トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「本日は三種なり!」

2022-12-11 | 小父のお隣さん
 気温8℃~18℃、トンボ池脇の斜面は日当たりが良く北風も来なく温かい。そのためトンボが長く姿を見せてくれる好適地でもある。12月に入りオオアオイトトンボとマユタテアカネの二種だけになったと思っていたのだがS先生が来場された結果、アキアカネが混じっていることが分かった。言われてみれば体長もやや長く体格としてはガッシリ型で腹部の色彩もオレンジ掛かって見えるけれど漠然と見ているだけではマユタテアカネとしか思えない。

 今までマユタテアカネと思っていた個体にアキアカネが混在しているのは間違いなかろうけれど無知とは哀しくも怖ろしい。鞭は更に厳しく怖ろしい。
 12月に入り三種を記録したのは初と言えるけれど、アキアカネが混在している事など分からなかった過去については三種いたのに二種と信じていた事にもなろう。今回はたまたまS先生もいてアキアカネとマユタテアカネが至近でフレームに収まる位置にいたという幸運もありモニター画像1枚で比較出来たのは幸運だった。オオアオイトトンボの飛翔もあったのだが「そっちのけホイ!」でカメラを向ける事は無かった。ごめんねごめんね、アーオチャン。
 まあ、小春日和とは言い難い日ではあったものの「本日は晴天なり本日は幸運なり」なり。

     

跋扈蹂躙の後始末・・・

2022-12-11 | 水辺環境の保全
 今期の棚田部は散々だった。稲作を許したばっかりに周囲の植生はイベント優先で田植え前と稲刈り前の二回、舐めるように刈り払われ、あろうことか水流を回すための突堤エコトーン部とその先に枠囲いした水生植物域も再生不能の損傷を受けた。植生の重要性や面としての景観環境保全など毛頭もないのが関われば「こうなる!」の蹂躙体験だ。
 その上初夏から土用干しが始りオーバーフロー部の堰も外されて溜めていた泥土も流出し、当然生息するべき生物も流出あるいは生息不可能な環境まで悪化したのだ。これで今期にギンヤンマの産卵は皆無だろうし当然、来期の発生も期待できない事と相成ったのである。まあ、踏んだり蹴られたり蹴とばされたりした今期は終わる。

 「生物保全区域」の看板は立てて久しいし土用干しなど必ずしも必須ではない事から油断していた小生にも非はあったにせよ外来動植物を安易に導入した結果、散々悩まされ蹂躙させられる事例を鑑みれば「むべなるかな」の感がある。まあ、ベクトルは合わないし周波数も協調しないのは骨身に滲みて理解できたのだ。

 この生物的廃墟にされた上に夏以降の威之志士様の跋扈蹂躙が再来して水域の構造破壊が甚だしくなった。放置すれば湛水さえ不可能になるし、一旦破壊流出された構造体の復旧は用土がない事もあって難渋必至だし年齢を考慮すると営々と設えをバージョンアップしてきた過去の道筋は通れない。
 とは言え、てなもんや三度笠で「イタチごっこ」や「三途の河原の石積み」になるのはお約束の復旧作業なのだが行わない訳にはいかないのだった。

 とりあえず崩された畔や堤の修復から手を染めたものの修復し終え眺めているうちにそれでは済まなくなったのである。護岸のために水際線に固定していた孟宗竹は太いのを使用していたとはいえ畔の高さに比べれば細いのだ。既に十年は経過していて形は崩れないけれど交換時期にある。で、思い切って丸太材と交換する事にしたのだ。
 中央部に設えた水生植物用の丸太の枠囲いは肝心の植物を掻き消されてしまって不要になったままある。この二本に上棚の放置材1本、先日に処理した林内の丸太を用いれば畔の片面は再構成出来るのだ。林内からの曳き出しまでは足拵えが長靴だったから後日として、この日に出来るところまで済ませた。
 修復した後の猪忌避剤として用意した臭い粒剤は自宅に置き忘れたから復旧ー破壊は一夜にして成る可能性もあるものの「自転車操業・水商売」で「三途の河原の石積み」しかない二度童としては従容として受け入れるしかないのが現実である。