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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

逆送水・排砂洗浄してみたが

2019-10-21 | 水辺環境の保全
 「逆もまた真なり」を期待して逆送水で通水を図ろうとした試みは失敗に終わった。流末吐口から35分ほど送水して取水升まで水流が到達したと読んだのだが結果として断水回復には至らなかった。この既設水道管の最低部から取水升までは上下動の大きい登り傾斜なので、その管内の砂泥を上昇させ排出する流量水流は無かったことになる。濁り水は出ただろうけれど砂礫を上げるのは難しいだろうと感覚的に理解はできた。

 取水升からの強制送水がベストなのは判り切っていても林道の倒木地点にはようやく重機を運び込んだところで、作業は21日か22日ころになるのだろう。ポンプを運べるのはそれ以降なので週半ばまで断水のままになる。
 じたばたしても始まらないのは判り切っているものの「灯篭に斧」「月に遠吠え」に等しくても一矢報いたい一心はある。前日不調に終わった逆送水を再度実施しつつ排砂バルブを開けていけば少なくとも管路の半分、最低部の排砂バルブまでは清掃できると踏んで実施した。



 流末吐口からポンプで送水しつつ6カ所ある排砂弁のうち#6と5、最低部の#1を順次開放して排砂した。ここまでは逆送水の流出がある。これを確認し取水升への排出確認をしたのだが水流は感じられなかった。平常時毎分20リットルの送水でも陰圧は僅かなので水道の蛇口からだす水量程度では水中の流れなど感じるはずもないか・・・が心証だ。
 排砂バルブ#2,3,4は藪の中なのでオオスズメバチが怖くて入れなかった。小生以外に操作する人もおらず管路に踏み跡もなくなっている場所なのである。

        #6    #5   #1

 台風19号で取水升が砂泥で埋もれ清掃したばかりなのに70mmほどの追加降水がありまたフイルターが埋もれていた。取水升内のパイプ口まで砂泥の沈殿はなかったものの19号台風による閉塞は解消していなかったから二度手間にはならずに済んだ。
 まあ、どちらにしろ林道上の倒木を処理出来ていないと取水地での作業は出来ず、それまで断水解消は無い。この日の作業は尾根を挟んだ沢をつなぐ尾根越え往復2回で水を被らずともシャツはびしょぬれだった。

                 ➡  

ジョウビタキ飛来した

2019-10-21 | 小父のお隣さん
 20日、鳴き声は聞けなかったもののジョウビタキの姿を確認できた。泥水地のクルミの枝にいてすぐに飛び去ってしまったから撮影は出来ず。いつもの事ながら飛来直後は落ち着いた行動や動作を見せてくれず神経質に見える。
 同じく飛び去ったのは地味な色彩だったからメスだったのだろうか。つがいでいる必要もない時期だしカップルで越冬している姿など見た事も無いから別種かもとも思うものの「そういうこともたまたまあろう・・・」ですました。どう判断しようと何の支障もない事なのである。要は小生個人が納得落着すれば良いのだった。

量産品の駒は折衷型

2019-10-20 | 何よりの楽しみ
 年明けのイベント用に出品物をそろえなければならず、試作を兼ねて材料や個数の想定もしなければならない。先日に試作した「ン?十肩干渉器」の二作目の駒のデザインをを再度変更した。2駒用いる方式こそ音の変化が豊かになるのだろうが駒を作るためのこまごました手作業を想うと、たとえ10器分でも20駒必要なのだ。駒2つ作るに本体を仕上げるほどの時間を要してしまう。

 それを想うと2駒使用は小生が使うデモ用だけにして販売品は簡素化しなくては余計な手間を喰ってしまうだけなのだ。けれども最初に作ったアイスの棒状タイプでは小生の誇りが傷つく。「さーて・・・」と思案するほどの事も無く案が浮かんだ。アイスの棒状に近いけれどゴムを張るのに歪ませなくても良いし2駒でなく1本だけれど支えの高さに僅かに差をつけたことで周波数の違いが出てきやすくなる。つまり、背骨をかむ凹部は中央に刻まず数ミリだけれどずらしてあるのがミソなのだ。これだけの事だがミソをつける輩はいないだろう。

 試作品にこの張り板を使用してみたけれど、意外にうまくいった。最初のモデルのように使用中に支えが飛んでしまうような事も起こらず、位置の移動もしっかり可能だった。薄板で充分な強度と装着安定性が保たれるので、このデザインでいく。
 振動させるゴム紐だが、輪ゴムでは音が出なかった。幅はともかくとしても平ゴムを捻じれを生じさせないように装着する事で唸りやすい。

 写真下側、左から最初のモデル、中が2駒タイプの駒、右が改良張り板である。

「逆もまた真なり」なるや?

