澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

春のセンバツ 無観客試合の無責任

2020年03月04日 19時10分54秒 | 武漢肺炎

 春の高校野球甲子園大会が、無観客試合で行なわれると、先ほど発表があった。TVが採りあげる「街の人」の感想を見ると、「(無観客は)やむをえないが、開催されてよかった」「こんなとき、球児たちから元気をもらえる」等々、肯定的な意見ばかりだったのには首を傾げた。これらが本心だとしたら、はっきり言って、日本人の頭の程度が問われると思った。

 なんとなれば、高校野球は、高校の単なるクラブ活動に過ぎない。3月いっぱい、全国の高等学校は授業を中止し、言うまでもなくクラブ活動も禁止となっている。
 何故、野球だけを特別扱いするのか?「無観客試合ならば、武漢肺炎の感染を防げるから」という高野連の言い訳をそのまま垂れ流しにするマスメディアには、大いに憤りを覚えた。

 はっきり言おう。無観客試合開催という決定は、高野連と毎日新聞社の利権を確保するためだ。球児の夢を叶えるためなどという、偽善的な言いようは金輪際止めにすべきだ。

 武漢肺炎の感染者が全国に拡大する最中に、全国から高校生が飛行機、新幹線などの交通機関を使って、甲子園に集まる。宿舎もまた周辺の旅館となるが、これはあまりにリスクが高いのではないか? 休業中の高校生には「人の集まる場所を避けるように」と指導しておきながら、選手たちには接触感染のリスクを強要する。こんなやり方が「教育的」なのかどうか、少し考えればわかることだ。主催者の「毎日」は、読者離れが進み、経営危機に瀕しているから、ぜひともセンバツで稼ぎたいのだろうが、「鵜飼」の鵜は高校生であることを忘れるな。

 政府が非常事態宣言を可能とする法改正を進めているというのに、無観客なら大丈夫と決定した高野連、毎日新聞関係者は、今後の事態の推移によっては、大きな過失責任を問われることを覚悟すべきだ。

 この国は、放射性物質が降り注ぐ中でも、凶悪コロナウィルスが浮遊する下でも、神聖なる高校野球を続けるというのか。
  



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