トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

雨が降ーる、穴から来ない。鑑定料620円

2020-10-24 | 感じるままの回り道
 蛇は虫ではないけれど爬虫類⁈、この頃は分類が判らなくなった小生である。寄る年波なのか弱年性認知症なのかようわからん。んーっ、寂年性だったか・・・。どちらにしろ脆弱性が目立って来た今日この頃なのだが贅沢性は過去現在未来ありえない話で、日々はGo痛トラブル、Go頭えーと⁈ばかり、皆様、御身大切に。
 使えるお足がある階層に税をつぎ込むなんて贅の骨頂で、社会がゼイゼイしているならもう少しまともな政策や対策をすべきだろうなあ。ホント芸がない能天気で自分の懐は一切痛まない故の稚策と言うべきだろう。世界は愚弄張るに溢れてきた。

 さーて、一日降雨の予報で蟄居中に飽きが来て拠点道具小屋に第3作目の頭骨玩具工作に使える材が無いかどうか確認に行った。集成材は重くて不適に感じ、まだ残っていた2×4用ホワイトシーダーの厚板が意外に軽く柔らかいから使えそうだった。この材はプルトイに重宝して使い続け、残り少なくなったものの、頭骨用に上下2枚合わせで間に合う長さがあった。降雨が激しくなったから切断しないで車両まで降りたのだったが、横の斜面にヘビを発見、どうも見慣れたヘビではない。

 本州には8種類生息しているのは承知だしフイールドでも8種類確認済みだ。それでも記憶には無い色彩模様なので、毒蛇ではないと思いつつも皮手袋は無いしカメラも携行していない。捕獲して自宅で図鑑対象するかと一旦は思い浮かべたのだが、動物園で鑑定してもらう事にした。捕獲場所に放すにも、この方が無駄がない。
 雨の中、動物園の受付で「種類を鑑定して」と頼んだら獣医がやってきて「ジムグリ」だと判明した。ジムグリと思われる個体は過去2回ほどシャッターを押す程度の時間しか見ていなかったから解らなかったのも無理はない。ましてや腹部の市松模様など知る由もなかったのだ。

 頭部は胴体部より細いしマムシのように三角形をしていないから「毒蛇ではないだろう」程度の認識をしていても毒蛇のヤマカガシはそれほど三角形の頭部でも無かったように思えて少々おっかなびっくり、及び腰で捕獲、焼酎のペットボトルに収納したのだった。動物園で名前は判ったがカメラが無い。千歳一遇の機会なのに撮影もしないで放す気にもならず持ち帰り、自宅で撮影となった。そうそう、動物園の駐車料金620円必要だった。鑑定料と思えば安いのだろうが自動発券機が券を出してくれず、何度繰り返しても千円札が戻ってくる。
 車両案内の係を呼んでみてもらったら「お札入り口が濡れているから」とかで丁寧に拭いてくれた。お札を渡して入れてもらったらランプが点ったまでは小生と同じで、そのあとカードボタンを押したのだった。小生は「キャッシュレスカード用」とばかり思っていたボダンだ。はからずも高齢者はキャッシュレスに弱いが判明、違うか…。そう現金にも弱かった。穴に潜れず傘で顔を隠して車に戻った

                

頭骨玩具を作ってみる 3

2020-10-23 | 何よりの楽しみ
 いよいよ作業も佳境となってサンドペーパーで磨き蝶番の心棒を付け荏胡麻油で塗装した。塗装したことで木地の色より赤茶に近くなってしまったが経年変化で更に赤みが増すだろう。この色は頭骨モデルに準じた色彩ではないけれど荏胡麻油自体が硬化する性質があるから軟らかいヤナギ材にはうってつけだと思う。

 材を切りだす時の罫書き線だけで、その後の加工は「なりゆき」だけと言う図面も無い加工だったものの、それなりの出来栄えにはなったと爺我自賛である。
 この「いいかげん」次第での工作が如実に表れたのが下顎の歯の植え付けであった。上顎の歯列は骨格の外側寄り、下顎の歯列は内側寄りとしか考慮せず、上顎歯列を植え込んだ後で下側の歯列線を描けばよかったけれど、そうしなかったために下顎前歯が引っ込み過ぎてしまった。まあ、咬合させていれば目立たないし、開口させても気にしなければ分からない。早い話、子供騙しの頭骨玩具なのだ。
 それとも「シェーッ!」の小父さんか、はてまた秋刀魚讃か、それとも付け歯のお笑い芸人か。どっちにしても「歯繋がり」は正しい。

