トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

防鳥網を掛けた

2013-04-19 | 何よりの楽しみ

Photo_11  初めてツルグミに防鳥網を掛けた。ここに実があることを知られてしまってからは、熟さないうちに全ての実を食べられていた。ほとんどがヒヨドリによるものだが、里の農地にあるグミはハクビシンに被害を受けるという。

 真竹を曳き割って支えにし、その上から防鳥網を被せた。ツルグミは大粒で甘いので、おチビちゃん達に今年こそ食べさせようと思い立ったのである。Sn3d1350

 周囲に何株かあるツルグミだけれど、着色しないうちから食べられ続け、すでに実を失った株もある。網をかけたことで今年は賞味できそうだ。

 その結果、ようやく熟し始めた。時折、つまんで賞味するけれど、懐かしい美味しさだ。この懐かしさは、少年時代に夜陰に乗じてグミを食べつづけ、舌が渋で割れた記憶に通じているのに違いない。


カルガモ来る

2013-04-19 | 小父のお隣さん

Photo_6 水見回りに行くとカルガモがいる。毎年飛来するから珍しい訳でもないが、営巣してくれないかと心待ちにしている。

 そのため、昨年は泥水地を統合して大きめにし、中央の小島周辺も深く掘り下げておいたのだ。Photo公園や寺院の泉水などに巣作りをしているのに、それより条件の良さそうな泥水地には巣作りする気配さえ無い。

 少々、困惑することは、数つがいが居るようになったことである。邪魔するのも悪いから、姿を見ると他を見回るようにしていたのだが、行く先々で踵を返すことが増えてしまった。

 今季、維持管理に迷惑しているから、お詫びに営巣して子育てをしてほしい。まあ「カルガモの恩返し」は聞いたことはないが、「夢見る年頃」は失っていない。なんてったって、すでに「二度わらし」なのだ。


悩む必要のない疑問

2013-04-18 | 小父のお隣さん

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 羽化直後で、濡れ羽色の個体。ミヤマカワトンボ♀に似ているが、尾の色や目盛模様が異なる印象だったので「初見か?」と期待しつつ図鑑と対照しても判らなかった。図鑑のミヤマカワトンボは♀も羽色が茶色だったし、この個体の縁紋は白かったから♀では?と思っているのだが、図鑑やネットで見比べるほど、個体差でお手上げになる。2

 昨日、あんなに飛翔していたダビドサナエとシオヤトンボ、今日、ダビドは全く見られなくなっている。理由があるのだろうが、この方面に首を突っ込むと悩みが多くなっていかん。

 昨日、今日と撮影出来た左のトンボ、シオヤトンボの♀なのだという。ムギワラそっくりで、どことなく異なる感じがある。手元の図鑑にある♀は色合いが白っぽい。成熟度によるのだろうか、トンボ類は同種でも色の違いがあったりで難しい。♂はまだ出会っていない。

 俗に「極楽とんぼ」なんて言うけれど、トンボの判定は真逆である。それはそうと、昔、漫才にあった疑問「地下鉄電車はどうして入れる?」の問いは「東横線渋谷駅から入れる」のが正解だと知った。


ひこばえ処理

2013-04-18 | 今日は真面目に

Sn3d1334  真竹のひこばえがすでに膝高までになった。幼児の眼球直撃もあるから刈り払いをする。

 今季、数回の刈り払いでは済まないだろう。今回がシーズン最初だから、晩秋までに真竹ひこばえだけで10回は刈り払わなくてはと覚悟の開始だ。

 ひこばえだけでなく、低草類のタンポポ、スミレ、キランソウ、中高性のハルジョンやブタクサなども生えているから、そこはそこ、まだ余裕がある間は選択的に刈り刃を当てていたが、気温が25度にもなると、そんな余裕はなくなってしまった。

 これからは暑い中での作業が増える。服装も変えなくてはならなくなった。


木の芽と言っても

2013-04-18 | 何よりの楽しみ

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 市場の初取引は15日だったか…。放棄樹の新芽が摘み頃だったから、少し摘んできた。インスタントの新茶を飲むためにである。

