トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

でしゃばって田造り

2013-04-24 | 水辺環境の保全

Photo_4  寒が戻ったようなこの日、会友二人がやってきた。小生が水を張った田の中で、漏水防止の作業をしているのを見て砕土を手伝ってくれた。

 この部分を活動範囲とする権利は、小生等のグループには無いのだけれど、「水辺は一体」として整備したいので、了解をもらい構築した棚田なのである。

 田起こし・砕土・代掻きまではやってみるつもりだが、それ以降の田作業は本来のグループに委ねる。「範囲を譲る」と言われれば断るつもりはないが、そこはそこ、お隣さんだから歴史的に明白な事実を、無理やり既成事実の積み重ねでひっくり返そうとする意図はないのだ。信義則は通さねばならない。

 この点は伝えた上での作業だから、作業人数が増えても問題は無し。なにせ今日は、領有権をもつ親会社?の活動日当日で、メンバーが横を通って集合地に行く…。田作りして「ごまめの歯ぎしり」されては谷戸が険悪になる。


ジャコウアゲハの産卵

2013-04-24 | 小父のお隣さん

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 庭のウマノスズクサにジャコウアゲハが産卵に来た。意外に馬鹿だと思ったのは、直接、食草に行かないで、リンゴや山椒、ミツバなどに立ち寄っていく。確認しているようにも見えるが、間抜けな母蝶にも見えた。Photo_4

 庭のウマノスズクサは、十数本が蔓を伸ばしており、支柱を立てたが、まだ葉の量は少ない。それでなくとも例年、食べつくして路頭に迷う幼虫が出る。誘蝶のための食草と言うより、変わった形の花を観賞したいのだが、開花したのは最初の年だけで、それ以後は食べつくされ伸びるいとまもない。

 それでも株数が増えた理由は判らないけれど、我が庭で、唯一毎年産卵する蝶である。お菊虫…幼虫も毎年見出すのだが、羽化は一回も見た事が無い。今日の産卵は二頭いたが、一頭は産卵の後、生け垣に止まり休んでいるようだった。ご苦労様である。


ヤマツツジ

2013-04-23 | 感じるままの回り道

Photo_2  お彼岸には開花したのが見えたのだが、泥水地での作業が終わらず、帰宅前には斜面を登る元気もなく、今日になって、ようやく近くで眺めてきた。

 園芸種ほどの華やかさは無いが、逆に毒々しさも無く、見ていても飽きない。子どもの頃を思い出し、花びらを抜き取って吸ってみたが、あまり甘くはなかった。

 どこで見たのか定かでないけれど、ツツジの仲間に有毒の種類があって、蜜を吸ってはいけない、なんて朧な記憶があるのだけれど、真偽を確かめる必要もない世代になった。


4月定例会

2013-04-23 | 月例会

Photo 2013/04/21(日)11:00~13:00

会員 7名

活動 危険ルートの移設地点の検討

※前夜からの雨、昼頃には止むとの予報で、11時開始となった。降雨のたびに流路になってしまい浸食された中央道の斜面の道を付け替えるための下調べを行う。

 帰路、タケノコを探したが「裏年」という事もあり、収穫はゼロ。バイパス路の設営は28日に実施する。


**そこのけそこのけ

2013-04-23 | 遊び子は

 バイバイもニギニギのよう幼子の我に向けたるまなこ真剣

 水辺へと寄りたがりたる幼子へ泥んこ遊ぼと煽る悪爺

 そこのけと歩き初めの子らは行く林道の列豆タンクかな

 萌ゆる芽の中で振る振るもみじ手のみるき仕草に春息吹く胸


丸太ダムを設置

2013-04-22 | 水辺環境の保全

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 上部の池からの流出部、水漏れが止まらなくて苦労していた。今日も池の底を掘り下げて水深を保とうとしていたから、丸太と土嚢で水位を維持する方法を伝えた。朽ちかけた丸太材は近くにあるから、小生が切りそろえ浸食溝に積み上げてやった。

 高さを変え三列積んだ。各々の丸太の上流方向に土嚢を押し込み水を止める。三段階の丸太ダムで落差からの浸食を緩和する考えなのである。土嚢を積み上げるのはM氏のグループに委ねて、小生の出番はおしまい。

 こんなことをしても、下流の泥水地には何の利益ももたらさないけれど、担当範囲を越え、「水辺は一体」と考えて流域を維持しないと、環境保全は難しい。


翅を閉じるダビドサナエ

2013-04-22 | 小父のお隣さん

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 尾の細い個体がいた。教えてもらったところによると♂なのだそうな。このサナエ、「いっぱい出現した!」と思った翌日から一匹も姿が無い。

 リンゴ園脇の草原に10個体は飛んでいたのに、沢筋に下りて歩いても出会えなかった。成熟するにつれ、環境の良い流域へ行ったのだろうか…。水辺を広げてからは、トンボの種類も個体数も増えたが、中には一回しか確認できなかった種類もいるし、この中には流域初記録もある。Photo

 その中の一種が小生の写真の中にあった。通りすがり、遊び半分の撮影でも、こんな事があるのだ。「瓢箪から駒」ならぬ「フォトから初記録」である。

 刈り払い中に見かけた右の個体、風にあおられるうちに翅を閉じてしまった。翅を痛めたくない気持ちが伝わってくる。しかし、シャッターチャンスに風が煽り、良いカットを撮るのに根気比べだった。「マーフィの法則」そのままだ。


