棚田の補修をしていたら水路にオオスズメバチが降りた。十分に時間をかけて水を飲んでいる。一枚撮影して飛び去るのを見届けようと思ったのだが、隣の大杉の反対側に回り込んでしまった。何をしているのか「巣を作る場所じゃあないのに?」と不審に思い、斜面を登り確認してみる。
彼女は、幹の杉皮に取りついて頭を動かしている。何をしているのか見当もつかなかったのだが、飛び立った後の痕跡を見て確信を持てた。杉皮をかみ砕いて持ち去ったのだ。取りついていた場所は長方形に濡れたように見える。
おそらく、杉皮の表皮を薄く噛み取って 運び去っていったのだろう。エサになる素材ではないから、巣材の採取に間違いない。十分に水分を補給したのもそのためだったと推定する。盛夏の水運びのように、幼虫に与える必要がある時期でもないから間違いないだろう。
今回も、シャープな写真がどうしても撮れなかった。撮り直し出来た余裕はあったのだが、どれも同じ調子で写っている。