2019-10-19 | 水辺環境の保全
 台風19号390mm降雨量で取水升内部まで砂泥に埋もれてしまったため、送水管内部にまで砂泥が詰まり断水が続いている。ポンプを水源地まで運び強制送水で管内の砂泥を排出するのがベストなのだけれど風倒木が林道上にあって車両の進入が出来ない。小生が行っても良いけれど今回は苦々しさが募るので手を出していない。一週間たって現場を見に行ったものの、黄色いテープで囲ってあったのみで状況は変わってなかった。行政担当者は現場見分に来たのだろうが結果処理はいつになるやらだ。
 今のところ雨天や曇天続きで泥水池が干上がる心配はないものの長らく放置もしておけず、台風一過、一週間たって更に60mmの降雨がありまた砂泥が流れ込んでいるだろう。水源地の取水升まで確認に行くことはしなかったが一つのプランが浮かんだ。

 それは吐水口から逆方向に強制送水し管内清掃を行ってみる事だ。ポンプで強制送水始めた当時、吐水口から管内の水を引いて強制清掃を行ってみたけれど、数カ所ある空気抜き弁から空気が入り込み用を足さなかった体験がある。
 そのため吐水口にポンプを接続するのは頭になかったのだが「逆もまた真なり」のフレーズが蘇ったのだった。そこで「善は急げ」とばかり雨の止みまを利用して作業をしてみる。接続し水を逆送する事35分、途中で食紅を溶かした液を吸わせ送水していることを確認したので35分の逆送水で管内の砂泥は取水升内に排出されたと確信する。

 「初めチョロチョロ、中パッパ」の要領でエンジンの回転を上げながらの35分が経過、ポンプと送水管を放したら勢いよく水が出てきた。「うまくいった!」と喜んだのも束の間で、吐水口から管を外したころには水は止まってしまった。吐水口に耳をあてがうと「ポコンポコン」と音がする。管内で水が動いている証でもあるから一昼夜様子を見ることにした。
 取水升から強制送水しても引き続いて吐水復旧できる事は稀で、おおむね一昼夜後に水が出てくるのが経験則だ。理由は定かではないが「管内の水圧が急激に低下して空気抜き弁から空気の流入があるため」ではないかと推測しているが推測の域を出ない。
 翌日に吐水が無ければ逆送水を試みつつ、その間に取水升まで通水確認をするつもりだ。

 水源地へは不通         逆送水洗浄中  ➡   OKと思われたが    

こんなところにポツンと一個体

2019-10-19 | 小父のお隣さん
 ホント、意表を突くところで蛹化するジャコウアゲハの幼虫である。外壁やベランダの下側などは当たり前で、アガパンサスの葉裏だったり自転車のペタルだったりと自由気まま闊達なのであった。
 この日、たまたま視線を下に落として見つけた蛹は玄関ポーチ横に置いた貝掘りを支持台にし蛹になっている。それは許容範囲としても下にある石のカエルと接近しているから羽化する時には間違いなく支障物だ。翅を展開しても十分には広げられず飛び立ても出来ない事になってしまう。

 10月半ば現在の蛹化体は越冬体かどうか判断突きかねるもののどちらにしろこの位置では羽化に支障がある。一応、越冬体と読んで安全な場所に移動させるが、道具が道具なだけに置き場所に困る。脳細胞半減して適切かつ迅速な判断行動ができにくくなってきた小生にとって未体験の事柄で判断と行為を迫られても「じゃあこうする・・・」なんて難しい。もう「アゲハー!」と言いたい。

             蛹化され熊手取られて秋の空

             退散面倒蛹一匹
          

アサギマダラよ、いつ還る

2019-10-18 | 小父のお隣さん
 フイールドのフジバカマやヒヨドリソウの開花最盛期は終わり花姿も汚れを感じる頃となったが今期はアサギマダラを一頭も視認できていない。
 自宅のフジバカマは花の最盛期に思えるのだが、やはりアサギマダラの影もない。すでに10月中旬であるからフジバカマに来訪しても良い時期と思って心待ちに度々視線を送るのだけれど訪問していない。まあ、フジバカマに秋波を送り続けてもアサギマダラに届くわけもなし、それでも秋波を送りたいのは我が性というものだろう。

