トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

三角池、早速の泥浚い

2020-10-27 | 水辺環境の保全
 帰り際に三角池を覗いた。思っていたより絞り水が出てくる穴からの砂泥流入が多くて、このまま放置すれば冬になる前に水面が失われてしまうだろう。数センチしかない水深の中にズングリ体型のヤゴが水を噴出して前進するのが見えたから泥浚いしてから帰宅する事にした。

 中央から掘り下げて水を集める。そこに生物も流入するかと思ったものの大型のヤゴは動くわけもなく泥の上で足だけ動かしている。手に取ってみると5cmほどもある大型種だから、今期の産卵子ではなさそうだが、平たいヤゴは今期の産卵種だろうと推測した。少なくとも2種はいる。生存に必要な餌としてメダカを放流しておいたが、S先生は「泥土があればユスリカの幼虫が発生して餌には困らないはずです」とおっしゃったもののアカムシなどは確認できず、かわりにヨコバイが結構、泥の上にいた。これも餌にはなるのだろうが「エビなどは殻が固くて餌には不向き」とも話していたから、さてどうだろう。どちらにしろ生息成長しているのは間違いない。

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流下魚の回収

2020-10-27 | 小父のお隣さん
 冬季に入る前に上の池から流下した魚を戻すために落込み部2カ所に仕掛けを投じた。引き上げるまでの時間は二つ池の補修作業だ。
 仕掛けを投じて2時間余り、帰宅前に仕掛けを回収し、アブラハヤ3、クチボソ3の合計6匹を得る。アブラハヤは一昨年以前に放流した個体だと思われるが放流以降、確認の仕掛けには入っておらず、絶滅したとばかり思っていたのだ。この水域は母川のY川とは涸沢で繋がっているだけで、途中は何カ所も落差がある構造だから魚類の行き来は不可能な環境だ。故に放流魚だけだと判断して差し支えない。
 その上、泥土の底ばかりで水流も無い水域だからアブラハヤが生息し易い環境ではないのは確かなのだ。それが数年目に魚体を見たという事は小生的には晴天の霹靂に近い。

 クチボソは体長60mm前後の立派な成体だ。これをこのまま落込み部のツボで生息させていても繁殖には寄与させ難い。集団を好む魚種でもあるから、ここは上の池の群れに帰すべきなのだった。過日、上の池で生息確認した折、47匹を数えたが、それにこの2匹を加えれば49匹となる。仕掛けに入らなかった個体も考えれば50匹の生息は想定可能だろう。今夏の繁殖で恐らく「個体数倍増」といっても良いかもしれない。

 上の池に6匹を戻してから「しまった!」と思ったのは「アブラハヤを戻すべきではなかったか⁉」という事だ。クチボソが生息していなかった以前ならともかく。クチボソが入った現在では卵を食べられる可能性があるからだ。迂闊だった。こんな手太楽だから結局はうだつの上がらない人生だったのである。それを今更戻そうと思っても無駄で、故郷で言う「結局は丹兵衛どん!」なのである。故事来歴は知らない。