水見回りで泥水地をまわっていたら、上段の田圃に異変がある。更に一段上からの漏水が尋常ではないのだ。出水箇所に泥土の塊も見て取れる。理由は確認せずとも判別した。別グループの管理区域にあるビオトープからの漏水なのだ。
年明けの頃に耕盤陥没を起こし埋め戻した近くである。今回も幼児が引き込まれるほどの竪穴に続き斜坑 が続いている。「掘り上げて土嚢を押し込み埋め戻す」しかないと、アドバイスしておいたのだが実施されずにいる。
次の月例会は10日後だが、この補修作業を行うとは、経験則から考えられないので、またまた余計な手出しをした。60㎝ほど掘り下げ、耕盤下の漏水穴の底から土嚢を押し込み踏み固め、土を戻した。応急処置であるが、掘り下げるのは腰にきつい。
耕盤穿孔はV字浸食につながる重大事態でも、考え方が異なれば対応も評価も異なるのが、任意のグループによる里山保全の現実で、部分最適と全体最適化の調和は難しい。