トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

棚田部、堤の補修

2020-10-29 | 水辺環境の保全
 今期は特に酷く、既に棚田の周りは耕起されて草も生えていない。それだけならまだしもで、上端面や水際の肩部まで崩し広げるから水面の高さと同等に成り下がってしまった。降雨で出水すれば越流しかねず、これによる浸食は結構、被害甚大になる。補修する土砂を採取する場所もないフイールドなので越流破壊は何が何でも避けないと小生の体力では維持できなくなる。いわゆる「小事は大事」なのだ。

 てなもんや三度笠、で凍結前に泥土だけれど補修した。前述のごとく用土が無いから棚田の泥土を浚って盛り上げ乾燥させるだけだ。晴天が続くこの時期にやっておくべき作業でもある。本来は田圃の泥土を掘り取るなど行いたくは無いけれどやむを得ない。そうでもしなければフイールドは病んでしまうだろう。
 水際線に多く生えていたミゾソバ類は茎が長く倒れ気味でこの根土ごと絨毯のように捲って田んぼに落とすので高さの減りも堤の痩せも早いのだ。これをそのまま引き上げても植物質の多い体積なので結局は腐食し威之志士様が掘り返すことになる。捲られた根土と葉茎は鎌で分離させ排除しないと更に誘引する要因になる。

 泥土を浚うよりこの処理に手間暇時間を要し、作業範囲や見た目の量より作業量は多いのだった。泥盛りした当初は足跡も付けないが乾燥するに従い足跡を付けるようになり、最後は掘り起こし崩してしまうのがお約束でもある。それを少しでも遅くするために忌避剤としての効果は数日間だけなものの竹酢液を散布しよう。絶える事のないイタチごっこ、いいえ威野志士ごっこでは、自らの精神衛生を図るための鬱憤忌避剤でもある。

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マーキング体、初見。マーキングなのか落書きか…

2020-10-29 | 小人閑居して憮然
 日曜日、フイールドでアサギマダラの産卵を鑑賞していて昼の時間になっていた。でもSさんに誘われて郊外のフジバカマを見に行く事にした。市内市外を問わずフジバカマの花壇を用意してアサギマダラの来訪を楽しみにしている箇所が複数あるのはニュースなどで承知していたが、至近の市内でさえ訪れた事はない小生なのだ。まあ「他人の物など見たところで・・・」という気持ちがあった事は否めない。身内が大切なのである。

 最初は市外の予定だったのが、思わぬ産卵鑑賞で時間を潰したから至近の市内に変更し出かけた。現地ではお目当ての花壇が消失していて「残念!さぶらう」事態になったものの、少し足を延ばした横道に群落を見つけアサギマダラを見つけて、急遽Sさんを呼んで、一件落着。
 3~4頭が飛翔していたが、この中の3頭にマーキングがあった。小生はマーキング体は初めて見たことになる。自宅でもフイールドでもそこそこのアサギマダラを目撃していてもマーキング体は無かったのだ。

 吸蜜している時間があるからマーキングの内容は読めるけれど落ち着かない。どちらにしても撮影したから自宅PCで大きくしてみた。日付はどの個体も当日のもので、恐らく午前中にマーキングされた個体なのは日付と地名で理解できる。しかし理解できないマーキングもあった。それは地名では無く、どうも個人のアドレスのような文字列だ。個体ごとに文字列は異なるから「移動経路をまとめている輩」ではないだろう。これではマーキングに名を借りた落書きで、こういう輩はどこにでも居るというのを更に強く感じた次第であった。3頭にマーキングが見られたが個人名らしい横文字はアップするに相応しくもなく腹立たしいだけだから消去に値した。