東京にいるので、久々にラジオで久米宏の声を聞いた。TBSラジオ「ラジオなんですけど」という番組だ。タイトルだけでも、久米宏独特の嫌味が感じられる…。
本日の特集は「公務員」だった。番組のHPではあらかじめ次のような質問を知らせて、リスナーの意見を募った。
今週(1/26)のテーマは、『ニッポンの公務員に一言!』です。 最近、「公務員改革」などが叫ばれていますが、今の日本の公務員・官僚は、どうなっているのか。どんな問題をはらんでいるのか。などなど「ニッポンの公務員・官僚」について考えてみたいと思います。
★今の公務員・官僚をどうみていますか?
★何か問題があると思いますか?
★今のニッポンの公務員の良い所?悪い所?
★知っている公務員の印象は?
★ダメな公務員・官僚を知っていますか?
★頑張っている公務員・官僚はいますか?
★職業としての「公務員・官僚」については?
★大変な仕事?やりがいのある仕事?
★若い人たちが、公務員になりたがるのは?
★防衛庁など最近の不祥事については?
★何が原因で、頻繁に起きるのだと思いますか?
★公務員特有の問題だと思いますか?
★福田内閣の公務員改革については?
★公務員・官僚の改革は、どうすればいい?
★誰が改革を実行すべき? などなど。
『ニッポンの公務員に一言!』というテーマに対する意見や公務員にまつわる感想、エピソードをお寄せください。 公務員・官僚のご本人からの「これだけは言わせて欲しい!!」という意見もお待ちしています。
案の定というか、この司会者にしてこのリスナーありと言うべきか、まともな意見はほとんどなかった。久米宏があらゆる問題に対し「冷笑的」で「無責任」な人であることは、「ニュースステーション」の汚染野菜の問題を思い起こせば明らかなのだが、もはや60何歳かにもなったにもかかわらず、相変わらずなのだ。
久米宏や「みのもんた」などによるマスコミの「公務員攻撃」でキャリア官僚にはなり手がなくなっているという。東大法学部の上位100人は、もはや国家公務員試験など受けなくなった。また、身近な地方公務員も「税金泥棒」呼ばわりされるのでは、優秀な人材など集まるはずもなかろう。
このラジオ番組では現職の官僚からも意見をお待ちしています、としているが、現職の公務員が個人的意見とはいえ、マスコミで意見を表明することなどなかなかできるものではない。
数々の制約条件の中で黙々と仕事を続けている大多数の公務員が、よってたかって冷笑され、さげすまれるような情況は、極めて異常だといわなければならない。
特に地方では、公務員が「怠けて、美味しい思いをしている」ことなど、断じてないと思う。少しは、公務員制度の概要でも読んでから、番組をつくったらどうなのか!
本当に後味の悪い番組だった。東京はイヤなところですな…。