 ついでに肉食恐竜の歯を1本作ってみた。カーブ内側に鋸状のギザギザはまだ入ってはいないけれど、ここは丁寧にボチボチとやる部分である。
 
         

 アンパンマンも恐竜には負けてしまった…。口を開閉させる仕掛けは考えなかったのだが背骨が取りつく穴に取手を入れてみた。床においても両手で持っても口の開閉が容易になった。置物であればこんな部品は不要だけれど「開口したくなる」のが子ども心だろう。付けておいても邪魔ではない。頭骨と下顎をもってパクパクやるより容易でリアルになっている。

 恐竜とは概ね凶暴のイメージがあるのだが、この頭骨玩具も「玩具」と呼んでも乱杭歯に凶暴性、危険性を帯びてしまった物体になったので、とても玩具とは呼べない。まあ結局は辛抱も命名の誤り、なんちゃって。

第二トンボ池カサスゲ抜去

2020-10-22 | 水辺環境の保全
 第二トンボ池のカサスゲも侵出著しい。このまま春を迎えると根茎は更に強固に根を張って抜去しにくくなる事、請け合いなのだった。一掃すれば除草の手間暇は大幅に軽減するものの「トンボの羽化台」としては恰好の植物だし、動けるうちは「抑制的植物」として維持管理していくしかない。この作業が出来なくなれば水域環境は乾燥化していくのと変わらないし現実はそうなるだろう。
 
 抜去するにあたり念のためにスコップも携行したが杖代わりになっただけで「ウントコショ、ドッコイショ」で抜き切った。涼しくなっても汗をかく作業で、だからといって腕まくりなどしたら皮膚は細かい傷だらけになる。入浴するのにまた苦労しなくてはならない。
 それよりも「危ないなあ」と思えるのは鼠径ヘルニアの手術跡である。抜去作業や曳き馬作業後はシクシクする傾向があるから油断はできない。そう感じていても避けて通れず「これがお爺の生きる道」なんちゃって・・・泣き所。

               ➡   

               術痕をさすり仰げばうろこ雲

今日のトンボ「着色の翅」

2020-10-22 | 小父のお隣さん
 水見回り中に見つけた。マユタテアカネと思ってみたのだが翅が何となく着色しているように見えた。うらぶれた個体かと思いきや、結構新鮮な身体風情だった。
 縁紋も赤く幅があるように写真では思えるが、顔面が見えないから小生ではマユタテアカネかどうかも分からんのである。マユタテアカネにも赤い縁紋や翅端斑の出る個体があるのは承知でも薄い着色した翅はさて、誰だろう。まあ、どうでも良いのであるが暇つぶし。
 これとは別に上の池で見たトンボ、初めはミルンヤンマと思っていたのだが池を大きく旋回中に近寄ってくる体長はそれでは無くやや小さめだ。ハネビロエゾドンボかと思ったがシルエットを確認できず、デジカメをスポーツモードに切り替え中に見失ってしまった。シーズン中は撮影も出来ず確認の手立てもないまま終わってしまう個体に何回か遭遇する。いつも「未観測種?」あるいは「貴重種?」の欲望渦巻くのだがあえなく終わるのが、我が日常であり日々というものであった・・・。

          

少しだけお菊虫豊年!

2020-10-21 | 小父のお隣さん
 勝手に繁殖しているのに豊年も万作もないのだが、今期のご訪問が初夏の頃までなく、ホントに久しぶりのウマノスズクサの開花を観た年になった。
 ウマノスズクサは種子繁殖と長らく信じていて、庭のあちこち至る所で萌芽する有様を見ては疑問がつのったのだったものの、S先生の一言「地下茎で増えるからなあ」で疑問が解消したのだが、掘り下げると直根、いわゆるゴボウ根が多かったから地下茎で繁殖とは思いもしなかったのだ。
 勝手気ままに顔を出し「邪魔だなあ!」と思う株は掘り上げてフェンス際に移植しても機嫌が悪く翌年には消える。結構、放縦な性質のようで、食草だからと生かしておけば猫の額はウマノスズクサ養生所となり邪魔なだけ、株を避けると我が広大な植栽計画に支障がある事、おびただしく、ホント万策尽きる。

