トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

シュレーゲルアオガエルだった…

2020-10-17 | 小父のお隣さん
 長らくモリアオガエルと思っていたカエルはシュレーゲルアオガエルだった。シュレーゲルアオガエルは繁殖期に土中で盛んに鳴くけれど姿を見せない。これが年中そうだと思ってもいたし、記憶でも何かの本にあったからと「目玉が金色はシュレーゲル」と疑わなかった。だから水見回りで草本の上にいるアオガエルは「モリアオガエル」で済ませていたのだった。

 それがつい最近にS先生と3人でアオガエルを見た時に判断が異なり、主張はしてみたものの帰宅しネット検索したらシュレーゲルアオガエルだった。モリアオガエルは金色でなく「赤い目玉」だった。誤った理解を抱えていても小生のように他人に伝える事はまずない環境下では訂正する機会も発生しない事になる。まあ、「井の中の蛙大海を知らず」と言うより「意の中の誤解、正解を知らず」てなもんや三度笠…。

 写真のカエルはカサスゲ抜去除草中に葉上にいた個体だ。10月も後半になってお目に掛かれるとは思っても居なかったものの、まだツチガエルやヌマガエルは飛び出してくるから越冬準備には早いのだろう。

           

 たまたま読んだ「絵でわかる生態系のしくみ」鷲谷いづみ著、講談社の「カエルの受難」という内容に「皮膚が露出しているため、汚染物質や紫外線などの感受性が特に高い動物です。世代時間も短いカエルには、全般的な環境悪化の影響が、哺乳類や鳥類より先んじて現れていると解釈することが出来ます。つまり、カエルの受難は、私たちヒトも含めて、広く地球上の生物が被る環境悪化の深刻な前触れとみることもできるのです」云々とあった。
 小生、そこまで考えた事など無いけれど、今のところ微視的ではあるものの我がフイールドは超短期的には大丈夫⁉。

            

採種・直播で冬越し

2020-10-17 | 蝶の食草園
 食草園にはオガタマノキもアワブキもあるが狭い場所なので立て混んできた。オットコ主様のようなヤナギの大木の脇枝を切除しつつ日照を確保するようにしていたがそれぞれの樹木が押し合いへし合いするようになった現状では焼け石に水だ。
 その解決策として移植は無理なので新たな場所に進出させるのがベストと考えて苗木の算段をしてみたが通販では1本2000円程度はする。そこで実生の苗を作る事にした。

 アワブキは食草園の株が結実しているので採種しオガタマノキは開花もしない若木なのでS先生から種子を頂いた。春の彼岸の頃に播種するつもりでいたのだがS先生曰く「採種・直播の方が発芽率が良い」とアドバイスされたから用意したのは二重鉢である。これに播種し発芽するまで庭に埋めておく。こうする事で冬季の乾燥から種子の生命を守れるはずだ。「春先の播種」を選ぶのは冬越しの種子管理が億劫だったに他ならない。

 二重鉢は中央の鉢にアワブキ、外側にオガタマノキを播種し発芽を待つ。この二重構造で異種の苗が絡まる事も無く「一応一鉢」の管理で済むだけ楽なはずだ。これで準備万端整った。後は庭が枯れ色になった頃に場所を選んで埋めるだけである。オガタマノキは大きくなるから適期にアワブキの鉢を抜いて用土を足せば更に根を張る余地が出来る。我ながら秀逸なアイデアだと爺我自賛、何が悪い。