 花に来る昆虫の種類も数も激減している昨今、アサギマダラもその数を減らしているのかどうか守備範囲ではないから断言はできなくとも、飛来時期に一頭たりとも来ないというのは異常事態と言わずして何と言えるのだろうか。アサギ夢みし行きもせず、なんちゃって!・・・。

葉唐辛子の佃煮

2019-10-17 | 何よりの楽しみ
 収穫時期も終わり抜き取るというので「葉っぱだけ頂戴!」と言ったら「しばらくこのままにしておくから自由に摘み取って良い」とのことで、練習用に200gほど持ち帰った。葉唐辛子の佃煮は子供のころからの大好物で社会人になった後も季節になると瓶詰を購入して楽しんでいたのだったが、10年ほど前からメーカーの出荷が無くなり店頭に並ばなくなった。
 それでも食べたいときは通販で北陸の老舗から購入したりしたものだがそれも途絶えて久しい。自分で栽培する事も考えたものの唐辛子の葉っぱよりショウガの栽培を優先したりしてこの何年間は口に出来なかった。

 今回、200gの葉をレンジでしんなりさせ濃縮出汁を好みに薄め砂糖と味醂を加え即製で作ってみた。笊に一杯あった嵩も過熱してみれば小鉢1杯分に過ぎず、ご飯に乗っけあふあふ食すれば3食分にも満たない量である。送ってもらったばかりの新米でご飯を炊き、その上にたっぷりと乗せて食らう。新米だけでも食べられる美味しさなのに葉唐辛子の佃煮がお供では口中幸せ感一杯になるのだった。

 拠点の畑に抜き取らずにある唐辛子からは1~2kgの葉が取れるだろうから、今回は大量調理して冷凍保存が可能だ。魚沼産のフキ味噌にも飽きが来つつあるから、葉唐辛子の佃煮とあわせれば他のおかずは不要だ。健康的によろしくないと思われる嗜好だが若くはない現在、これくらいの贅沢は貧乏人だからこそ許される。

         レンジで加熱し時短   ➡    調理終了

                    やれ抜くな爺が手を擦る舌舐める

台風一過ズガニ一匹

2019-10-16 | 小父のお隣さん
 19号台風の雨量は恐るべきものだった。当地でも390mmの雨量を観測しているのだが時間雨量は40mm未満なので河川の流量をオーバーする事が無く、コース中央に接近していた位置であっても杞憂された結果をもたらすことなく去ってくれたのだった。それにつけても未曽有の大水害に見舞われた地域は「晴天の霹靂」いいえ空前絶後の背水の陣ならぬ「地区浸水の驚天動地」だったに違いない。察するに余りある。

 台風一過の秋晴れの朝、矢も楯もたまらず水回りと巡回のためにフイールドに入った。途中、水源地へ向かうために尾根の突端を回り込んでいる時に足元にズガニがいた。水域とは離れている場所なので怪訝に思ったものの漏水の張本人になりかねないから捕獲した。ゴム手袋などは背の背負籠の中なので素手で押さえたのがいけなかった。甲羅の突起で親指の先を突いてしまったのだ。
 痛みよりもカニを宿主にしている感染症が怖い。しっかりと口吸いし吐き出すこと数回、杞憂と思えどやらないよりは安心なのだ。このズガニ、会友のYさんへのご進物となった。今頃はすり身の味噌汁か・・・。

 集落を流れる河川の中は出水で洗われ綺麗に見通しがきくようになっていた。普段はススキ、ジュズダマ、カナムグラなどが生い茂って流路さえ見えなかったのが見通せるようになっている。この流れにいたアブラハヤやヨシノボリは生き残っただろうか。出水でウオータースライダー状態だったろうからヤゴなども全滅した可能性がある。来季の出現数は減るのはお約束だろう。

泥水池1の落ち口改修

2019-10-16 | 水辺環境の保全
 丸太でオーバーフロー部の堰を設えてあるために下部になっている部分から水抜けし易い造作だ。ここにサワガニやイモリ1匹が住み着けばほどなく漏水していく。こうなると土嚢で押さえても土を押し込んでも「やらないよりはマシ」でしかないし水見回りの重要性もこれにある。