 庭のウマノスズクサは食料とされなかったため蔓を伸ばし数を増やしたからジャコウアゲハの幼虫が増えても食い尽くされる事も無くシーズン終了まで至った。この間、蛹化し飛び去った個体は何頭になったのか数えはしなかったけれど二桁はいっているはずだ。
 既に10月後半に入り外壁には多くの蛹化体や蛹化を準備中の個体が見られる。食草を離れ移動中の幼虫や体を固定し動かなくなった幼虫、そのまま脱皮を行わんと奮闘中の幼虫など、各々それぞれの段階の姿が見られるのは越冬蛹が目につくようになるこの時期の短期間だけである。

 それを見たから「どうだ」という訳も内容も全くないけれど蛹化場所も庭の植木鉢の側面や土台のコンクリート面、壁面やシャッターケースなど様々な場所で蛹化する。今期、蛹化始めた頃は生姜の葉裏などの植物体で蛹化するものが多く、これは意外だった。
 家の外壁に取りついた蛹の抜け殻は面倒くさいから取らずにそのままにしているが、この外殻は蟻も喰わないし腐りもしないでくっついている。恐らく成分はたんぱく質だと思っているけれど生命維持装置でもあるから軟な性質では用をなさないのは理解できるものの、何とも耐久性があるものだ。

                   脱皮途中体




頭骨玩具を作ってみる 2

2020-10-20 | 何よりの楽しみ
 頭骨本体の形が現れたので歯を揃えなければならない。最終的に歯が収まり、組み合わせてから初めて蝶番ピンの位置を決められる。難点は歯の数が多い事で想定では40~50本必要だ。太くがっしりした歯なら数を減らせるし加工も楽なのだが、ここは荒々しい雰囲気を出したく「乱杭歯」風に作ってみたいと思ったのだ。そう言えば一端の製作者みたいに聞こえるけれど、内実は歯に使う材厚が端材でしかも板厚7mm以下なのだった。
 竹製の太箸を百金で購入すれば楽だけれど、頭骨と歯は材の違いで色を出したい。ここに小生のこだわりがあって7mm厚さの材では直径7mm以下の歯しか作れないから、いきおい乱杭歯になってしまうのだった。

 端材を糸のこ盤で切り出し角はサンダーで落しヤスリで仕上げた。指先で固く保持しヤスリを掛ける作業は手先に負担が大きい。座位の姿勢で作業していると立ち上がると腰が伸びないほど痛くなっている。これではたまらんと食卓を片付けてそこで作業をした。椅子での作業は肘で上体を支えられるだけ腰に負担がかからず、腰も伸ばした状態で作業が出来るのだった。

 しかしながら50本近い歯を摘まみながら磨く作業は見た目より辛く半分も行かずに音を上げた。省力化と楽さを考えた末に電動ドリルをスタンドに上下さかさまに取り付け、ここに回転砥石を装着して使ってみたら使い勝手が良いではないか。しかし金属用の回転砥石では非力で、結局はバフの端面にサンドペーパーを取り付けて回転させたら勝手が良い。回転面に指先が接触しても怪我をするほどの威力は無いけれど小物の角を丸くする加工には丁度良かったのだった。

 出来上がった歯は頭骨とあごの骨に植え込んだ。ちょっとした歯科医の気分である。上顎の歯を先に埋め込み下顎の歯を干渉しないように植え付けた。接着が終了すればいよいよ背骨の取りつく部分の加工と蝶番ピンの加工だ。

    ➡  電動で容易に ➡  ➡  雰囲気が出てきた

IN 泥上手、大きな株

2020-10-19 | 水辺環境の保全
 三日月池に外来種浮草の繁殖を許してしまった。許容できない事態なので三日ほど空模様が悪い予報を見たから先送りも悔しく午後からの作業として再度出かけた。
 先日、隣り沢の水源地に向かう途中にある桶の中で繁殖していた同じ外来種の浮草は全て排除したのだが、まさか三日月池にまで放り込んであったとは予想もしていなかった事態だ。池の中にはカサスゲが春先より侵出して畳3枚分ほどに広がっている。この中に多くの浮草が入り込んでおり掬い取るにはカサスゲが邪魔になる。来季のクロスジギンヤンマの羽化台に使える分だけ残して残りは全て抜去搬出しなくてはならない。

