この夏も山椒は息絶え絶えである。初夏の頃は緑に覆われて綺麗だったが、今は棘棘の骸骨みたいになっている。新しい新芽が萌えなくてもキアゲハの産卵が絶えないのだ。山椒は良く耐えている。フィールドの山椒はここまで食べられる事は無いのは、他に食草があるためなのだろう。
庭の山椒、この夏の何度目かの復活の緑が見えてきたのだが、目を凝らすと卵も幼虫もここかしこに見る事が出来る。既にウマノスズクサはジャコウアゲハの幼虫に食い尽くされている。ウマノスズクサの地上部は消えてもゴボウ根は残っているから新たに発生してくれるだろうが、成長途上で餌を失った幼虫の姿を時々見かける。
地上に降り移動していても周囲には食草は無いし、小生、食草を用意した事で飢餓する状況を提供してしまった事になる。なんとも「しまった!」事である。「電気を提供する」として住めなくしてしまうのと似ているような、そうでないような…。