 レンジで加熱、しんなりさせてからフライパンでもみあげ乾燥し出来上がり。揉捻が不足のためか水色が出にくいし、味わいも薄い。それでも「新茶だ!」と言う感じはする。年に一回限りの遊びだけれど、帰宅して三時のお茶に間に合うのが良い。Sn3d1340

 ついでに、しんなりさせたのを取り分けて、糀ソースで和えて食べてみた。茶芽の苦味は全く感じられず、茶葉特有の歯ごたえが気持ち良い。まあ、新芽の風味を楽しむ…と言うよりは、新茶葉の栄養を「頂きます!」という類になる一品だった。

 アケビの新芽も摘み頃だが、当地では山菜などと思ってもらえない。郷里で「木の芽」と言えば「アケビの新芽」。一般的には「タラの芽」だったり「山椒」を指したりするが、小生は「アケビ」だけである。


水源地の手入れ

2013-04-17 | 水辺環境の保全

Photo_3  取水口の水見回りに行った際、水源の沢に倒木がそのままで流路さえ見えなかった。今日は携帯スコップと鋸を携えて処理に行った。

 一昨年だったか9月の台風で斜面が崩れた後、水源地に手を入れた形跡はない。前日、水見回りの帰路、畑にいた地元のM氏に「取水口の清掃をしてきた」と話した折、「誰も気にしないからね」という。

 部農会が水利権を持っているが、本当に必要な時は春の田作りの時だけなのだろう。送水してもらっている小生らの活動する沢なども、水切れし干上がっても、一般的には留意も手当もする人も無い。

 管径50mmのパイプによる送水だって、依存しつつ生息域として住み着いた生物には、死活問題なのであるが、まあ、今回の流路の整理で取水流量は増えたが、一雨欲しい。


ツマキチョウ

2013-04-17 | 小父のお隣さん

Photo  春にしか現れないというツマキチョウ、小生はモンシロチョウが飛んでいる位にしか見ていなかった。教えてもらわなければ見過ごしていただろう。

 飛び方には敏捷さが無く、頼りなげな飛翔だけれど、それが、見る人が見ればすぐ判別できる飛び方でもあるらしい。小生は酩酊状態に見える。

 年に一回程度しか撮影出来ないけれど、よく見れば、かなり美しい蝶なのだ。ミズジチョウも飛翔し始めたが、ミスジチョウは白黒での紋様が美しい。


キンラン咲く

2013-04-17 | 感じるままの回り道

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 「もうそろそろかなあ 」と思って自生地に寄ってみた。3株だけ開花していたが、美しい金色である。マンサクやタンポポなども黄色の花を付けるが「金」が付かない。蘭科だから「高貴」のイメージでそうつけたのだろうか。そうだとすると植物界にも厳然と「差別」が存在していることになる。

 名前にイチャモンを付ける気はないけれど、年々、個体数が減っていくのが気になる、この3株も歩道脇で開花した。Sn3d1248 利用者の多いトレイルではないが、タケノコ掘りが毎日入り込む時期と区域なだけに、人目に付く機会は十分高い。

 鍬を持ち込んで歩き回る人種だけに掘り取っていく人もいるのだろう。早晩、一株も残らないのは自明の理だけれど、保護するための移植も場所の選定が難しい。

 ヤマユリ、ササユリの繁殖のために、採種用の母株を拠点の一角で育てていたのだが、すべて蕾を付けた頃に盗掘された。庭のエビネだけは盗掘もなく毎年花穂を出してくれる。当たり前か…。


**当世憂鬱之事

2013-04-16 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

  ため池漏水、おいらの小水

         汚水の漏水、みな憔悴 ハア コリャコリャ     トロル

  金になるから 埋め立て賛成

         票になるから県外移設 ハア コリャコリャ     トロール

  頭ピョコピョコ みなピョコピョコ

         マニュアル通りに リップマン ハア コリャコリャ  トロン


取水地の点検

2013-04-16 | 水辺環境の保全

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 泥水地の最終段の水が枯れ始めた。送水管の吐出口を確認に行くと吐出量が減っている。降雨も無いから、水源の水量も減ったのかと思いつつも、オタマジャクシの生存にもかかわるから水源に行った。