 カサスゲの根茎はタコの葦みたいに四方八方に根を張っている。ウントコショ、ドッコイショ何て童話の「大きなカブ」のような訳にはいかない厄介さがある抜去なのだ。童話のように連なっても伝言ゲームと同じで役には立たず、ユサユサと揺さぶりをかけて、それでも難しいならスコップで突き刺し浮きあげて抜去した。池の外に放り投げるのも一苦労で、投げたとたん泥土の飛沫が身体を襲う。これで泥も滴るいいお爺、その上泥だらけの品性と相まって、まあ、小生にとっては「泥だらけの尋常」に過ぎない情けない。

 カサスゲを抜去し開けた水面に浮いた浮草を笊で掬い取りバケツに入れた量は4杯になった。刈り払った突端の平地に投げ広げて乾燥枯れ死を急がせたのだ。バケツから投棄しただけでは枯れずにしばらくは生き続けるから再度の投入は御免こうむりたい。そういう奴が「居る」という事は忘れてはいけないリスクマネジメントでもある。1時間で終わるつもりが2時間を超えて夕暮れになってしまって汗をかいた体が冷たい。短い秋の夕陽は寒い冬に落ちていくようだった。

      ➡    ➡  

突端部の刈り払い

2020-10-18 | 今日は真面目に
 例年だと刈り払いは9月中に終了する。しかし今季は最終回の一回りが済んでいない。来春の用意もあるからトンボ池横と突端部の刈り払いを先に済ませた。林床部は後回しであるが根笹刈りは必要だから時期はともかく作業は終わらない。
 トンボ池横の平地はラフ刈りで済ませた。刈り高も10cm程度として野菊などの開花株はそのままだ。刈り払ったのは殆どがイネ科でチカラシバやキンイロイノコログサ、ススキなどである。バッタ類も結構見られたが地際からの刈り払いでも無し、餌には困らないだろう。

 突端部は低層刈り払いで実施した、中央部のフジバカマ定植した一角を手抜きで除草した事もあり翌日も刈り払いせねばならなかったものの、フジバカマは来期には開花するだろう。囲いの中にネザサの侵入が見られたから囲いの外側をトラクターで耕耘しネザサ駆除の範囲を広げておかねばフジバカマが抑圧される。10月半ば、泥水地のフジバカマでも自宅庭でもアサギマダラは見ていない。まだ早いのかどうかニュースには出てきているが…。

 二カ所の刈り草は一旦はそのまま乾燥させ、その後集積持ち出しにする。そのままにすると威之志士様の跋扈蹂躙のポイントにされるのがオチなのだ。ネザサの繁茂している場所は地際から舐めるように刈り払う。もともとネザサの藪だった場所なので萌芽が絶える事は無くネザサ刈りは必須のフイールドでもある。

                     ➡    突端部の刈り払い、手前色違いがネザサの駆除部

シュレーゲルアオガエルだった…

2020-10-17 | 小父のお隣さん
 長らくモリアオガエルと思っていたカエルはシュレーゲルアオガエルだった。シュレーゲルアオガエルは繁殖期に土中で盛んに鳴くけれど姿を見せない。これが年中そうだと思ってもいたし、記憶でも何かの本にあったからと「目玉が金色はシュレーゲル」と疑わなかった。だから水見回りで草本の上にいるアオガエルは「モリアオガエル」で済ませていたのだった。

 それがつい最近にS先生と3人でアオガエルを見た時に判断が異なり、主張はしてみたものの帰宅しネット検索したらシュレーゲルアオガエルだった。モリアオガエルは金色でなく「赤い目玉」だった。誤った理解を抱えていても小生のように他人に伝える事はまずない環境下では訂正する機会も発生しない事になる。まあ、「井の中の蛙大海を知らず」と言うより「意の中の誤解、正解を知らず」てなもんや三度笠…。

 写真のカエルはカサスゲ抜去除草中に葉上にいた個体だ。10月も後半になってお目に掛かれるとは思っても居なかったものの、まだツチガエルやヌマガエルは飛び出してくるから越冬準備には早いのだろう。

           

