きょう授業の中で、教授が中国の国旗である「五星紅旗」について話された。
(中華人民共和国・五星紅旗)
「Wikipedia」によれば、この国旗は次のように説明されている。
赤地に5つの星を配したもので、五星紅旗(ごせいこうき、拼音:Wǔxīng hóngqí)と呼ばれる。
赤色は革命を、黄色は光明を表す。また、大きな星は中国共産党の指導力を、4つの小さな星はそれぞれ労働者・農民・小資産階級・愛国的資本家の4つの階級を表す。小さな星それぞれの頂点のうち1つは大きな星の中心に向いており、これは人民が1つの中心(共産党)の下に団結することを象徴している。ソ連の国旗を参考にしたものと考えられる。(「Wikipedia」より)
また、別の説明は次のようになされている。
国名はかつての中華思想に基づいていて「世界の中央に位置する華やかな国」と言う意味から来ている。 国旗は通称「五星紅旗」と呼ばれている。五星紅旗は、1949年7月に、経済学者で芸術家でもある曾聯松が、中国人民政治協商会議が行った公募に応じてデザインしたものである。1949年10月1日、中華人民共和国の建国に際し、天安門広場にこの旗が国旗としてはじめて掲げられた。1949年に制定された。
赤は共産党による革命成就と中国古来の伝統色を意味する。黄色は光明をあらわす。 5つの星は木火土金水の5要素で宇宙を構成すると言う陰陽五行説に基づいて考案されたもので、5は宇宙全体を表す吉数として知られる。 大きな星は中国共産党を、これを囲む小さな星は労働者、農民、知識階級、愛国的資本家の人民階級を表すとされていた。小さな星それぞれの頂点のうち1つは大きな星の中心に向いており、これは人民が一つの中心(共産党)の下に団結することを象徴している。また、中国本土を中心に満州、モンゴル、ウイグル、チベット、5地域の統合の象徴とも言われた。最近は共産党指導下の全国民の団結を意味するという、抽象的な解釈をしている。
中華人民共和国憲法第136条は、「中華人民共和国の国旗は、五星紅旗である」と定めている。1990年に中華人民共和国国旗法が制定され、旗の掲揚方法や取り扱い方などが明文化された。(旗の歴史と由来の資料室」より)
中国近代史を専門とする教授は、この「五星紅旗」を上記のような解釈をするだけでは不十分だと考えているという。「五星紅旗」の一番大きな星は、実は毛沢東そのものではないかと。毛沢東の「革命」を理解するには、「太平天国」「義和団」との類似性に注目しなければならない。「太平天国」「義和団」はともに、中国の土着思想が外来思想と結びついた民衆運動だったが、指導者の「神格化」と排外主義という点では、中国共産党による「中国革命」と全く同じだ。「五星紅旗」がソビエト国旗をお手本にしたという説明もあるが、何故、労働者を象徴するハンマーではなくて、星なのだろうかと教授は考えたそうだ。やはり、大きな星は、天上から光臨した神=毛沢東を指すのではないだろうかと。 そういえば、文革期によく歌われた「東方紅」には、「毛沢東は大きな救いの星」(毛主席是大救星)というフレーズがあったような記憶がある。 (日本を属国に従えた「六星紅旗」?)
あるブログには、上記のような「六星紅旗」が載っていた。これは、日本が中国の属国となり、「五星紅旗」が「六星紅旗」になってしまったというパロディだが、尖閣事件を見ると、笑っては済まされない思いがする。 評論家の藤井厳喜氏が麗澤大学という大学で兼任講師をしていたら、授業の中で「シナ」という言葉を使ったところ、中国人留学生が大学当局に抗議を申し入れ、結局、藤井氏は講師を解任されたという事件があったと聞く。これからは、毛沢東の批判さえ、中国人留学生の顔色をうかがいながらする時代が来るのかと危惧を覚える。
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