擁壁の水抜き穴からカエルの鳴き声が聞こえる。タゴガエルである。この水抜き穴に入っているのは繁殖期の一時だけで、すぐにいなくなる。
このカエル、地中の水中に産卵するとかで生態は不明の部分が多いのだそうだ。鳴き声は多く聞こえるけれど、姿を見るのは稀で、小生だって林内作業中に偶然出会っている程度なのである。
今回はたまたま林道わきの落ち葉の下にいた個体をS氏が発見し教えてくれた。その個体が右の写真だ。アカガエルと異なるのは、目の周りの黒い模様だとの事だが、小生が林内で見た成体とは異なる印象がある。水抜き穴の個体を白日の下に晒せば明白になるのだが、そんなことはしないのが礼節と言うものだろう。
穴の中のカエルは、霧隠才蔵が乗るカエルのように見える。いつも…。