 たまたま読んだ「絵でわかる生態系のしくみ」鷲谷いづみ著、講談社の「カエルの受難」という内容に「皮膚が露出しているため、汚染物質や紫外線などの感受性が特に高い動物です。世代時間も短いカエルには、全般的な環境悪化の影響が、哺乳類や鳥類より先んじて現れていると解釈することが出来ます。つまり、カエルの受難は、私たちヒトも含めて、広く地球上の生物が被る環境悪化の深刻な前触れとみることもできるのです」云々とあった。
 小生、そこまで考えた事など無いけれど、今のところ微視的ではあるものの我がフイールドは超短期的には大丈夫⁉。

            

採種・直播で冬越し

2020-10-17 | 蝶の食草園
 食草園にはオガタマノキもアワブキもあるが狭い場所なので立て混んできた。オットコ主様のようなヤナギの大木の脇枝を切除しつつ日照を確保するようにしていたがそれぞれの樹木が押し合いへし合いするようになった現状では焼け石に水だ。
 その解決策として移植は無理なので新たな場所に進出させるのがベストと考えて苗木の算段をしてみたが通販では1本2000円程度はする。そこで実生の苗を作る事にした。

 アワブキは食草園の株が結実しているので採種しオガタマノキは開花もしない若木なのでS先生から種子を頂いた。春の彼岸の頃に播種するつもりでいたのだがS先生曰く「採種・直播の方が発芽率が良い」とアドバイスされたから用意したのは二重鉢である。これに播種し発芽するまで庭に埋めておく。こうする事で冬季の乾燥から種子の生命を守れるはずだ。「春先の播種」を選ぶのは冬越しの種子管理が億劫だったに他ならない。

 二重鉢は中央の鉢にアワブキ、外側にオガタマノキを播種し発芽を待つ。この二重構造で異種の苗が絡まる事も無く「一応一鉢」の管理で済むだけ楽なはずだ。これで準備万端整った。後は庭が枯れ色になった頃に場所を選んで埋めるだけである。オガタマノキは大きくなるから適期にアワブキの鉢を抜いて用土を足せば更に根を張る余地が出来る。我ながら秀逸なアイデアだと爺我自賛、何が悪い。

頭骨玩具を作ってみる 1

2020-10-16 | 何よりの楽しみ
 孫が「恐竜博士」になる決心をしたのだとか…、お爺に出来る事はそんなにないが玩具くらいは与えられる。そこで意を決して頭骨モデルをプレゼントする事にした。単なる飾り物程度の出来栄えになるのだろうが口の開閉を可能にすれば御宝入れにも使えるだろう。
 てなもんや三度笠、の結果、4寸角のヒノキ材では小さすぎるし、何より彫り出すのに苦労する。ドリルとノミと切り出しナイフ程度では本格的な彫り込みは難しい。そこで思いついたのが軟らかい材が欲しい時もあろうかと、拠点道具小屋に晒しておいたヤナギの倒木から採った材を使う事にした。乾燥した材質は桐材に似た感じがし掘りやすいだろうし軽いのだ。まあ、強度的には劣るだろうがバルサ材ほど軟らかくはないから飾り物としての材とすれば、ストックしてある中では秀逸だ。兎にも角にも、この材しかないのだった。

 それなりに迫力も欲しかったからA4サイズの用紙に収まる寸法を考えて材を取り線引きし、鋸で大まかに切り取ってからサンダーで曲面を出した。頭骨の穴はドリルで開け広げ、内側の空間を削る手間を少しばかり減らす。
 内側もドリルで穴を穿ち鋸とノミで広げ、最終的にはジスクグラインダーとやすりで仕上げた。デッサンだけからの加工なので出来栄えはさほどでもないけれど、仕上がりまでには修正を加えつつ「それらしく」見える様にはしたいものだ。

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泥中引き回し土冴えもんもあり得る…

2020-10-15 | 小人閑居して憮然
 遅れてしまった突端部刈り払いのついでに三日月池に立ち寄ってみた。クロスジギンヤンマの羽化の頃は詣でるもののそれが過ぎれば水見回りにもいかない小生的には辺境の池なのだ。雨水だけの溜水だけど湛水構造は確かだし威之志士様の跋扈蹂躙も行われない訳ではないが決壊の心配はない。けれど池の護岸丸太の外側は立ち回り掘り返し浸水中で歩くのもままならない。