自生株

2013-04-22 | 感じるままの回り道

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 ワラビ採りの帰路、遠回りをして山ウドの自生株を探した。

 昨年の夏、何株か葉を広げていたのを見ていた斜面である。立ち寄ったら林床は刈りはらわれていて昨年の様子は無い。それでも「ここぞ」と思われる場所を探したら一株だけ発見できた。

 地際は親指ほどだから、小生の基準では採集するサイズでもないし、採集に来たわけでもない。春先の萌える姿を見たかっただけなのである。半世紀ぶりなのだ。

 林床が刈り払われたために、他に先駆けて丈を伸ばし葉を展開するヤマウドは、これで更に駆逐・絶滅への歩みを早めることになった。保全活動と一言に言っても、一言の中に納まりきれない多様性がある。そこが難しい。


採り尽くす人達

2013-04-21 | 小人閑居して憮然

Photo_11  尾根筋の末端に二人の人が見えた。うつむき加減でゆっくりと移動している。「ワラビ採り」とすぐに分かった。

 この場所のスミレもワラビも、すでに絶滅状態だが、それでも人は丹念に捜し歩いて採り尽くしていく。ほとんどの人が中高年で若い人たちは皆無である。里山が豊かだったころの記憶や体験を引きずって踏襲しているのだろうが、すでに「豊かでなくなった里山」に気づいて欲しいが絶望的だ。

2  採集できたのは「保全活動の結果」だし、翌年のために初夏のころには採集を止めてほしいのだが多勢に無勢なのである。今日、久しぶりに山に来た、ご近所さんのご夫婦、セリとフキを袋に入れていた。話を聞くとトンボ池周辺でフキは採集したという。

 「景観や環境植物として植えたものですよ」の説明に恐縮していたが、「そこらにあるものは野の物」、一般的にはそうなんだろうね。保全の後から荒らす人が来る、これは精神衛生に非常に悪い。


下草刈り

2013-04-21 | 今日は真面目に

Photo_6  拠点東側斜面の下草を刈りはらった。春咲きの草花が出そろってきたから「全草刈り払い」とはいかなく、フジ、カラスノエンドウ、ブタクサ、ススキなどを選択的に刈りはらったのだ。

 開花している野草はそのままにして、「選択的刈り払い」と言えば恰好良く聞こえるけれど、ある意味「ラフ刈り」でもある。知らない人が見れば「虎刈り」にしか見えないだろうが、小生の頭部は手拭いを被せているから「虎刈り」でも判らない。

 バンダナも何枚かあるのだが、やっぱり小生には「手拭い」が似合う。小父さんだってお洒落に気も遣うのである。

 


羽化直後

2013-04-21 | 小父のお隣さん

 泥水地の集水路で羽化直後の個体を見つけた。前日にシオカラトンボが観測されていたから、シオヤトンボ♀なのかシオカラトンボ♀なのか判らないが、羽化直後の濡れたような翅はキラキラと輝いて美しい。

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送水管の排砂

2013-04-20 | 水辺環境の保全

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 送水管の排砂は一年以上実施していないと思われるから、バケツとストップウオッチ を用意して作業を開始した。効果のほどを確認したかったので、15リットルのバケツ満杯になるまでの所要時間を計り、換算したら吐出量は毎分24リットルだった。

 一番低位置にある排砂バルブを開き放水する事25分、ようやく水が澄んできたので元通りにし、吐出口の流量を再度計測してみた。明らかに流量が減っている。測定したら毎分10リットルしか出ていない。半分以下に減ってしまった。

 管内に空気が入ってしまったのかどうか、素人の小生には理解できかねる結果だった。帰るころには少しは流量が増えていたけれど、作業前には戻っていなかった。信じて疑わなかったのに…、こうして人は失意にさらされる。それでも強く生きなければ…。

※二日後に再計測、毎分27?となっていた。貴重な毎分2リットルの上乗せである。


*浅き春

2013-04-20 | 小父のお隣さん

              春浅しただ泥の底水の底

              啓蟄に先んじ野に出しアマガエル

              懐かしきアメンボタニシ出て来たり

              カワニナは泥土の上でもへじ描き


クロスジギンヤンマの産卵

2013-04-20 | 小父のお隣さん

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 前日に、シオカラトンボの飛翔とクロスジギンヤンマの産卵があったと出掛けにメールが入った。それで泥水地に立ち寄ってみたらクロスジギンヤンマの産卵シーンに出合えたのだ。初見が産卵シーンだ。

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シオヤトンボ、オス見っけ!

2013-04-19 | 小父のお隣さん

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  小父さんがオスを追っかけるなんて誤解されそうだが、その気はない。今日になって、ようやくであったオスである。教えてもらわなければ「シオカラトンボ」と理解していただろう。今もって良く分からないけれど、「シオカラトンボと異なる」と言われれば、そう見えてしまう。今日は複数が飛翔し、縄張り行動も見せてくれたし、メスに振られた瞬間も目にした。

 メスだって、よくよく見てもムギワラトンボに見える。オスメスとも出現したばかりで、成熟してないからなのか、図鑑と対照しても色合いは微妙で、やっぱりシオカラトンボ、ムギワラトンボに見える。楽しむには、眺めて浸るだけの方が心地よい。

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