ケーブルTVで「現代のコペルニクス」という番組が放送されていることを知り、ホストの武田邦彦(中部大学教授・化学)とゲストの宮脇淳子(東洋史家)の対談「満洲は”国”だった」を見た。
武田氏は、最近、バラエティ番組に出演していて、トンデモ学者のようなイメージをご自身で振りまいている印象があるが、実は優秀な化学者だ。宮脇淳子氏は、東洋史の大家・岡田英弘氏(東京外国語大学名誉教授)の奥様で、岡田史学の後継者を自認している方。両者に共通するのは、学界では異端扱いされていることだろうか。武田氏は地球温暖化のウソを指摘。宮脇氏は「中国はひとつではない」と主張するのだから、学界権威筋からは快く思われるはずもない。
だが、この番組を見ると、その内容は極めてまとも。岡田英弘氏のあとを次いで、東京外大で東洋史を講じる教授自身が「満洲史が歴史から忘れ去られ、その歴史が歪曲されることに危惧を感じる」と述べられている。
何で今さら「満洲」なんて、この忙しいのに?と思われる方も多いはず。この番組が面白いのは、こういう観点で「中国」という国を見れば、尖閣事件もよく理解できるということ。現代に繋がる基礎知識だということだ。それをこの国の学校教育は、全く教えてこなかった。
満洲という「国」はあった!1 2
満洲という「国」はあった!2 2
12は少し知らない、米と日本の争いという視点が興味深かったです。最後に、中国は相手の国に争いを吹っかけて自己を正当化する国だというのが、まさに正鵠を得ていると思いました。
コメントありがとうございました。
この映像を見ると、四千年の歴史、南船北馬、遊牧民と農耕民、万里の長城、多言語・多民族の国など、中国史を習ったはずなのに、肝心のことを知らされていなかったという気持ちになります。今なおサヨクの友人は、朝日新聞か岩波の本に書かれたことでなければ、信じないのですから困ったモノです。この映像を「トンデモ」「ウヨク」と思って見ない人も多いのでしょうね。残念ですが…。