トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ヤブニッケイのテインクチャーを作ってみるのだ

2019-12-15 | 何よりの楽しみ
 ヤブニッケイの芳香に魅せられた古巣の知人から「テインクチャーを作ってほしい」と電話があった。「テインクチャーとは何?」との問いに「ハーブチンキ」との事だった。どっちにしても理解しているわけでもないが、ヤブニッケイの芳香には弱い小生なのだった。最初に葉の匂いを嗅いだ時、頭がくらくらとしたような感覚があって何か「淫靡的」な印象があった。誤解を恐れても言うが「エマニエル夫人」・・・。

 端的には精油が欲しいのだろうと思ったのだけれど、芳香成分を蒸留して取り出す道具は持ってはいない。瓶や鍋、シリコンチューブなどで蒸留冷却すれば採集できるだろうがそこまでするほどの動機は無いのだった。
 そこで「あるものを活用する」として、床下収納庫に長らく放置されていた試薬のエチルアルコールを使って取り出してみる事にしたのだった。ネット上でのアルコールはウオッカなどを用いて作るのが多かったけれど無水アルコールでも同じだろうと、ここは高を括る事にする。エッセンシャルオイルの世界より似非洒落吠えるのほうが身の丈に合った小生である。

 フイールドからヤブニッケイの葉を採集し濡れ布巾で軽く清拭して瓶に詰める。遮光容器が望ましいとあったから、ここは乳酸菌製剤の空き瓶を転用した。中身は二枚貝の餌になっている。ヤブニッケイの葉50枚ほどを詰め無水アルコールを注いで密閉、床下収納庫に収め毎日一回揺すっての2週間で抽出は終わる予定だが年末になっている。渡すのは年が明けてからだろうけれど急ぐものでもないだろう。
 欲を言えば芳香成分が多くなると思われる若葉の頃か初夏の頃の葉が欲しかったけれど「今の今」では無理なのだった。まずは2週間の抽出期間を待たねば結果は判明しない。
 出来上がった抽出液を首筋に塗ってフイールドに出向けばトンボやチョウが寄ってくるかもしれんと妄想してみたが、すでに皆さん冬ごもり・・・。街に繰り出す趣味も無し、てなもんや三度笠。