正月の番組でやたら目立ったのが「地球環境」「地球温暖化」という言葉。
いつも思うことだが、映像の威力はすさまじい。論文に書かれた冷静な文章でも、そこに恣意的な映像を加えれば、人に与える印象は一変する。「地球環境」の話もそういう側面があるはずだ。
東京湾の釣り船が橋の下を航行できなくなったのは、地球温暖化の影響だという。その後にベネチア、ツバルなどの映像を流すので、さらに信憑性を感じさせる訳だが、果たして本当なのだろうか??
もうひとつ、誰も指摘しないが、不可解なことがある。上智大学が「地球環境専攻」という大学院を設置した。理科系の設備もなにもない、マイナーな大学が、どうしてこんな「大それた」名前の専攻科を設けたのだろうか。直感的に連想したのが、1970年代の「ローマクラブ」報告だ。ローマと言えば、バチカン。そう、これはキリスト教(カトリック)のイデオロギーではないのか?
古館伊知郎の「地球危機2008」(テレビ朝日系列)は、ひどい番組だった。アラル海やガラパゴス諸島まで引っ張り出して、地球環境問題を論じるのだが、視聴者に何を伝えたいのかさっぱり分からない。
歴史認識では「自虐史観」が問題になっているが、この番組にもそれと似たものを感じた。日本人が世界中の資源を収奪し、環境を破壊しているかのような印象を与える場面があったが、ナイーブな子供にはいい影響を与えないだろう。現在の日本人には世界中の資源を購入できるだけの経済力があるのだ、ということを何故言わないのだろうか。世界中が皆平和で平等など、金輪際ありえない話なのに、その醜い現実を見ないで、きれい事に終始していると思えてならない。
身の回りの節約で二酸化炭素が何グラム減らせたなどというのも、同様に怪しげな話だ。
こんなこけおどしで、おどろおどろしい番組がまかり通っている日本は、まだまだ平和ボケした、お坊チャン国家だ。テレビ朝日とTBSは、特にこういう番組に熱心だから、始末が悪い。
TVで大騒ぎすることは一応疑ってみるべきだろう、と改めて思った。
いつも思うことだが、映像の威力はすさまじい。論文に書かれた冷静な文章でも、そこに恣意的な映像を加えれば、人に与える印象は一変する。「地球環境」の話もそういう側面があるはずだ。
東京湾の釣り船が橋の下を航行できなくなったのは、地球温暖化の影響だという。その後にベネチア、ツバルなどの映像を流すので、さらに信憑性を感じさせる訳だが、果たして本当なのだろうか??
もうひとつ、誰も指摘しないが、不可解なことがある。上智大学が「地球環境専攻」という大学院を設置した。理科系の設備もなにもない、マイナーな大学が、どうしてこんな「大それた」名前の専攻科を設けたのだろうか。直感的に連想したのが、1970年代の「ローマクラブ」報告だ。ローマと言えば、バチカン。そう、これはキリスト教(カトリック)のイデオロギーではないのか?
古館伊知郎の「地球危機2008」(テレビ朝日系列)は、ひどい番組だった。アラル海やガラパゴス諸島まで引っ張り出して、地球環境問題を論じるのだが、視聴者に何を伝えたいのかさっぱり分からない。
歴史認識では「自虐史観」が問題になっているが、この番組にもそれと似たものを感じた。日本人が世界中の資源を収奪し、環境を破壊しているかのような印象を与える場面があったが、ナイーブな子供にはいい影響を与えないだろう。現在の日本人には世界中の資源を購入できるだけの経済力があるのだ、ということを何故言わないのだろうか。世界中が皆平和で平等など、金輪際ありえない話なのに、その醜い現実を見ないで、きれい事に終始していると思えてならない。
身の回りの節約で二酸化炭素が何グラム減らせたなどというのも、同様に怪しげな話だ。
こんなこけおどしで、おどろおどろしい番組がまかり通っている日本は、まだまだ平和ボケした、お坊チャン国家だ。テレビ朝日とTBSは、特にこういう番組に熱心だから、始末が悪い。
TVで大騒ぎすることは一応疑ってみるべきだろう、と改めて思った。