トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

増水をあてにしての取水路改良

2020-04-19 | 水辺環境の保全
 18日、昨夕から125mmほどの降雨があって午後には晴れる予報だったから空の明るさが見られるのを確認し水源地に行った。2014年、取水堰の上と下が土砂崩れを起こし取水堰が破壊されて、そこから始まった河床取水路の保全作業と流路に押し出された土砂を水の浸食力に頼りながら削り、復旧に努めてきた。
 長年の努力が実って取水筋も安定したので、増水を機に現在の流路河床を一段と下げる事で取水升への流路を確固たるものにしたいのだ。ようやく機会が巡ったと判断し午後になったけれど出かけるのは、明日では水量が低下し河床の砂礫を掃い出す水量が不足するだろう、と判断したからであった。

 水量は十分で大きな石を外しつつ携帯スコップと三本鍬で流路を掻きほぐせば水流で砂礫は流れてくれる。小一時間ほどでようやく求める形に近づいた。取水升部に直接流路の水を落さないのは取水升が埋没するリスクを避けるためで、流れが奔流となったときに運ばれてくる砂礫や土砂は取水升を避けて流れ下る算段である。
 取水升へは通常の取水量、毎分30リットル程度流れてくれれば良いから流路から石の間を通り升に流入させれば十分なのだった。今までこの形を形成できなかったのだ。
 取水升は埋まっている   ➡    河床を下げ奔流時の逃げ道水路も形成した

 いつも通りの増水した結果は取水升内に砂泥が沈殿し取水口まで溜まっていた。手を当てると僅かに陰圧を感じるので「断水は無い」と判断したのだったが、取水口まで砂泥が達していたので、それは甘い判断・希望的観測に過ぎなかった。陰圧がある間は砂泥を吸い込み続けるので埋まらない。
 帰路、念のために沢の中、管路最低部にある排砂バルブを開け排砂作業をし万全を期そうとしたのだが、バルブを開け排砂を待っている時に、斜面から小石がパラパラと落ちてきたではないか。バルブのある位置は砂利層で形成された崖直下で「土砂崩れで圧死!」が浮かび、早々に排砂を断念して撤退したのだった。増水している沢の中では逃げる場所も俊敏な動作も無理なのだ。「三十六計逃げるに如かず」である。

 この後、フイールドの吐水口へ確認に行った。もう完全断水で一滴も出ていない。帰宅する前に管路の最終排砂バルブを開けてみたら一時は濁り水が噴出したが次第に弱まり止まってしまった。こうなるとエンジンポンプによる強制排砂を実施せざるを得ないだろうが、明日まで排砂バルブを開けておき「自然通水があるかもしれない」と希望的観測に掛けてみる。

             完全断水   ➡    少し出て ➡  止まった

シュレーゲルアオガエル産卵した

2020-04-18 | 小父のお隣さん
 昨日からの降雨は125mmほどだった。午後から晴れる予報だったので増水をあてにして取水地の保全作業を終えた後、フイールドの吐水口を確認に行ったが完全断水していた。先日復旧作業を行ったばかりなのに・・・といささか気分を害しつつ「125mmの降雨では当たり前」とも思いつつ水見回りもする。

 最後に行ったトンボ池の草地にシュレーゲルアオガエルの卵塊を発見、水際でなく50cmも離れた草地に産卵してある。雨が激しい時の産卵は時たまこのような位置関係に産卵する事があった。幸いに、とでも言うべきか少し産んで中止したようで、通常の2~3割程度の少ない卵塊だった。
 煩いほど合唱しているシュレーゲルアオガエルだけれど、その割には親ガエルも卵塊も確認する機会は少ないのである。

