
材を切りだす時の罫書き線だけで、その後の加工は「なりゆき」だけと言う図面も無い加工だったものの、それなりの出来栄えにはなったと爺我自賛である。
この「いいかげん」次第での工作が如実に表れたのが下顎の歯の植え付けであった。上顎の歯列は骨格の外側寄り、下顎の歯列は内側寄りとしか考慮せず、上顎歯列を植え込んだ後で下側の歯列線を描けばよかったけれど、そうしなかったために下顎前歯が引っ込み過ぎてしまった。まあ、咬合させていれば目立たないし、開口させても気にしなければ分からない。早い話、子供騙しの頭骨玩具なのだ。
それとも「シェーッ!」の小父さんか、はてまた秋刀魚讃か、それとも付け歯のお笑い芸人か。どっちにしても「歯繋がり」は正しい。
ついでに肉食恐竜の歯を1本作ってみた。カーブ内側に鋸状のギザギザはまだ入ってはいないけれど、ここは丁寧にボチボチとやる部分である。


恐竜とは概ね凶暴のイメージがあるのだが、この頭骨玩具も「玩具」と呼んでも乱杭歯に凶暴性、危険性を帯びてしまった物体になったので、とても玩具とは呼べない。まあ結局は辛抱も命名の誤り、なんちゃって。