 水は十分に流れていたが、取水路が砂礫で埋まり、水が逃げている。持参した道具で水路を掘り下げ通水させた。帰路、吐出量の確認をしたが、十分に増えたとも思えない。取水口からは溢れて捨てている状態だから、送水管のトラブルかバルブの問題か判断がつかなかった。

 バルブだとすれば、水利権は部農会にあるから操作はできないし、翌日の水位の回復があれば「良し」とせねばなるまい。


ワラビ採り

2013-04-16 | 感じるままの回り道

Photo_5  半月ほど前の事、二日降っていた雨が昼過ぎに止んだ。西空の雲が切れ青空が見えたのを確認し、何時もは帰宅時間にフイールドに出かける。

 狙いは、出水時の水路の様子見なのだが、合わせて先日に刈り払った茶畑跡のワラビを採集するためもある。最初のワラビは既に摘み取られ、会友のM氏によると、土地の古老で、毎春摘み取りに来るのだとか…。

 昨年までは、猪のねぐらになっていて、入り込めない場所だったのに「よく言うよ!」と思ったものの、「苦労して刈りはらった場所だから絶やさないように採ってな。」と言うのが精いっぱいだったとか…。

 それはともかく、刈り払った小生としては、一回も採集できずにワラビが絶えてしまった、なんてことになる前に「ワラビにもすがる思い」で手を出したという次第である。人の手が入らなかった場所のワラビと、採集され続けている場所のワラビでは、明らかに太さが異なる。生活との互換関係を失った里山では、どこの場所でも絶滅に向かうのがお決まりのコースだ。


トンボの季節

2013-04-15 | 小父のお隣さん

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 シオヤトンボ出現の話を聞き一目見ようと出かけた今日、4種類のトンボを初見した。撮影は出来なかったが、体調40mmほどの水色のイトトンボ、ウスバキトンボと思ったのだが、体色がやや濃い茶色のトンボだ。いよいよトンボの季節到来である。Photo_2

 左のトンボは、ムギワラトンボかと思ったのだが確証はない。右はサナエトンボだろうと思うが、似たようなトンボで尾が細いのもいた。模様が似ているけれど、尾の太さが異なるようなそうでないような…。

Photo_4  水辺を作ってからは確かにトンボの種類も数も増えたのは間違いないが、一回しか視認できなかったトンボや、他の人の観測個体を合わせると30種に近いのではなかろうか。小生、広い田舎生まれだけれど、こんなにトンボが生息できるとは認識していなかった。

 それとも生息地不足で、不本意ながら集中したのかどうか…。保全活動も「塞翁が馬」みたいな面もあるのだろう。


倒木処理

2013-04-15 | 今日は真面目に

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 昨年、田植えしたばかりの棚田に倒れこんだコナラの大木。水稲に支障のある部分だけ片づけて、主な部分は残っている。下を潜り抜けるのも気色悪いから、田植え前に排除することにした。

 道の付け替えの後だったから燃料が不足し、中途半端で終了。根こそぎ倒れていて、木元の位置は急斜面だ。根株を切断できるかどうかは、斜面に立ってチェーンソーが届くかどうかだが、それは出直してからになる。

 結果は上々で、トレイルもすっきりした。処理後、計測したら、胸高径500㎝、樹齢もほぼ50年だった。年輪は35年程度まで太りが良く、その後の15年は肥大幅は半分になっていた。老化なのか、周囲を竹に覆われてしまったためなのか不明だ。


ヤマルリソウ

2013-04-15 | 小父のお隣さん

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 スミレやショウジョウバカマなどは、時期が来ると群生地を思い出すが、ヤマルリソウは花を見て「そう言えば、ここにあった…」と思いだす花である。

 春の花に似つかわしくない瑠璃色の花弁は、美しいには間違いないが、ワスレナグサを連想させ、何となくさびしい風情がある。そんな感じを受け取るから記憶に薄いのであろうか…。


*水辺の春

2013-04-14 | 小父のお隣さん

               氷消えガマの卵塊増す棚田

               ヒキガエル夜な夜な来てはそっと産み

               田起こせばケラは浮かぶよ春の水

               サワガニは目だけ出したり絞り水