**深川店子、渋面談義・・・

2020-04-18 | 感じるままの回り道
       喰えずに餓鬼道コロナで修羅道
              七割免疫いつになる ハアコリャコリャ

       三密外して過疎地へ避難   
              避難したけどまた非難 ハアコリャコリャ

       二割の削減実質鼻毛
              やることなす事自己利益 ハアコリャコリャ

       三密よりも移動があかん
              ウイルス配達空陸路 ハアコリャコリャ

       三密避けて移動で伝播
              主の知恵より先を行く ハアコリャコリャ

       仕事なければ手持ちも無くて
              今日の食い扶持宿も無い ハアコリャコリャ

       出てゆくお足休みにならぬ
              貯えなんて蚊の涙 ハアコリャコリャ

       雪の山里半年籠る
              コロナ半月なぜ出来ぬ ハアコリャコリャ

       コロナ終息開放感は    
              豪雪地帯の春来る ハアコリャコリャ

       乞食のお粥たすけにゃならぬ
              不言実行危機管理 ハアコリャコリャ

       改革社会でケンケン仕事  
              けんもほろろでヒナ飢える ハアコリャコリャ

       危機の時代で本性判る
              永田に群泳血吸い蛭 ハアコリャコリャ





美味しいミカン「はるみ」で発酵シロップ2回目

2020-04-17 | 何よりの楽しみ
 「はるみ」の賞味期間も終わりの3月下旬に生産者宅の自家用として残っていた中からワークショップで作り方を実演した代わりでもないけれど残った3Kgほど頂いた。それで1kgは生食に回し、傷みが目立ってくる時期でもあるから2kgは再度の発酵シロップに使った。
 4リットルの焼酎ボトルに白砂糖2kg、はるみ果実1.8kgを投入し、朝晩撹拌する事20日間、定例会で試飲してもらわねばならないので絞りに掛けた。絞ったといっても笊にあけて滴下したのをボトル詰めしただけで、糖分が多いし絞ったところでさほど量は変わらないのであった。

 シロップ分3リットル、固形分1kgだったから、果実の半分の果汁を使った計算だ。固形分は加熱しジャムに使えるけれど、ドライイーストかヨーグルトと混合しフイールドで誘引餌にでも使ってみる。チョウが来るかオオスズメバチが来るか楽しみはこっちなのだが、その前にハエや小虫の類が早いのかもしれない。
 ワークショップで作ったそれぞれのシロップの出来はそれぞれだったようで、小生が最初に持ち込んだ見本のシロップに比較すると「はるみ特有の苦みが出た」とか「あのこくのある美味しさが出なかった」などの感想が聞かれた。小生だって理由がわかるはずも無いけれど、どうも希釈率の違いのような気がしている。これは自宅で比較試飲をした結果で「美味しくできなかった」との原液も同じ希釈率で試飲した結果は「シロップの混入率が低い」のだろう、と小生の舌は言っている。

黒い翅のトンボとチョウを初見

2020-04-16 | 小父のお隣さん
 昨日、15日と今日、黒いアゲハの飛翔を確認できたが撮影は出来なかった。出現初期はゆったりした感じでの飛翔をしてくれないことが多く、結果的に撮影出来ないし種別の見当もつかない。「黒いアゲハだった」が真っ当なつぶやきである。

 水見回りの途中、二つ池の畔で足元から茶色の翅のイトトンボが飛び立ったのだが、そのまま近くのエゴノキの先端部まで上昇して止まった。これでは撮影もできないし結果として「茶翅のイトトンボだった」としか言えない。どちらにしても今日はカメラを忘れたし、ケータイで撮影すると開けないファイルに保存されてしまうので、ケータイは電源も入らず携帯しているので電気代はかからない経済であった。

 若い頃、映画音楽全盛時に「黒いオルフェ」という映画音楽が流行った。映画を観ることなく音楽だけ知ったのだったが最近になってその映画をテレビ放送で見た。
 主題歌の音楽だけしか知らなかった時より感激は薄く、別世界の映画ではあったけれど小生は現実世界の「黒いバタフライ」や「黒いドラゴンフライ」に共感する。てなもんや三度笠・・・。

                    あと何度初見巡るか仕舞まで

棚田部「猪走り」の解消7 「落ち口の移設」

2020-04-16 | 水辺環境の保全
 「落ち口の移設」が片付けば棚田部の大事は終わる。「今日でわっぱかにする!」と早めに自宅を出て正午のチャイムが聞こえてくるまで作業したけれど片付かなかった。
 それでも落ち口の移設は終わり、今日までの落ち口を埋めて通水は無事済んだのだった。旧落ち口を畔にまで整復するには土が足らず、新落ち口脇の護岸木を据える時に削る土で賄うしかないだろう。それでも「もう一日」でかたが付くのだ。
 ここを閉じる   ➡    土が不足で成形出来なかった

 資材はすべて廃棄材で賄えた。落ち口傾斜水路の洗堀防止には分水池の丸太ダムの廃材を当てた。丸太ダムも経年劣化で丸太が細り漏水が激しくなったから掘り下げ抜き取り土嚢と交換したものである。分水池の近くに放置して腐食を待つだけの材だったのを、今回の「落ち口移設」で傾斜水路の流路に使えた。
 温水田のオーバーフローでもあるので、この水位決定は伐採したクワの幹を手斧で削り込み調節している。チェーンソーは簡単だけれど荒っぽい。手斧の方が調整は楽なのだ。

