トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「師走のトンボ」

2019-12-01 | 小父のお隣さん
 12月に入った。トンボの季節もあと一週間程度がお定まり。11月後半に最低気温3℃を記録し奥山も白くなった日もあったものの今日の最低気温は6℃前後で最高気温は20℃程度の予想である。
 雨続きで5日ぶりになる久々の見回りは小春日和とでも言うべきか日差しが暖かく気持ちが良かった。12月に入ったとはいえまだトンボ池周辺にはマユタテアカネとオオアオイトトンボが見られると思い足を向けた。陽だまりにだけ休んでいて近づくと飛び立つけれどこちらが静止すればほどなく舞い立った近くに降りてくる。
 几帳面のトンボは飛び立った元の場所に戻るのもいるが、それはおおむね暖かい時期の事で、この頃は「出来るだけ至近に」という意思が感じられる。エネルギー消耗を防ぎたいのだろう。

 トンボ池の畔に数えると7匹いてオオアオイトトンボは1匹だけだった。小生のトンボの最終観察日は12月8日頃と見ているのだけれど昨年は確か12月の28日まで飛翔していたはずだ。こんなことは異常である。
 今期のトンボの季節もあと一週間ほどで幕が下りる。残った十指に満たないトンボはいつまで姿を見せてくれるのか、これからは「いる?いない?いる?いない?」と思いつつの水見回りになる。
 なんか、マーガレットの花びらを一枚づつ外している心持で少しばかり少年期に戻った。まあ、正真正銘の「二度童」だもの。

                   

ヘキサ・スフェリコンの製作 6 「迷宮に入り込んだ」

2019-12-01 | 今日は真面目に
 ダラダラとズルズルと終わらせるべき作業が終わらない。次々と!が出る。こうなると自分でも手の施しようが無く静めるためには渦中に飛び込まざるを得ない。火中ではないし「肛門の切れ痔、前立腺の肥大」でもないから「じょんのびー」である。忌々しきは己の性格なのだった。まあ「業に入れば業に従え」と言うではないか。

 今回、開けてしまった迷宮の扉は重量を減らすために円筒仕立てのヘキサ・スフェリコンだ。既に正六角形の基盤を挟んで解決済みのタイプだったものの「基盤を挟まず解決する」見立てが浮かんでしまった。こうなると妄想の世界に留まれなくなり現実世界で直面するしかないのだ。
 見立てた解決法は「円筒の肉厚を増す」及び「接着時に位置が整う仕掛けをする」の2点だ。どちらも手間暇を喰う事ではないが円筒形を削り出すのが手間仕事になる。

 自宅の材は品切れなので小雨の中、拠点の道具小屋まで材を調達に出かけた。ヒノキの柱から3個分の長さを切り角を落とし秋田杉の古材から2個分を切り出した。これは厚さ40mmほどしかなく、せいぜい60φの円筒を削り出すにぎりぎりの寸法だった。
 それなのに自宅で製図し中心に心金用の穴を開けたら表裏の中心に通らず偏ってしまった。板の平行が無かったためなのだが思ったより傾きが出てしまい削りだすと円筒は50φ程度になりそうで、これでは作る意味も無く廃棄である。試作数に不自由はしないものの秋田杉の古色蒼然とした色合いで作れないのが惜しい。こういう心持だとおっつけゴミ袋から拾い出し小さいサイズで作り出すことになるのだろうと薄々感じながらの廃棄だった。

 円筒を削り出す手順は同じだが肉厚を5mm程度増やした。これでも接着面積は増えるし強度も上がるだろう。精度に影響するのが接着固定で、それを容易にするため治具を作れば良いのだが量産する訳でも無く、今回は板を両側から切断面と同等の平面に固定して相方を乗せた。これで接着すれば双方とも同一平面上で接合される事になる。
 やってみて判ったのは側板を付けない時より位置決めも接着も格段に楽になったと言うことである。クランプで側板を挟んだ下側の相方は安定しているから位置決めも楽だった。双方の角を合わせるのも苦労が無く、あとはクランプで双方を軽く押さえるだけで良い。

 さて首尾は如何に? 角合わせが正確に出来る事もあった結果と思われるが、このタイプも良く転がる。「良く転がる」と言ってもヘキサ・スフェリコンの動きはエネルギーを過度に消耗する運動なので急激な方向転換は3回程度でしか転がらないけれど、傾斜角数度程度の斜面を与えれば動きの面白さは持続するはずだ。その手間だけがスフェリコンやオロイドとは異なるだろう。
 これで納得の顛末になったものの、まだ雨は降り止まない。捨ててしまった秋田杉の端材に目が行っている。危ない兆候である。

 支持板固定 ➡   角合わせ ➡  双方を固定