トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

アサギマダラ、フイールドに出た!

2020-10-04 | 小父のお隣さん
 9月30日に郊外の古墳史跡で飛翔を初見したアサギマダラ、今日ようやくフイールドでの初見となった。アザミで吸蜜していたのだが、近くのフジバカマの花には飛んでこなかった。
 作業を終え、林道に降りた地点で飛翔を観たのだが、その作業はシタキリソウの手入れだった。シタキリソウが桜の朽ち木に尖塔のように見えていたのがこの春先の事で、夏に入る頃には途中から折れて見えなくなった。それは小生には「幸い」ともいえる事態で、これにより「アサギマダラが産卵し食草となっているかどうか」を確かめられる。昨年末に食痕と思われる葉を多数見ていたのだが数メートルも高いところで詳細は不明のままだった。
 その観察を今期やるために周囲を整理し下山したところだったので、これも何かの縁であろうか。自宅のフジバカマでは飛翔未確認だ。

 帰り間際、駐車場で春以来のアカボシゴマダラの飛翔をS先生等と見ることが出来た。アカボシゴマダラも滑空するからうっかりするとアサギマダラと間違えてしまいそうだ。このアカボシゴマダラ、今期の個体数は県内でも少なかったようで理由は不明だが栄華盛衰でなくとも生物界にはありうる事なのだと教えられた。

            
     

判っちゃいるけど恨み骨髄

2020-10-04 | 小人閑居して憮然
 もう「くそっ!」なのだった。植え付けてやられるのは明白だったから忌避用に臭い農薬をパラパラと置いていたのだが日にちが立つにつれてついにノアザミの大株は露出し移動させられていた。今期、この株で採種し発芽させポット育成の定植苗はすべて跡形もない。来期にはどの株も開花して食草園の一画を魅力的にしてくれるはずだったのだ。
 仕方が無いからお手紙書いた、では無く、大株は元の場所に埋め戻したのだが、一旦は根の周りの土を落された株でも冬が来る前に活着できる時間はあるだろう。クソッ!クソッ!クソッ!で悪戯ミカンを置いてきても、これは一週間経っても触りもしない。二週間経っても同じ位置、蜜柑は腐り始めて本当に血圧が上がる・・・。
 不思議な事は、ノアザミ定植に先立って梅雨の頃に定植したイチョウの幼苗は全くいたぶられていない。植え付けた周囲には闊歩蹂躙されているのに、なのだ。たまたまとも思えずイチョウが嫌なのかどうか気になる。まあ、幼樹だから銀杏は木に生らない。

 ノアザミを定植した折に山土を柑橘とサンショウの株に一輪車で運び客土しておいたのだが、サンショウの葉が緑に変わってきていた。それまでは枯れ死寸前とでも言いたい黄葉だったのだ。田土だけの堤だったから木本には厳しい土壌なのだろう。この黄変の葉が緑に回復した事だけでも慰められる。物の本に書いてあった記憶で「黄葉になるのは微量要素の不足」とあったように思い出した「田土に無くて山土にある微量要素とは何か?」。まあ、考えるより客土し腐葉土を施せば万事済むのだ。

           

集積竹の移動再集積

2020-10-04 | 今日は真面目に
 過日、林床に日照を届けるために伐採した後処理をようやくかたをつけた。ついでに乱雑に集積された竹をコンパクトに集積しなおしたのだ。一斉作業で除竹活動を行うと伐採した竹の集積は近いところに集約されてしまう。望むべきは使えない窪地や湿潤部に引っ張っていき、そこで切り刻んで集積してもらうと後々の刈り払いや植栽に差し支えないのだが、やはり「易きに流れる」傾向があって「ひと手間かけて、後々に生かす」作業の進め方は標準化されにくい。
 その理由の一端は、一斉作業に参加する大部分はその後の刈り払いや植栽には関与せず「その時だけ」の傾向が強いから「こうしておけば後々楽である」なんて時系列での視点や気配りは持ってはくれないのだ。

 その結果、本来は刈り払いを続け、機会があったら植樹したい地形に乱雑に集積される事になる。容易で楽なのは小生も承知だけれど、それだけで刈り払いの足場は悪くなるし危険になって作業が遠のくと、クズやフジ蔓が蔓延って手の付けようがなくなるのだった。

 今回、一部だけだけれど傾斜面に再集積し崩れないように両端は立ち木を支えにしてあるから杭より安定し危険は無い。これで平坦部が現れて刈り払い作業も楽になるし植栽しなくても自然実生樹の選抜で林を形成しやすくもなる。
 この移動作業中にネズミとヒキガエルが現れた。ネズミはすぐに姿を隠したが家ネズミほどの体長で毛色は茶色だった。こんな色のネズミは初めて見たのだ。頭胴長10cm以上はあったからアカネズミなのだろう。
 ヒキガエルは掌大で豊満な体型だ。水辺から数百メートルは離れている場所の朽ちた竹材の中に隠れていたものと思える。まだ冬眠前だから追い出してしまったものの大丈夫だろう。