トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

泥も乾けば堤かな

2019-12-16 | 水辺環境の保全
 用材を伐採したくても凍結期は目前だし、凍結してしまえば水域の補修も出来かねる。てなことで伐採は後回しで泥浚いしつつ棚田部の堤を太くした。

 用土を採る場所の無いフイールドなので浚渫土を活かすしかなく、今回は沈泥池から掘り上げて運んだ。夏の頃、長柄のジョレンで岸に盛り上げておいた泥土だが水分が抜け、高い部分は泥だったとは思えない良い土色をしている。このまま家まで運んで庭土にしたいくらいの品質に見えるが、もともとは泥土だから水抜けは悪いだろうし堆肥を混ぜ土壌改良する必要があろう。

 それはともかく、堤や畔を補修し太らす用土には十分使用に耐えるのは経験済みの事である。沈泥池の堆積土は仕切りを乗り越えんばかりに堆積し、どちらにせよ春まで放置はできない状況にある。掘り上げて一輪車で棚田部の堤まで運ぶ。ここが威野志士様に一番やられている部分で、泥とは言え積み上げれば堤の上端面は広くなるし法面へも土を供給できると言うものである。

 掘り採りが済んだ沈泥池の泥上げ部には長柄のジョレンで池の泥土を掻きあげておけば春には用土として使えるはずで、堤1辺を整えるのに何年掛かりだったか数える気分は無い。積めば威野志士様に蹂躙される繰り返しであって完成形はもたらされない人生になった。その作業場所、住所を言えば「姥捨て山三途の河原字泥堤」とも言えて、なにやらかちかち山の泥船にも似てきた。

 作業前 ➡  掘り取り ➡  搬入 ➡  整地