連日の降雨で工作するしか術がない。しかしながら木工工作を室内で行えば二階の布団の中まで粉塵木屑が入り込む羽目になる。しかし工作は行いたい・・・と「生きるべきか死すべきか」に勝るとも劣らない大命題を解決するために軒下の縁台に雨除けのシートを垂らした。これで濡れなくても済むが11月末の雨風の日は寒い寒い。一難去ってまた一難の厳しい人生の象徴だ。出る杭は打たれる、垂らす幕も打たれている。
全くの偶然で余談なのだが、ハムレットの台詞「生きるべきか死すべきか」と同じ意味の問いが禅問答にあった。それは「生死不識の時如何」と言うので楠公の問いなのだそうな。「だからどうした」と言われれば沈黙のみで続きは無い。はい、閑話休題…。
ゴミ袋から拾い出した古木秋田杉の端材を再利用するために中心軸穴のゆがみをそのまま使うしかなく、穴に割りばしを突っ込み再度コンパスで円を描く。これに沿いながら切り出しで余分を割り落とし、最後はサンダーで修正した。円筒径は小さくなるが捨てずに済んで雨の一日を震えながらでも退屈はせずに過ごせるというものだ。
旋盤加工も10個以上続けたから慣れたものだけれど刳り抜き用の切削工具が無いから仕上げが汚い。ここは目を瞑るしかなくサンドペーパーで誤魔化した。まあ、これも匠の巧みな技であろう。
杉材とは言え古い秋田杉、灯篭だったのを戴いて工作材として割った一部なのだが数十年も経過している材だから杉とは思えない色合いだ。木目も詰まっているし言われても杉材とは思えない印象がある。
それはともかく勝手知ったる加工の手順、迷うことなく加工は進んで2体のヘキサ・スフェリコンが完成した。接着も肉厚多めにして「基盤無し円筒型ヘキサ・スフェリコン」となった。えごま油でオイルフェニッシュしたら濃いチョコレート色になり一段と古色蒼然とみえる。銘品らしいニヤリとしたくなる出来栄えになった。これでようやくヘキサ・スフェリコンの呪いから解放された。明日からは雨も上がり寒くなるけれどフイールドに行ける。
秋田杉古材、割れもある
秋田杉古材とヒノキ材の完成品
全くの偶然で余談なのだが、ハムレットの台詞「生きるべきか死すべきか」と同じ意味の問いが禅問答にあった。それは「生死不識の時如何」と言うので楠公の問いなのだそうな。「だからどうした」と言われれば沈黙のみで続きは無い。はい、閑話休題…。
ゴミ袋から拾い出した古木秋田杉の端材を再利用するために中心軸穴のゆがみをそのまま使うしかなく、穴に割りばしを突っ込み再度コンパスで円を描く。これに沿いながら切り出しで余分を割り落とし、最後はサンダーで修正した。円筒径は小さくなるが捨てずに済んで雨の一日を震えながらでも退屈はせずに過ごせるというものだ。
旋盤加工も10個以上続けたから慣れたものだけれど刳り抜き用の切削工具が無いから仕上げが汚い。ここは目を瞑るしかなくサンドペーパーで誤魔化した。まあ、これも匠の巧みな技であろう。
杉材とは言え古い秋田杉、灯篭だったのを戴いて工作材として割った一部なのだが数十年も経過している材だから杉とは思えない色合いだ。木目も詰まっているし言われても杉材とは思えない印象がある。
それはともかく勝手知ったる加工の手順、迷うことなく加工は進んで2体のヘキサ・スフェリコンが完成した。接着も肉厚多めにして「基盤無し円筒型ヘキサ・スフェリコン」となった。えごま油でオイルフェニッシュしたら濃いチョコレート色になり一段と古色蒼然とみえる。銘品らしいニヤリとしたくなる出来栄えになった。これでようやくヘキサ・スフェリコンの呪いから解放された。明日からは雨も上がり寒くなるけれどフイールドに行ける。