 それとは別に今回の立ち寄りで警戒度を一気に上げねばならない事態になっていたのが判明した。フイールドにいくつかある水溜りや水域に今春ころ投入されたのと同じ外来種浮草が入っていたのだ。盛夏の頃より立ち寄ってはいないからその間に繁殖したようで、日当たりのよい南側カサスゲの中に大量に浮いている。
 もうため息をつくしかないがため息で駆除できるわけもなく。ここは一旦、カサスゲを抜去し浮草を笊で丁寧に排除するしかない。ウシガエルを持ち込んだりオオカナダモを投げ入れたり、人知れず環境破壊行為を行う輩は絶えないのだが、今回の外来種浮草は、これによって利益が生ずる水草販売業者ではあるまいかと穿った見方さえ出てきた。つまりは「養殖池」金の生る場所にしたいのだろうと・・・。

 いつまでもイタチごっこも出来ないので、最終的には全てリセットする覚悟も固めておかねばならないのだろう。これは送水に難渋しているこの水域が、そのデメリットがメリットに激変する唯一の手段だ。送水を止めて干上げれば良く、断水させて夏なら10日余りでリセット可能だ。三日月池は苦労して積み上げた堤を切って排水すれば結果は出る。
 ただ上の池に関しては湛水量を増やした結果、雨水で水溜り程度は年間維持可能だろうから、ここは長年にわたって築いてきたオーバーフロー部の丸太ダムと土嚢堤を崩せばよい。これで厚い泥土の層も流れ出して下流部の泥水地や棚田部を埋めてくれるだろう。
 埋まって水系が壊れれば降雨の度に氾濫原となり、結果的には幾筋ものⅤ字浸食溝が生じ、それを隠した薮原と遷移するはずだ。ここにリセット完全完了となる。

 外来種投入などの破壊行為が絶えないならば完全リセットして前述のごとく「後は野となれ藪となれ」にするしかないし、一方、こういう行為の起こり難い新天地に雄飛するのも母校の扁額に適う行動だとも思うようになった。
 そうなると、先日眺めた谷底の調整池は魅力的で、あそこまで入り込んで行う輩は小生くらいだろう。これは確かだがこれから設えるのはご老体にはきつい。しかし一方ではすり減るだけのイタチごっこに明け暮れるより剪定鋸と鎌だけで粛々と環境創出できる場所の方がどれほどストレスが少なくなるか考えるまでも無い事なのだ。

 「人知れず微笑まん」の主人公の微笑とは異なるものの、カエルとトンボとヘビしか出ない桃源郷はきっとボッチの「微笑の場所」に転ずるのは確かだろう。場所も窪っ地だし・・・。考えてみれば自ら「姥捨て山」とか「三途の河原の石積」なんて例えを言っていたが、まさに営々と積み上げればその結果を真っ向から破壊する鬼が来て去る、いわば「此岸の河原で荒らされている」まっことそうであったわい。

 自宅の池に在来種の浮草が繁殖した事があったが、これは泥水池から搬入した種水に混入していたと思える。駆除するのに翌春、小さな葉が認められるようになったころ、数少ないのを利用しようやく根絶できた。三日月池の浮草も水際線の露出した根茎や草の間に波紋で打ちあがった個体もあるから駆除には時間がかかるだろう。そんなこって適宜タモ網携行で水見回りせにゃならぬ。
 まあ、鬼籍に入った暁には祖父母や父母から「いい子いい子」とナデナデしてもらえるのは間違いなかろうて。それが慰めじゃあ。

            
             

14号のあおりで・・・水が止まりそう

2020-10-14 | 水辺環境の保全
 直撃コースと覚悟はしたけれど「あれよあれよ」と急カーブし逸れて助かった思いだった。台風一過の晴天の日、一日遅れのイネ刈りとなったものの、送水を確認してみたら断水直前の有様で、これでは稲刈りどころではなく代表に断って独り送水復旧に作業を替えた。

 取水部に向かう途中で最低点の排砂バルブを開放しておく。赤茶けた泥水がボコボコと音を立てて噴出してきた。管路下りの最低点に位置するから上下動の激しい沢沿いの送水管内の排砂には寄与できるはずだ。前半部で排砂を済ましておけば後半部の上り管路へ砂泥を押し出し吐水口まで送らずに済む。出来るならばエンジンポンプを搬入しての強制通水での管内清掃はやりたくないからだ。ポンプや道具を抱え河床を取水升まで往復はしたくない。