 今回、腐食材であるといえど梁材が出たのでこれを既存の丸太の堰に沿わせた。天地の高さは丸太材よりあるし、底面は円弧の丸太材より深く入りかつ幅がある。これこそ水抜けしてしまう条件を大きく減じる要素なのだ。
 既存の護岸丸太と傾斜流路に洗堀防止に並べたコンクリート片を片付けて梁材を据えた。据えた高さは丸太の堰の水位線に等しくするために最終調整はカケヤで叩いて沈める。これで水位は変わらずに水抜けを防止出来たことになる。

 この池からトンボ池に分水しており、この池からの流入水はトンボ池の生命線でもある。この池の落ち口から水抜けが発生するとトンボ池への分水が絶たれて干上がってしまうのだ。そのため分水池2,3,4への水の供給よりトンボ池への送水を優先する構造なので、この堰のオーバーフロー部は分水バランスを設定している関係で他の池のそれよりも重要なのだった。今回、据えることは叶ったけれど分水量の調整は両方を見ながら塩梅をする。ミリ単位の調整だけれど必須である。

      改修前   ➡    護岸構造を外す  ➡   改修終了

ン?十肩干渉器

2019-10-15 | 何よりの楽しみ
 「ン?十肩干渉器」なんて名称は小生のおふざけでしかない。それぞれ「唸り木」と「スピリッツ・キャッチャー」との通称があるのだが、操作してみて「五十肩」いいえ小生に適用するならば「ん十肩」と言わざるを得ないけれど、これは小生用ではなくれっきとしたイベント向けの試作品なのだ。
 本来の通称を使うと小学生の低学年でも関心を持ちそうに思えるし、操作させるには年齢的に危険が大きい。せめて中学生程度なら安全性にも配慮してくれるだろうが大人の指導者が欲しいのだ。そんなことで対象を成人向けとして名前を用意してみたのであった。
 
 とは言え医学的な関係は理解する由も無いので痛くない程度に肩や腕を大回しさせて発生する音を楽しむことが出来るならば運動療法の一助にはなるだろう。試運転でフイールド駐車場で回転させてみたが5分も回せば汗ばんできた。操作して感じたことは軌道面が曲がるのであった。ランダムに軌道がカーブし身体に急接近する傾向があり、これでは小学生程度には危険が大きい。
 これらの干渉器、大回しも小回しも出来るので身の丈、ではなくて痛みの程度で自ら調整すればよい適応性はある。てなところで「ン?十肩干渉器」または「ン?十肩キャッチャー」てなもんや三度笠・・・。

 試作での心証だが「唸り木」は2タイプしか作っていないので音の周波数との関係がまだわからない。もう少し長いタイプや幅広タイプを試作して関係性を確かめる必要がある。
 音は容易に発生するのだが唸りは繰り返しパターンで、だからこその唸り木なのだろう。また理由は判らないけれど回転を続けていると紐が強く捩れてきて音が出なくなってしまう。この捩れが糸の寿命に大きく関係するだろう。

 「スピリッツ・キャッチャー」の試作品は従来通りのゴム糸の間に張り板を挟んだ形だった。この形だと張り糸の方向から脇にそれて張ることになるし、上下の張り糸は対称である。位置をずらせば音の変化があるものの基本的に上下の張り方は同じなので音の幅は小さい。
 そこで琴の駒を参考に上下別々に移動できる駒を試作してみた。最初は背骨に跨る深さが足らず回転途中ですっ飛んでしまうこともあったから、跨ぎを深くしてかつきつめにして上手くいった。このタイプの方が理屈としては4種の振動が生ずることになるので音の面白みが格段に上がる。
        従来タイプの試作品   ➡    駒を改良し捻じれ止めを追加した改良型

 双方に共通する事は「糸の捻じれが強くなる」ということだった。これを防ぐために手元にあった「捻じれ止め」を使ってみた。音の発生の障害になるかの懸念もあったものの大丈夫だったので釣具店かホームセンターで適当と思われる捻じれ止めを用意したい。写真ではリングがついているが、このリングに指を入れ回すと握り棒タイプより小生は楽に感じた。

