帰り際、水見回りで泥水池に寄った。トンボ池への取水管入り口を清掃して、何気に横を見たらイトトンボがいる。かって見たことのない小ささである。どうみても体長は30mm程度だ。
小さいトンボ=ハッチョウトンボの認識だったので、イトトンボであったことに驚きがあった。動かないで観察していると産卵のための場所を探しているようだった。気に入った場所だったのか、尾の先端を水中に差し入れて茎に産卵し始めた。産卵しながら頭部まで水中に入ってしまい、そのまま産卵を続けている。
随分と長い間、水中に留まっていたが、全身水中に没したトンボの産卵も初見である。産卵しているので、オスも存在していたのだろうが発見できなかった。図鑑と照らし合わせ、体長と体色からセスジイトトンボではないかと思ったものの違うかもしれない。
小生にとって、名前がどうと言うより「体長30mmのトンボの存在」が重要なのである。泥水地を築いて「良かった!」と思えた一瞬だ。ハッチョウトンボは18mmだという。信じられない大きさである。