 傾斜水路に水が流れると敷き詰めた丸太が浮き加減に見える。ほぼ二年ほど野ざらしだったから仕方が無いのだが、増水時に流れ出すようなら垂木が残っているので釘打ちして止められる。
 もう一日、護岸木を据え、この時に掘り取った土で旧落ち口に畔を完成させれば、小生が長年、思い描いていた棚田部の最適化に近づくはずである。この形にしたかったのは「水回し」にあって、止水域を残しつつ全体として水流は大きなS字カーブを描き温水田と棚田の水域に新鮮な水を届ける事が出来るようになったはずである。

          用材の確認   ➡      ➡    傾斜落ち口が出来た


クロスジギンヤンマ羽化始まった!

2020-04-15 | 小父のお隣さん
 「そろそろ羽化が始まるかな・・・」と期待を込めて行ってみた。案の定、羽化が始まっており、それも脱皮途中の個体やまだ背も割れていないヤゴまでいたのだ。既に抜け殻だけも数個見られたから数日前から羽化が始まっていたのだろう。

 時間的には午前10時頃だったから、この時間帯でヤゴ状態や脱皮途中の個体を見れるのは極めて珍しい。「ラッキー、ラッキー」ほくそ笑んでいたら、この後の水見見回りで地獄の漏水が顕在化していたのだった。宇宙のエネルギーの法則「全体の総和は零である」、ほんと間違いない。物理学の神髄はフイールドの活動でも骨身にしみるクロスジギンヤンマの初見日であった。
 あーあ、産まれるトンボもいれば消えゆく水もある。宇宙のエネルギー総和は常に零なのだ・・・。そしておいらは因果な立場で「漏水を背負って老衰していくが如し」と、かの神君徳川公も喝破しおっしゃっている。

              

クロスジギンヤンマ羽化始まった!

2020-04-15 | 小父のお隣さん
 「そろそろ羽化が始まるかな・・・」と期待を込めて行ってみた。案の定、羽化が始まっており、それも脱皮途中の個体やまだ背も割れていないヤゴまでいたのだ。既に抜け殻だけも数個見られたから数日前から羽化が始まっていたのだろう。

 時間的には午前10時頃だったから、この時間帯でヤゴ状態や脱皮途中の個体を見れるのは極めて珍しい。「ラッキー、ラッキー」ほくそ笑んでいたら、この後の水見見回りで地獄の漏水が顕在化していたのだった。宇宙のエネルギーの法則「全体の総和は零である」、ほんと間違いない。物理学の神髄はフイールドの活動でも骨身にしみるクロスジギンヤンマの初見日であった。
 あーあ、産まれるトンボもいれば消えゆく水もある。宇宙のエネルギー総和は常に零なのだ・・・。そしておいらは因果な立場で「漏水を背負って老衰していくが如し」と、かの神君徳川公も喝破しおっしゃっている。

              

ようやく断水解消

2020-04-15 | 水辺環境の保全
 週末の降水量は思ったほどでなく沢の増水はほとんど認められなかった。増水していたら、それに助けられ流路床の低下を図ろうと考え向かった先でがっかりしたのは言うまでもない。
 それでも断水解消のポンプによる強制通水作業がある。水源地に向かう途中で最低部にある排砂バルブを開き取水升から強制注水し排砂作業を実施した。そこまでの管路は下り勾配だし途中はいくつも上下しながらの管路だけれど、圧力送水で沈殿した砂泥は容易に排出されるはずである。

 今回の下り勾配部の強制通水時間は10分ほどで、徒歩でバルブ地点まで出向き濁りの無い吐水を確認した。今まではこの後一旦ポンプまで戻り停止させ再びバルブまで下って排砂バルブを閉めるという手順を踏んだが、面倒くさくてポンプ圧送状態で後半部へのバルブを開け排砂バルブを閉じる事にした。
 いままでこれを行わなかったのは圧送状態で途中のバルブ操作をすると取水升内の管内から送水チューブが脱出しはしまいかとの懸念があったからだ。それで行ったり来たりしてトラブル回避をしたけれど、面倒になってバルブの開閉をゆっくり行い「ウオーターハンマー現象」が起きないように注意すれば良いだろうと希望的観測の行為だった。結果としてチューブの脱出は生じなかったので作業時間の短縮にもつながった。

