目覚めた時、雲は晴れて満月が明るかったけれど、排尿のため森に入るとゾクゾク感がする。臆病風の為ばかりではない、深い森にある霊気みたいなものなのだろう。
帰路、「山の神さま・天然記念物コナラ群落」の看板があったので立ち寄ってみた。
コナラの巨木を祭ってあった。きっと最大だった樹は倒れて朽ちていたけれど、周囲にはまだ巨木があった。洞の中には幼樹の時代に光を求めて幹を曲げ、根元の穴から生き延びようとした姿もあって、「山の神さま」への畏敬の念は、命への畏敬の念なのだろう。