トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

頭骨玩具を作ってみる 3

2020-10-23 | 何よりの楽しみ
 いよいよ作業も佳境となってサンドペーパーで磨き蝶番の心棒を付け荏胡麻油で塗装した。塗装したことで木地の色より赤茶に近くなってしまったが経年変化で更に赤みが増すだろう。この色は頭骨モデルに準じた色彩ではないけれど荏胡麻油自体が硬化する性質があるから軟らかいヤナギ材にはうってつけだと思う。

 材を切りだす時の罫書き線だけで、その後の加工は「なりゆき」だけと言う図面も無い加工だったものの、それなりの出来栄えにはなったと爺我自賛である。
 この「いいかげん」次第での工作が如実に表れたのが下顎の歯の植え付けであった。上顎の歯列は骨格の外側寄り、下顎の歯列は内側寄りとしか考慮せず、上顎歯列を植え込んだ後で下側の歯列線を描けばよかったけれど、そうしなかったために下顎前歯が引っ込み過ぎてしまった。まあ、咬合させていれば目立たないし、開口させても気にしなければ分からない。早い話、子供騙しの頭骨玩具なのだ。
 それとも「シェーッ!」の小父さんか、はてまた秋刀魚讃か、それとも付け歯のお笑い芸人か。どっちにしても「歯繋がり」は正しい。

 ついでに肉食恐竜の歯を1本作ってみた。カーブ内側に鋸状のギザギザはまだ入ってはいないけれど、ここは丁寧にボチボチとやる部分である。
 
         

 アンパンマンも恐竜には負けてしまった…。口を開閉させる仕掛けは考えなかったのだが背骨が取りつく穴に取手を入れてみた。床においても両手で持っても口の開閉が容易になった。置物であればこんな部品は不要だけれど「開口したくなる」のが子ども心だろう。付けておいても邪魔ではない。頭骨と下顎をもってパクパクやるより容易でリアルになっている。

 恐竜とは概ね凶暴のイメージがあるのだが、この頭骨玩具も「玩具」と呼んでも乱杭歯に凶暴性、危険性を帯びてしまった物体になったので、とても玩具とは呼べない。まあ結局は辛抱も命名の誤り、なんちゃって。