 排砂バルブを閉じ吐水口までの全管路の強制排砂、実質的には管路の後半部、上り勾配部の排砂になるけれど、ここの通水を20分行い強制排砂を終える。
 機材を片付け撤収後、フイールドの吐水口まで確認に行く。水が戻ってきたが最大吐水量の半分程度に見える。経験則で最大吐水量にまで戻るのは一晩程度必要なので流量確認は翌日回しだ。もう水が出ているだけで安心度大なり。

 排砂吐水は澄んで溢れている  ➡   集水桝までの流路床を変更   ➡   断水解消した

 翌日、いの一番に吐水量測定を実施したところ毎分24リットルと測定値が出た。最大吐水量26リットルに僅かに及ばなかったものの定常水量と言って良いだろう。水辺もようやく安心安心。

シオカラトンボ♀?初見

2020-04-14 | 小父のお隣さん
 水見回り中、キラキラ輝きながら飛び立って降りた飛翔体、きらめきだけで「トンボ・・・テネラル」と理解したのだった。降下点を観察するとまごうことなくトンボで、それもシオカラトンボのメスだった。
 自分ではそう思っていても間違っていることや不明の事態が多い名前なのだが、シオカラと思っていても時期的にジオヤトンボの可能性もある。シオヤトンボは「翅の基部に淡い橙色斑がある」のが見分け方と図鑑にあったけれど横位置からの写真では如何とも判じがたいのだった。小生にとって鑑別より3種目出現した事の方が大事である。

                     

棚田部「猪走り」の解消6 「温水田と越流部の造作」

2020-04-14 | 水辺環境の保全
 棚田の前段部、温水田の造作に入る。既に据えた護岸木まで田を拡幅し、掘り取った土は越流部へ積み上げた。これで増水があっても多少は強くなっているだろう。掘り上げた土でほぼ扇形、扇状地風に盛り土出来て、この上に田から抜き取ったスゲの株を並べて新たな植生とするのだ。入り込んでしまったスゲの繁殖力はすさまじく、あれよあれよと勢力を広げる厄介者でもあるものの、ここは越流部後なので流出防止の土押さえの役割を期待するのだ。伸びすぎる時は刈り払いば良いし既に侵入してしまったスゲなので少しは役に立ってもらおうではないか・・・。

 作業の残りは棚田部へ水を落す「落ち口」の移動なのだが水位の差が30cmほどあるから傾斜水路で賄いたい。それには資材が必要なので多少の腐木でも水に浸かった状態であるから大丈夫だろう。当てはあって、北側の沈泥分水池の丸太堤で腐食し土嚢と入れ替えた材が転がっている。長径を揃えれば間に合いそうである。

 前回の終わり   ➡    掘削土で盛り土   ➡    抜去したスゲで覆う


オオスズメバチ初見、初まとわれつき・・・

2020-04-13 | 小父のお隣さん
 いつものごとく駐車場でS先生やSさんとよもやま話をしていたところに羽音がする。視点を移すとそこにはオオスズメバチがいた。いつもながら女王様の貫禄は大したもので体長は50mmに達しているだろうと思われる高貴なお姿だった。欅の根元や周囲の集積された粗朶の中に潜ったりして忙しそうだ。
 S先生曰く「巣作りの場所を探しているのだろう。こういうところが好きですね」とおっしゃる。確かに今まで巣のあった場所はこんな環境がほとんどだった。しかしながらこの付近で巣作りしてほしくないのも実感で、簡易トイレと数メートルしか離れていない場所なのだ。

 なかなか良い構図にならずストーカーみたいにカメラで追っかけ、小生も女王様を追うパパラッチ気分だったのだが、この女王様、何を思ったのか小生の頭部近くでホバリングしてくれた。「カチカチ」というような警戒音も無いから目を閉じ静かにしていたのだが翅が起こす風がうなじに感じる。「爽やかな春の風」とは遠かったけれど、S先生が小生の背後で言っていたように「女王バチはまず攻撃はしないから」の声掛けよりも「出現した!」実感を噛みしめもろ肌に感じたひと時だった。

