トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「12月8日」

2019-12-09 | 今日は真面目に
 まずは経験値からの蓄積で12月8日頃がその期のトンボ見納めの頃なのだ。もっとざっくり言えば12月初旬がトンボの消える頃である。
 8日、初霜が下りた。朝の時間では気温が低いからトンボの飛翔は観測できないと読んで作業を先に済ました。11時過ぎ、トンボ池に確認に行こうと拠点を下ると途中で着信があった。トンボや小鳥を観にくるSさんからだった。S先生もご一緒でアキアカネのカップルを見せてくれた。「産卵していた」との事だったが小生でも出会えなかった貴重な場面だったはずである。何はともあれ1枚撮影させてもらう。

 アキアカネは稲穂の上や道路上で飛翔しているのは観るけれど撮影できる機会は小生にとっては全くないと言って良いだろう。カメラの性能もあるのだが静止画像でなければ小生には撮るのは難しい。この日のアキアカネは特筆すべき特段稀有の機会だったに違いないがトンボ池で産卵していたというのはうれしい事実である。
 小生の常識では「稲刈りが済んだ田んぼで産卵」なのだが日本全国刈り入れ後の田んぼは乾田管理となって産卵環境は激減しただろうし、当然アキアカネも絶滅寸前だ。少年時代、アキアカネなど家の前の道路や農道で群れの中に突っ込めるほどの大群で群れていたものだったと思い出すもののウスバキトンボだったかどうか・・・。判然としなくなってきた。

 アキアカネは特筆すべき種だったがマユタテアカネとオオアオイトトンボはお約束の様なトンボで、この日の個体数や動きを見ているとまだ数日は観測できる希望がある。撮影出来たアキアカネの翅、辺縁が千切れていて胸に来るものがある。まあ、今頃のトンボは多かれ少なかれそうなのだ。もののあわれと言うべきか一日の終わりを感じる。

                 千のトンボもヒイフウミイヨ
                            霜の降りた日日向ぼこ ハアコリャコリャ