越冬前から飼育する

2019-10-14 | 何よりの楽しみ
 3年飼育の個体もあったのに小生の肝が据わらない性格の故、数多あるピンキリ情報の中から「荒木田土を入れると微生物の発生が促進され二枚貝の環境を良くする」なんて事と「二枚貝は酸素要求度が高い」に注目してしまった結果、飼育池に荒木田土を入れウオータークリーナーでの循環濾過酸素供給を廃し浄化槽用の曝気ポンプでエアレーション式に変更したのが今期の産卵期前だった。
 それで稚魚を得る事が出来なかった環境改善に大きく弾みがつくと期待したのだったが、弾みがついたのは産卵用母貝の大量死というとんでもない事態を発生させたのだ。自分では「環境改善をなした」との認識だったので荒木田土を投入した結果の濁りも不審に思ったものの「種水で澄むだろう」と泥水池から種水を運び、あらぬことか「泥水地の泥土なら水を澄ます微生物の種土になる」とばかり更に泥土を加えてしまったのだ。あとから分析すれば「しまった!」の連発で、誠に締まらない行動であった事よ・・・。
 さらに拙かったのがウオータークリーナーを廃し水流を失くしたことで、これが貝の採餌に影響はしたはずである。エアーレーションでも上下の循環はなされるが部分的でウオータークリーナーほどの撹拌性は無い。

 それでも今期は3匹の稚魚を得られ、すでに親魚の群れに合流させる事が適った。暗黒の中の光明とでも言えるであろう。二枚貝の連続大量死の原因は「濁りによるのだ」と確信した時には既に時遅くドブ貝1個体を残すだけになってしまった。このドブ貝の入手年はマーキングが消えて不明なので令和1年からの飼育個体としてのカウントでいく。濁りの発生元は同居させていたドジョウに違いないのだがドジョウに罪はない。
 その「濁り」の解消は盛夏に池の泥洗いで解消させ、さらにウオータークリーナーをも復活させ曝気と循環濾過の環境にした。結果的に水が澄み過ぎているきらいはあるものの、水底でのドジョウの様子も一目瞭然で、濁りがあった時より楽しみは増えた。しかしながら潜れる泥土が無くなったドジョウにはストレスの高じる環境になっただろう。

 来季の産卵に備えドブ貝1個では心もとないので新たにマツカサガイを10枚購入したのだが注文も納品書も「10枚」なのに送られてきた個数は写真の14枚だった。何か販売者の心意気と言うか好意を感じないわけにはいかない。こういう気遣いが出来る業者もいるのだと改めて思った次第だ。
 購入する事自体は産卵期直前でも可能なのだが、「越冬前から飼育することで池の環境に馴染んでくれるだろう」という思惑があるからで、さっそく池に投入した。一夜明けての水底では潜った個体も移動しただけの個体もあるが、今のところ大丈夫そうだ。しっかり給餌しながら来季に備えよう。

台風一過の後始末

2019-10-14 | 今日は真面目に
 水害被害の大きかった19号だった。直撃コースに近かった当地の被害は憂慮してたほどでなくてほっとしたのだった。それにつけても報道の周知表現に「違うだろう!」と突っ込みたくなるアナウンスが普通だったのは苦々しい限りだった。「最大限の警戒をしてください・・・」とはなんのこったい。警戒を要するのは公であって、下々には「備えをしてください」と具体性を持った周知をすべきではないのかと思うのだった。
 現場でのリポートも表現や用語の不適切さが耳についてしまうリポーターが多くなった。本を読まなくなったり経験値が狭い事に由るのだろうと聞き流すしかないけれど、もう何ともならない広がりになってしまった。

 さて当地の雨量は390mmに達したけれど観測値をチェックしながら気が付いたのは「総雨量は多かったものの時間雨量は普通の30~40mm」という事実で、これが結果的に当地に水害をもたらさなかったのだろう。
 雨量は近年にない量だったから台風一過の翌朝、日本晴れの中を水見回りに出た。水辺の決壊と水源地の破壊断水が憂慮される事柄だ。

    断水は想定通りで止む無し。越流も起こらないはずは無いのも想定通りではあったものの「大きな被害」には至らずほっとする。しかしながら嵩上げしてきた二つ池や棚田部の堤や畔の上端部を威野志士様は風雨に紛れて狼藉の限りを尽くした個所は越流していた。どういう訳かフイールド広しと言えど「最新の手を入れたところ最優先」で破壊に来る。まあ畜生なのに「新しもん好き」なのであろう。ホント「こんちくしょう!」なのであった。