 オオスズメバチの観察中や遭遇時に頭部付近を旋回したりホバリングしてくる状況は珍しくも無いし「観察されている存在」と割り切って静止しているしかないけれど、羽ばたきの起こす風と音圧は結構強いものだといつも思ってしまう小生だった。
 一方、巣場所を探さねばならない忙しい女王様が寄ってきた理由に思い当たる節があった。昨夜の入浴で入浴剤として菜の花の芳香蒸留水を使ったのだ。証明は出来ないけれど自分で解する因果関係に納得。

                           

ようやく撮ったツマキチョウ

2020-04-13 | 小父のお隣さん
 今期出現してから半月は経過し、その間に何回も遭遇していて撮影出来なかったツマキチョウをようやく撮影出来た。春先の短い期間だけしか姿を現さない「短期限定サービス」のような飛翔なので一枚くらい撮影出来ないと「見た!飛んだ!」という実感が湧かない。今までは「飛んで一旦ブルー・・・」になっていたけれど、今期はもうブルー無しだ。

 撮影出来たからと言って何の余禄も無いけれど、こういう指向性があれば耄碌も多少は先延ばし出来るだろう。「一刻値千金」などと言うよりも「金銭には代えがたい代物」なのだ。いつかは「千のチョウになって、千のトンボになって・・・」が見果てぬ夢、いいえ果てた後の夢、チャンチャン。

 今回撮影出来た画像に翅の裏側も判る一枚があった。静止していてもなかなか確認は出来ない裏側で、これ一枚で大満足。
              


幸せの黄色い菜の花

2020-04-13 | 何よりの楽しみ
 トンボ探しをしに行った里の河川に大量の菜の花があり頭痛がするほどの香りが襲ってくる。ここまで匂いがあるならば芳香蒸留水を作ってみる価値があるだろうと摘んできた。
「蒸留鍋に1kg」が目安なのだが計りをもっていかなかったからおおよその体積で採取量を決めた。実際に鍋に入り切った量は600g程度で、この量だと200ml程度しか取れないだろう。

 さて量はともかく肝心の香りは水仙の花の時のように芳香とは言い難い香りだった。蒸留する前は「ミツバチも寄る花だし蜜由来の芳香成分があるかも・・・」と期待もしていたが、やはり草本特有の香りは混ざってくるのだった。まあ、芳香蒸留水と言い難し・・・。
 風呂に入れてみるけれど「入れなくて湯を捨てる」羽目になるのだろうか。幸せとは「山の彼方の空遠く」・・・。

          ➡      ➡   

 さて、入浴剤として使ってみた。洗面所に漏れてきた香りは「匂い」とは言い難い「臭い」風で一回こっ切りで止めた。後輩の栄養士に感想を求めたら「ゴマの香りがするかも・・・」だったが、小生には感じられず「草本は臭くなる」が定説として記憶に留まりそうだ。そうなるとヨモギやドクダミ、サンショウの葉などの木本類でも葉の部分は青臭くなるのだろうか。先日行ったヒノキの葉も青臭さが混じっていて、ヒノキ特有のスッキリした芳香だけでも無かったわい。

棚田部「猪走り」の解消5 「エコトーン形が出来た」

2020-04-12 | 水辺環境の保全
 もう何日かかわっているのか記憶が定かではない。雨天で作業を止めた日も何日かあったので、その間に周囲の植生は緑を増すし、シュレーゲルアオガエルは大合唱して産卵期を歌っているしで、早く水辺の作業を終えたいが身体が動かない。
 それでもこの日は「エコトーン部分だけは形を整える」つもりで作業した結果、どうにか目標を達成し少しばかり安堵した。出張り土手部分は数日乾燥させ鍬で均し周囲から野草を移植し完成する。出張りでも水域部分は田の中に自生していたイネ科の野草と泥水池から掘り取ったミソハギを下ろした。
 土手の部分にはセリ、ヤマ蕗など湿気を好む植生を考えているけれど、高植えでノアザミやフジバカマも数株入れておきたい。この部分は立ち入り禁止・刈り払い禁止としてロープを張って完成となる。

 張り出し部を埋め立てるのに、先日護岸木を据えた部分まで田の部分から採土して棚田部の完成形が現れた。細かい事を言うならば掘り取った部分の底均しもしたいのだけれど、これはこれで周囲より浅く暖かいんだろうメダカが集まってくる環境になっているから、とりあえずは様子を見る。
 どちらにしてもニホンアカガエルとヒキガエルのオタマジャクシが変態し上陸すればトンボで均しつつ田植えを予定している一角に泥寄せしなければならず、まあ、急ぐ作業でもない。

       ➡       浸水植生部分