在日台湾人の王紹英という方が、台湾独立を目指す【台湾の声】に寄せた一文を転載します。
中国人に対して一般日本人が持つ漠然とした違和感がどこに由来するのか、分かりやすく書かれています。
外国人地方参政権で始まる中華意識の汚染
王 紹英(在日台湾人)
民主党が推進している外国人地方参政権に「友愛」の精神が根底に流れていると考えてあげたいものです。
友愛の精神は、中国人が謳っている「大同世界」と同じ、美しすぎて正面から反対しにくいものがあります。
しかしこの政策は果たして日本国家のためになるのか、首をかしげたくなります。美しい言葉の裏には陰謀が隠れていると言われているが、どう見ても陰謀らしきものはなさそうのようでした。民主党は本気に諸外国と友愛したいと思われます。
この政策がもし現実のものになったら、本当に危惧されるべきことは、中華の民が地方政治に中華のため、中華による、実力行使できる橋頭保になることではないか。その他の外国人はそのような自国のために政治的に働くことは考えられません。そのような歪な意識はほかに見当たりません。
在日台湾人はこの外国人参政権のお陰で地方政治参政権を得られることになりますが、台湾人は拾ったものと手放して喜んでいられません。台湾の声編集長林建良医師の指摘した通り、台湾は結局中国人の地方参政権で不利を蒙ることは火を見るよりも明るいです。
また、これから大挙に押し寄せて来日永住する優秀のような中国人の民主的な参政権で果たして日本の政治がよくなるでしょうか。すでに実験済みのところ―台湾を見れば分かります。地方政治が中華の民でよくなることは、夢物語にすぎません。
「中華」で何を連想できるでしょうか―
もし貴方の目の前に脂っこい中華料理が浮かんでいたら中華通ではなく、ただの人よしのメタボです。中華通なら暴力、陰謀と腐敗がすぐに連想できます。
中華人民共和国にはいまだ独裁政治を頑張っていますので、本家本元の中国人の参政権は夢のまた夢です。中国人の民主的参政権の始まりは、李登輝総統が達成した民主化の台湾でした。中国五六千年の歴史を通して中国人が民主的参政権を手に入れたのは、皮肉にも「化外の地」の台湾で台湾人から貰ったものでした。李登輝先生は公平に台湾人と在台中国人に参政権を与えました。しかし中国人は結局民主化を悪用して中華化にひたすら走りました。台湾人が苦心して与えた民主的権利を自ら破壊しています。中国人の民主的参政権は、民主化の滅びに直結していると言わざるを得ません。
中華意識は民主主義を受け入れる微かな隙間はないし、共存もありえないと言い切っていいと言えます。中国人の地方政治への参与は必ず地方政治の腐敗と混乱をもたらします。防ぎようはありません。しいて日本国家の基盤を蝕むことに違いありません。台湾の混乱を見れば一目瞭然ではないかと思われます。
中華意識の汚染は重金属汚染よりも恐ろしく、一旦汚染されるとなかなか抜けられません。台湾はいまだ中華意識を排除できずに苦痛の歴史を歩み続いていることを教訓にすべきではないかと思われます。