 水源地の取水構造も被害を受け断水に至ったから点検復旧を急ぐ必要があり、荒れ狂った後なので車は断念し徒歩でひと尾根向こうの水源地に向かう。案の定、林道2カ所に風倒木が出て車は通れない状態だ。チェーンソー1台あれば1時間ほどで処理できる量だけれど、帰路見回りに来ていたかの環境破壊NPOのスタッフ、「県に連絡して除去をお願いしたいけれど、先日の倒木発生で予算が無いといわれそう・・・」との弁。少々あきれた小生は思わず「スタッフにもサポーター団体にも処理できる能力も資材もあるでしょ!。何から何まで行政頼みだなんて!」とついつい小生らしからぬ行政の肩を持ってしまい大いに反省した。これだから嫌われる・・・。

 水源地の谷止め工を施した部分は増水したおかげで砂礫が堆積し段差工の緩斜面を形成してくれた。しかし一部は底抜けが発生し流出した部分もあって、そこには玉石を落とし込みとりあえずの手当てをする。放置するとこの部分から流出拡大し構造破壊が派生するのだ。河床流出が拡大すれば集水桝より河床は低下、取水不能となり我が水辺は終焉の時となる。県当局も水利権者の部農会も取水堰復旧は考えが無く、老朽化した0.3馬力で取水環境を維持するしかない。
 さて取水地取水路を復旧させたものの送水管に入った砂泥はポンプで圧送排除するしかない。一応連休明けに予定する。

渋皮煮の煮汁

2019-10-13 | 何よりの楽しみ
 渋皮煮を作る途中、煮立てて灰汁を取っている時に煮汁の色に魅かれた。前期恍惚者、いいえ前期高齢者にありがちな斑模様なのだろうか突然、回路が繋がったりショートしたりする。まあ、木久扇師匠に近いと言えば当たらずとも遠からずだろうか・・・。
 煮汁を染液に利用する事は珍しくはないだろうが小生的には初めての事である。改めて生地を購入するほどの取り組みでもないから、退職時に出羽三山の山伏体験修行で使用した下帯を染めてみることにした。これなら手間だけで済む。

 栗を煮立てる際に重曹を投入しているから、これがどういう作用をするか不明だったものの、煮汁に規定量の塩を加え煮立て、その液に下帯を入れ撹拌すること小一時間で引き上げる。ざっと水洗いし中性洗剤で洗濯し陰干しして完成した。
 思ったほどの色合いは出なかったが風合いは悪くない。アイロンをかけ比較のために並べて撮影したものの、使い道に当惑する。多分、使うことなどないだろうが使ってみたい気もしてくる。

 しかしながら下帯は純白であるからこそ日本男児の男前が上がるというものであって、淡いこの色では渋さ風格が出てこない。いくら渋皮煮汁で染めたとはいえ染めてしまえば色調が独り歩きするのだった。
 まあ、素人考えだけれど柿渋が防虫防腐効果があると聞くから栗渋も「柿渋も渋のうち、栗渋も渋のうち」の理屈で申せば同じだろう。そうならばこそ栗渋染めの下帯は日本男児の風格を上げ、老いたとはいえ大事な男前、玉栗二つを防虫防腐効果で守ってくれるに違いないとの結論に至った。玉栗を栗渋染めの下帯で締める、斑ではなくちゃんと繋がりがあるしなかなかの妙ではないか。

 「いざ鎌倉」の事態にはこの下帯で出陣じゃあ!。これで木久扇師匠寄りから大久保彦左衛門寄りになるのは間違いない。しかしこの起承転結、脱線しているような気もするのだが、そこが解らん!。
 それはともかく、その玉栗は丹波栗ではないのであって世間にはなじみのない越路栗、てなもんや三度笠…。

          渋皮煮の煮汁に浸ける事、小一時間    ➡     右側が染め出した下帯

トンボ池の取水堰

2019-10-12 | 水辺環境の保全
 フイールドの水系にいくつか点在する堰やオーバーフロー部の仕切りは丸太材で設えたので下側の防水性能が悪く「水抜け」が度々だった。その都度、補修を重ねていたが構造材が変わらないから同じことの繰り返しで、こんなところが「三途の河原の石積み」に等しいと思ってしまう所以だ。
 今回、ステージを撤去した結果、腐食はあるものの梁材が使える状態だから、これを用いて改修することにした。手始めはトンボ池の取水堰である。

