トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

浮遊卵

2012-07-10 | 小父のお隣さん

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 拡幅して水を前日に張ったばかりの泥水池でアメンボが動かない。良く見たら浮遊卵に取り付いていた。胚の直径は1mm程度で20~30個の卵が数箇所に点在していた。

 さて何の卵だろうか。アマガエルやイモリなどの両生類の卵塊だろうが、初めての代物である。拡幅した部分の最奥、止水域で水位が増しても流れ出る場所ではない。産卵した生物も、その辺の事情を理解して産卵場所にしたと思える浮遊卵だった。それにしても作ったばかりの場所だ。待ち構えていたようにも思えた。

 アメンボはカメラを近づけても逃げなかったけれど、ゼラチン質をストローで吸えるのだろうか。


浸食溝を埋めて

2012-07-09 | 水辺環境の保全

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 浸食溝を埋め戻す土を採掘し、あわせて泥水池の拡幅を目論んだ。侵食溝上の水面積は考えていたより小規模になったけれど、埋め戻しと堤の造成に予想より土の量が必要で、結果的には土を採取した部分の水面積が広くなった。思わぬ誤算でも全体として水面積が増えたのだから言うことは無し。

 区切りをつけたくて必死で土を掘り固めた事もあり、なんとか水を張れるまでにたどり着いたが、堤の法面を叩き板で叩いて固めるところまでは気力が持たなかった。法面の部分に更に土を補充して堤の護岸に埋めた丸太の固定に杭を打てば完成なのだが、とりあえずは降雨で出水しても安全圏である。

 眼鏡に汗が流れるほど発汗したが、完成の目途がついたので気分は良い。帰路はドリンク1本補給で自画自賛のご褒美。


ウリ坊現る

2012-07-09 | 小父のお隣さん

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 泥水地の造成したばかりの軟らかい土の上に猪の足跡が沢山残っていた。周辺の刈り払った枯れ草の部分は掘り起こされている。刈り払いのシーズンに入り、枯れ草を放置したままにしていると例外なく猪が掘り返す。今年は100円硬貨大の子猪の足跡があった。ウリ坊の足跡は初めてである。

 農地でないから掘り返しの被害はないだろう、なんてことは考えが甘く、幼樹の株周りの敷き草や畦に上げた水草の塊なども掘り返すので、多少なりとも被害は出る。春に植えたばかりの幼樹を、安全に夏越しさせようと敷き草をするのだけれど、敷き草が原因で株元を掘られてしまう。どっちに転んでも悩みは尽きない。


堤の基礎

2012-07-08 | 水辺環境の保全

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 浸食溝のV字部分に土嚢を7段32袋積み上げて、ようやく堤の芯が出来た。土盛りだけだと流出の心配がある。

 土嚢1段毎に土を埋め戻し、胴突きで突き固める。この作業を7段繰り返して、ようやく水泥池の予定水位線まで土嚢を積み上げた。蒸し暑い真夏日になって午前中でギブアップだった。午後も作業をすれば、もう少し進捗したのだが、飲み水が無くなって撤退である。

 堤の法面と水位線より上の畦の部分に、土が足りるかどうか定かでないが、取りあえずは拡幅する部分で掘り取った土を法面に、畦と水底になる部分は葦原だった棚田跡の土で用立てる算段だ。総てが目分量の現場合わせの作業だ。


*水辺

2012-07-08 | 小父のお隣さん

           穂垂る日を見れぬ棚田のホタルかな

           つんつんと風を捉えりアカトンボ

           イトトンボ重い重いと身を運ぶ

           ばっと浮き風と向き合う竿の上

           水叩く尾から散りゆく卵かな


幸福の黄色い…

2012-07-08 | 感じるままの回り道

Photo_5  トンボ池にキイトトンボ二匹が飛翔していた。イトトンボ類は少ないのだが、キイトトンボは更に少なく感動物なのである。

 他のイトトンボ類に比べて色彩は目立つし、飛翔能力は弱いから、狩られる対象になり易いだろう。それでも水辺の草の上をフラフラと飛翔していく姿を見ていると「頑張れ東北」とダブってくる。

