
それはさておき、フイールドのキジョランに産卵しているのを初観測した。たまたまS先生とクヌギに止まっていたウラギンシジミの話を聞いていた時で、横方向のキハダの向こう側にチョウが飛んだような気がしたので、「もしや⁉」と思い覗いたらアサギマダラが産卵に訪れていたのだった。飛翔も卵も幼虫も蛹もフイールドでは見ているのだが産卵シーンだけは見たことが無かった。
S先生もそうそう立ち合えている訳でも無いだろうし、ともかく産卵シーンを楽しむことにして離れていたSさんも呼び寄せ3人でご鑑賞となったのである。この時点ではキジョランの上部でしか産卵行動をせず、それでも葉を移動するので写しやすい位置での撮影も出来たのだった。
写真をみるとキジョランの蕾も見えるので今期の結実は期待できそうな気もする。自宅のキジョランは何年も開花していたが結実する事は無く、業を煮やして食草園に移植した一株は今期結実している。しかし表土を威之志士様の跋扈蹂躙に遭い続けて直近まで掘り返されてきたので熟すまで蔓を維持できるかどうか心もとないのだ。
一通り産卵した様子で飛び去った後、キジョランの地上近くの葉裏を調べたら一葉一卵、チョコチョコと産卵していた。すべての卵が蛹にまでならないものの1体くらいは透き通るような緑の蛹を見たいものだ。




