トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

文字通りハネナガウンカ

2020-10-11 | 小父のお隣さん
 S先生に呼ばれてツバキの葉を覗いたら、そこには小さな虫の大きな翅が見えた。第一印象はヨットだった。「ハネナガウンカ」と言い見かけるのは珍しいのだとか。小生は初めて見た昆虫である。とにもかくにもちんちくりんの体に長い翅を付けている。一見、太陽光パネルに見えなくもない。
 頭部と思っていたのはお尻で、頭部には微細な口吻がついていた。まあ、ウンカの類だから当たり前田のクラッカーだろうぞ。家で思い返しても「ハネナガ」なのか「ナガハネ」なのか記憶が曖昧だったからネットで確定させた。近腫がアップされていたけれどこの写真のように横脈がしっかりしていた写真は無かった。たまたまなのかどうか分からないけれど二度目の観察は無いのだろうと思っている。どちらかと言えば珍しい類らしいのだが、そもそもウンカに注意を払う事はないのだった。

 米作農家生まれで育ちだから「ウンカ」の名前は珍しくも無いけれど、個体そのものを観察したことなど皆無だし、近縁種のハゴロモやヨコバイなども興味の対象外なのだった。ウンカと言えど、それでも眺めてしまう姿かたちだった。「ウンコ!屁ェー」は臭いが「ウンカ?、へー!」は臭くなかった。小生本人が臭いのは加齢の結果で非はない。

          

コナギの抜去、ようやく終わる

2020-10-11 | 水辺環境の保全
 棚田部のコナギ抜去がようやく終わった。今期3回目か4回目になるはずで、前回は造林鎌で刈り、根を残したから悔いを残す抜去回数が増えたのだ。手軽に横着に行えば付けが来る。今回もそのつもりで造林鎌と熊手ガーデンレーキを用意し、根茎を残したくないから熊手ガーデンレーキで引き抜いてみたのだが、うまくいっても周囲の藻まで搔き集めてしまう。その中にはヤゴもコエビも水生生物が多いのだった。結局は造林鎌も諦めて手抜きとなった。やはり作業に手抜きは出来ない。

 抜き取ったコナギは畔に上げるのが楽なものの、そのままではおっつけ威之志士様の跋扈蹂躙に遭い湛水構造破壊に繋がってしまう。そこで棚田中央に設えた整流堤に投げ上げた。ここは僅かな水流を田全域に廻すための構築でエコトーンも兼ねているから跋扈蹂躙されても許容範囲なのである。
 抜き取った一部は田の周囲に繁茂したイヌビエを陸地側に倒し戻らないよう重しとした。これは威之志士様の跋扈蹂躙場所を提供する結果になる事必定なものの稔った穂は集積するにはもったいない。

 棚田部の抜去を終え、少し時間が早いから温水田のコナギ少々とカサスゲを抜いた。これでこの棚の冬の準備は終えたけれど、今期の刈り払いは9月に済ますことが出来ず残っている。

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