 未曾有の大災害の支援に、我が会友も複数参加しているが、小生は水辺造成中の大怪我で時期を逸してしまった。自己弁護するならば「この水辺を復興させるのは一人だけしかいない。」という事に尽きるのだが、水臭い事は言うまでも無い。


浸食溝の埋め戻し

2012-07-07 | 水辺環境の保全

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 泥水地に残った最後の浸食溝の埋め戻しに着手した。奇しくもアキレス腱断裂して一年目の日にその現場である。竹集積物の残渣を投棄してあったのを、総て掻き集めて運び出し、V字形の侵食溝を顕わにしてから土嚢を積み、土を運んで埋め戻す。

 写真では平面的にしか見えないけれど上部の幅は3m、V字溝の高低差は2.5m、水平距離は3mある。ここを埋め戻す余分の土は無いから、右手の泥水池を拡幅して掘り取った土で造作し一体化させる予定だ。

 暑い時期でなく冬季の作業にすれば快適なのは承知だけれど、梅雨の期間に造成しておけば、今期の水辺の生物が利用でき来期の繁栄に繋がる。小父さんは疲労困憊するけれど…。

 


ヒバカリ

2012-07-07 | 小父のお隣さん

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 集積しておいた竹の腐材を片付けていたら蛇が出てきた。周辺でよく見かけている蛇である。今まで「名前不明」としていたが、図鑑で対照したら「ヒバカリ」だった。特別の蛇でもなんでもなかった。道理でいつも小さいサイズのはずだ。

 この個体はサイズから成体に近いのだろうが、幼体の方が首の金紋が鮮やかに見える。感覚的には金色に近く美しい。蛇を掴むことは稀なのだが、このヒバカリは大きいサイズだったのでつかまえて撮影した。大きいサイズを目の前にすれば、この日ばかりは掴まえようと思うだろう。


雨天の暇つぶし

2012-07-06 | 番外編

Photo  暑い時期の作業を少しでも快適に過ごしたいと、作業衣も作業衣専門店で販売されている物や、吸湿速乾素材のTシャツ、ジョギング用半袖など試してみた。しかし半袖などの皮膚の露出の多いデザインは不適だから、半袖の場合はアームカバーを併用している。

 このアームカバー、作業衣専門店の品物は半値だが蒸れる。接触冷感・吸湿速乾などと謳っても有名メーカー製のスポーツ用品には敵わない代物だった。

 いわゆる洋服のデザインは袖の開口部が小さく風の通りが悪いから、そこで考えたのは伝統的な和服の農作業衣だった。作務衣は作業に適うのだろうが筒袖の長さが暑苦しい。甚平の上着は涼しいけれど生地が作業に向かない。伝統的な作業衣用布、例えると「亀田縞」などの品が欲しいのだが入手は難しい。

 機能性繊維で織り上げた和服地などないだろうから、中古衣料の子ども用の浴衣を購入し丈を詰め、帯を外して結び紐で閉じるようにした。甚平も作務衣も気になるのは胸元のはだけ様だったから、ボタンホールを一個つけ、はだけ無いようにして完成したのが写真の上着。

 生地の丈夫さは満足のいく品質だが、炎天下の衣類内気候が快適なのかどうかは判らない。これにアームカバーを着けて作業すれば、衣服内の換気性能は洋服より格段に上がると踏んでいるのだけれど、着用した姿が、少々ダボシャツ風になってしまうのが気になる。

 これで不快ならと、濃紺の作務衣を五分袖にし、スズメバチ対策に脱色した上着も用意した。早く天気になーれ。


いつものキノコ

2012-07-06 | 小父のお隣さん

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 棚田に続く林縁に今年も発生してきた。大型のキノコだから結構目立つ存在である。成長途中は温泉饅頭の様なふっくらした形なのだが、成熟すると漏斗状になる。

