トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

二つ池の泥浚い

2022-12-17 | 水辺環境の保全
 今期も多発する漏水に悩まされ続けた二つ池だった。その対策として昨季は漏水多発部を埋め立てして「一件落着」と安堵したのだったが新たな水域に漏水が始ったのである。9月頃、漏水部を潰して満水位になったのに12月に入ってからは減水したままである。これではニホンアカガエルの産卵池としての機能が果たせない。
 晩夏、大きく漏水し場所が不明で底を晒した結果、ヤゴやメダカなど失ってしまった二つ池なので越冬期に入った現在、泥浚いし大きく環境攪乱したところで影響は少ないと勝手解釈で泥浚いに入った。とにもかくにもニホンアカガエルの産卵域となる浅い止水域を広く用意しておかねばならないからである。

 まずは沈泥分水部となる壺の泥浚いだ。ここは長柄のジョレンで十分に用を足せるのだが15号台風のあおりで堆積土砂が半端でない。ジョレンでなくスコップで掘り上げる羽目になった、となると腰に負担がズーンと来る。痛みを起すほどの負担を掛けると年末まで作業中止だし、ここは細々と継続させるのが得策と判断してのボチボチ活動である。
 先だって杭列を設えた結果、分水部のオーバーフロー部からの漏水が止まったのだが本体部の漏水があって満水位が回復しない。本体部の護岸木を露わにして漏水部の発見に努めたのだが、この時点では発見できなかった。夏以降の威之志士様の跋扈蹂躙で草本部は絨毯を剥ぐように起こされて水域近くの部分は池に落とされている。これを引き上げないと泥浚いも漏水孔の発見も難しいのだった。

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 池の中に繁茂したウシノヒタイ、別名ミゾソバを引き上げないとこれに落ち葉や泥が溜まって水域から脱してしまいかねないので
4本鍬で絨毯を剥ぎ丸めるようにして引き上げる。もちろん重量物になるから剪定鋸で泥土の中まで碁盤の目のように引き切って曳く単位を小さくする。こんな手太楽を弄しながらようやくミゾソバのコロニーを片付けた。
 池の水際線を露わにしている間に僅かな水の流れなのだが濁り水が細く伸びている先を観察すると黒い穴状の部分があった。穴の周囲の泥を崩すと吸い込まれていくから漏水孔と判明。スコップを差し込み耕盤ごと崩し踏み固めて処理したのだが、これでは「モグラたたき」と同じだ。意を決して漏水多発範囲を埋め立てる事にした。