 取水升フイルターは枯葉や砂泥に覆われてはいたが二重防壁の賜物でうずもれてはいなかった。しかし導水路脇に無断で設えた取水升へ水を盗るために玉石で堰き止めてあり、いつもの事なのだが排除して流路を確保した。顔見知りのグループの仕業なのだが、この信義則の無さにはあきれるばかりだ。小生が取水路の整備にと用意した丸太も勝手に盗み使用していたし、大人のやる事では無く情けない。いつかは大喧嘩をせねばならないだろう。

 取水地での仕上げはフイルター清掃と取水升内の沈殿砂泥の取り出しだ。二重防壁のお蔭で直接の土砂流入が防止されている結果、升内の砂泥堆積も取水管口まで達してはいなかった。そこまで達していたらエンジンポンプでの強制排砂が必要になる。升内の浚渫はステン笊の骨組みにステンレス細線でネットを固定した専用道具を使う。こうしないと荷重や応力で台所用品の笊は数回程度の使用で形まで損なってしまうからだ。

 帰路は最低部の排砂バルブの澄んだ排水を確認して閉じ、帰路途中尾根の末端を周って管路上昇に転じる排砂バルブを開けておく。これで尾根末端を巻いた管路内の砂泥排出を済ませたい。このバルブから吐水口までは緩やかな上りではあるけれど粒子の大きい砂礫はこの範囲には堆積しないはずなので送水量が戻れば自然排泥されるだろう。
 ケータイのタイマーを1時間にセットして待つ間にS先生等とトンボや植物の講義を受けて、結局は会のイベント稲刈りには参加できなかった。断水解消など早くても半日作業なのだ。最終段の排砂バルブを閉め吐水口に確認に行った。案の定、朝見た水量より減水しチョロ水しか出ていない。これは詰まった訳でなく800mの管路が尾根沿いにU字型に下がって上がる敷設で取水部と吐水口の落差は3mしかない結果だ。一昼夜要せば結果が分かる。
 翌日、水量測定をしたら24ℓ/分だった。ほぼ最大吐水量を計測したから強制排砂はしなくてもよくなった。

棚田の稲刈り終わる

2020-10-13 | 今日は真面目に
 地区のボーイスカウトの体験活動にと棚田での田植えと稲刈りを実施して10年目くらいには達したはずだ。台風で1日遅らせたイベント「稲刈り」だったが、隣り沢からの送水が止まりそうになってしまったから急遽小生は独り抜け送水復旧作業で参加しなかった。

 例年通りの参加人数でも会友の参加人数は減ってきた。加齢高齢化退会が主な理由だけれど、団体世話人も田植え・稲刈りになれてきたから会友が参加しても見守るだけで済む傾向が顕著になっている。
 それでも稲束を車道に運び軽トラックで拠点駐車場まで移動させ干し架に掛けるには会の協力がいる。今回小生は「ハザ掛け」で一端を担った。
 例年より稲束が少なく稲架の長さは同じなのに隙間が出来ている。そこで詰まったところを抜き間隔を広げ風通しを良くする。こんな気遣いは百姓育ちの小生でなければ誰も行わないひと手間だ。クワの大樹を除伐したことで日当たりが良好、翌日には稲束の濡れ感が消えて稲藁の良い色が出始めた。

大物が目立つニホンアカガエル

2020-10-13 | 小父のお隣さん
 水域周辺でニホンアカガエルの姿が多くみられるようになった。越冬場所を探しているのだろうと思いつつ、その端正な顔立ちには見とれる事しばしばなのだった。少年時代、郷里にもアカガエルは普通にいたのだがニホンアカガエルなのかヤマアカガエルなのか、そもそも複数種が存在するなんて知識も無かったから「アカガエル」で済んでいた。
 田んぼの雪解けの頃、卵塊は普通に見ていたが「カエルの卵」であって、種などは考えた事も無い。

 当地に住み始め水域を設えて再びアカガエルにお目見えしたものの少年時代の延長でしかないので判別も出来ないままで、ようやく体側線の形で見分けがつくようになったのである。この日みた複数のアカガエルは大物で体長80mmから100mm近くまであるような大型が出ていた。さすがにこのサイズになるとどっしりした雰囲気で撮影するために周辺をうろついても微動だにしない。私見だが浮世絵の役者か美人画の顔立ちに見える。まあ、「耄碌したね」と言われても反論はない。
 さて、このどっしりとした見栄、蛇でもないし猪でもないと気を許しているのかもしれないと思いつつ、来春の卵塊は30超えを皮算用していた小生だった。