 ここも丸太材から厚板を仕切りにして投棄建築廃材のコンクリートで支え補強してあった。板では下部や両端からに水抜けが容易に発生する。大部分はアカハライモリやサワガニなどの生物的要因と観ていた。今回、改修のためブロックと泥土で水止めしてから堰を崩してみたらサワガニが大小10匹ほども現れた。これでは水が抜ける訳で、前回の改修時にはモクズガニがいたのだった。

 梁材120㎝を流路に据えるために小さいツルで地盤を加工する。小砂利と粘土の堆積層で結構硬いのであった。材と接する面だけは丁寧に加工した。これが結果を左右するのである。セメントで固めれば完璧なのは分かりきっているけれど、費用をかけるほどの年金は貰っていないし消費税も上がったのでは節約に努めないと命があっても食費が無くなる。取水堰があるから水っ腹には出来るが名水では無いしそこまで太っ腹でもないのだ。

 梁材を据え補強と侵食防止にコンクリート廃材を組み合わせオーバーフロー部を構成した。仕上げにチェーンソーで梁材の中央部を取水管の上面よりやや高く設えて終了。堰の下流部には水溜りが残っているが水漏れはなく「完璧」に近い仕上がりと、爺我自讃の締めくくり。まあ、誰も褒めてはくれんし「二度童」でも「褒めて伸びる」であろうとも、あろうとも。

 前 ➡  材を据える ➡  完成 ➡  下流から


トンボ池の葦抜き

2019-10-11 | 水辺環境の保全
 9月で除草や刈り払いを終えたと思ったのも束の間、トンボ池の葦が目立っているから葦抜きを行った。ついでに繁殖力旺盛なカンガレイとミゾソバを抜き取る。
 カンガレイは発生年ではすぐ伐根除去容易だけれど越冬させると地盤に強固に食い込んでスコップで掘り取らねばならないほど手間を喰う。トンボの羽化台に使われることも多いから完全除草をしないのが勢力維持につながっている。あちらを立てればこちらも立ってしまう手太楽なのであった。小生のあちらもこちらも音信不通で、もちろん羽化台にはならない。

 ミゾソバは近年勢力を増した草本で水際に発生したと思う間もなくランナーを伸ばし節々で分岐発根して拡大する。伸長する茎は1m以上も伸びて隙間を分け這い上がり、引っ張ればずるずると引き取れるものの途中で切れ残る事も多い。根は泥中にまで固着する事はないもののマット状に厚くなって、始末するに濡れた座布団を持ち上げる感がする。

 さて、肝心の葦抜きだが水域ではスコップで地下茎を浮き上がらせ引き抜く。地上部ではのこぎり鎌で根元から1本1本刈り取るしかないので地下茎は残ったままだ。ここから発生するし勢力拡大していくけれど、この地下茎を抜去するには掘り返しが必要で、そこまでの手間はかけれない。浸透性除草剤を植物体に塗布する手もあるものの「そこまでして・・・」とこれも手間で却下だ。

 トンボ池の除草を終え、隣の第二トンボ池も簡単に除草した。こっちは葦抜きとミゾソバの場外搬出だ。どちらにしても葦抜き作業は泥土中に立ち入っての作業となるので、こっちは「」に苦労する。素足や田植え足袋での作業はが容易なものの、セルカリア皮膚炎の発生があった水域なので素肌を水中に長く晒すのは避けている。
 結局、足を抜くときに長靴がスッポ抜けないよう靴下を厚手の物と二枚重ねで作業する。緩いと「オットット!-」になりかねないのである。

 葦抜き前    ➡     除草終了     第二トンボ池も済ます

 作業の合間にトンボを見ての骨休みだ。クロイトトンボとマユタテアカネは産卵行動している。クロイトトンボの発生期は図鑑では9月初旬あたりまでとなっていた。すでに10月、元気である。老いてますます盛んと言っては冗談が過ぎよう。
 オオシオカラトンボは見えない。シオカラトンボとネキトンボが数匹、日陰の草地にオオアオイトトンボ、流路の崖地日陰に体長70mm程度の産卵行動をしていた個体がいたが種別は不明だ。胸部側面の色彩でギンヤンマではないかと思われる1匹が葦抜き中に接近があった。すぐに飛び去ったので不如意ではあるもののクロスジギンヤンマのように側面の黒筋は視認できなかったし出現期は過ぎてもいるだろうからギンヤンマでよいだろう。トンボの季節も終息に向かいつつあるのを実感する。