 若いキノコにはヤマナメクジの糞が乗っているが、成熟しきった漏斗状のキノコには見られなかった。ヤマナメクジも若いのが好みらしい。

 名前を調べてどうなるものでも無いけれど、キノコも図鑑を開いて同定できる事は皆無に近いから、食べないキノコの名前は詮索しない。


倒木処理

2012-07-05 | 水辺環境の保全

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 棚田の風倒木処理をした。倒れた部分の早苗は全滅状態で、樹の枝も深く水田に潜り込んでおり、引き抜くのに苦労した。田の中に立ち入っての切断作業は足場も体勢も取り難い。

 足を取られているので瞬時の対応が不可能で、チェーンソーも田んぼの中に落としたが、これは機器トラブルに繋がらなくてほっとした。しかし、ほっとしたのも束の間、チェーンソーサイドバーの取り付けボルトが破断して切断作業は出来なくなった。もう少しで田んぼ内の枝を総て引き上げることが出来たのに途中で撤退せざるを得ない。

 活動していても谷の最奥部で、風が全く入ってこない。前夜の雨で湿度が高いこともあって、全員全身汗まみれになった。今期最大の発汗量だったろう。


蘭獲されちゃう!

2012-07-05 | 小父のお隣さん

Photo_7  棚田脇の林道にPhoto_8一見して蘭と判る植物が花をつけていた。始めた見た植物だが、図鑑によると「オオバノトンボソウ」らしい。

 歩く部分の直ぐ脇だから、踏まれないように、どなたかが杉の枝を差して保護してくれてあったけれど、数日中には掘り取られて消えてしまうのだろう。

 乱獲ともいえるし、蘭獲ともいえようが、野の花を野で愛でる事が出来ない感覚がわからない。図鑑の説明文によれば、道の脇に好んで生えるという。


泥水池造成

2012-07-04 | 水辺環境の保全

Photo_3  林道の側溝から流れ出る水口に泥水池を新設した。今までは田んぼ跡に浸透させ捨てていた水である。

 降雨となれば溢れるほど出水し、普段は絞り水程度の細流なので、大きな水面積は乾燥し易くなるから、結果的に6畳程度の広さで落ち着かせた。

 水深は数cmでよいので、出水時のために排水する水口は広く取ってある。この先は葦原に氾濫して別の泥水池に流れ込むのだが、ゆくゆくは流れ込む泥水池を拡幅して、この池の堤のところまで広げる予定だ。そんなことで土堀りが終わらない。


**貧せず愚する

2012-07-04 | 合混で闘作すれば

 大樹に寄るも 小沢の水も

      喉も渇くが 名も欲しい ハアコリャコリャ         渇某

 永田には極楽トンボ住むと云う                  さくらの園

 押すプレイ内憂外患凝りばかり                  指圧死

 スクラップ安堵ビルドは師に学び                 棄業禍

 党人は同せず和せず                        感自嘲

 「国民の生活」改め「酷民の生渇」                不実一路

 南極を正極にする穀潰し                      三党兵

 党徒等は稚児のごときにせせり合う胸の御陣火くすぶるままに       トロル


堤の補強

2012-07-03 | 水辺環境の保全

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 泥水地の造成部分、浸食溝だった部分が、どうしても幅と高さが劣るので更に盛り土した。周囲は棚田跡なので用土を調達する場所は無いのだが、一箇所泥水池を掘り上げるのに伴って出る土をまわしたのである。

 なんとか見た目にも安定感が出て、これで台風4号並みの降雨量があっても越流は発生しないだろう。ひとたび越流すると堤は容易に侵蝕され、修復するだけの用土の調達は難しいので「転ばぬ先の杖」である。でも、これは真夏日の作業でないなあ。