トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

渡河点にナリハテタから・・・

2020-10-06 | 小人閑居して憮然
 ナリハテタと言うチョウは居ないが成り果てた事実はある。シェルター水路として構築した絞り水により涸れない水路、林道の擁壁下は幅40cmほどの泥地にしていた。それと言うのも年中日陰だし擁壁には苔が育っているから、この環境を好むヤブヤンマなどの産卵場所として設えていたのだ。それがある時期から威之志士様の通り道になって擁壁の苔すら剛毛で擦り落とされコンクリート地肌むき出しにしてしまった。
 この剛毛で磨かれた表面は「おいらへの当て付けかい」と更に許せん気分だ。

 威之志士様がまかり通るようでは産卵されても被害を受けるだけの場所でしかない。この日、天気予報は「9時頃より降雨」だったが雲底が見えるので作業を済ます時間はありそうだからと出かけた。泥池と言っても林道擁壁を作った直下だから工事の残骸、粘土質の中に青い岩石の破片が詰まっている層でスコップだけでは浚えず、ツルハシで砕いてから浚い取り頭部より高い一輪車に放り上げる作業となった。
 掘り取り長さは4mほどで一輪車何杯になっただろうか、まだ先が見えないうちに小雨模様になったものの、既に顔面から泥汚れで頸のタオルでさえ絞れば汗が滴る有様では小雨など屁でも無いものの、息が上がっていては屁も出ない。

 最後の数車は帰り際のYさんが手伝ってくれたから小生は掘り上げるだけで済んだ。一車ごとに林道へよじ登り埋め立て場所に運び、また泥地に降りる一連の上下動は結構ご老体には堪えるのだ。よじ登るのに腿上げしなくてはならず。降りるには高さがあるから腰に響かないようスコップに支えてもらい脚を落す。まあ、てなもんや三度笠であっても無事落着で祝着至極!。
 ざまあみろクソイノシシッ!と留飲はわずかだったが威之志士様らは「クソッ、クソジジイ!」とブウフーウーと言っているのだろうて。ともかく「この馬鹿どもらが!」と少々雷を落した気分ですっきりしたものの本質は意地悪爺さんであったわい。

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