澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

「マダム・ヤン」のいま

2009年11月29日 14時46分59秒 | 台湾
今朝、たまたま「台湾ノスタルジア」(TBS-BS)というTV番組を見て、懐かしい顔を見た。「マダム・ヤン」というハウスの高級インスタント麺のCMに出ていた女性だ。(下掲)
この人は、いま60歳。でも、とてもそうとは思えない美しさだ。



「マダム・ヤン」(=楊夫人)の本名(芸名)は、湯蘭花。彼女は、上記のTV番組の中で、「父と母は、家の中では日本語で喋っている」と語っていたので、おや?と思った。これまでは外省人出身の人かと思っていたからだ。調べてみると、彼女は台湾の原住民である鄒(ツォウ)族の出身。鄒族は、およそ10年前の調査で人口7千人余りと書かれているから、原住民の中でも数少ない種族出身ということになる。

(「台湾ノスタルジア」より)

よく見ると、確かに彼女は、南方系の血が入った美人だ。台湾の多民族性がよく分かる一例と言える。
それと、このTV番組と同時に毎日新聞社から発行された「台湾ノスタルジア~懐かしい日本に出会う旅」(11・26発売)は、実に素晴らしい。TV番組の内容に沿って書かれているが、情報量ははるかに多い。熟年を対象に発行したとか書かれているが、そんなことはない。若い読者にぜひ読まれて欲しいと思う。


ハウス マダム・ヤン



「台湾ノスタルジア」を見る

2009年11月29日 10時55分33秒 | マスメディア
今朝、たまたまTBS・BSで「台湾ノスタルジア」という番組を見た。台北、花蓮などに保存されている日本統治時代の建築物を訪ね、日本と台湾の歴史を振り返る番組だった。この番組は、10月29日放送の再放送。本放送もTBS・BSだったので、多くの人の眼に触れることはなかっただろう。
だが、TBSにしては珍しく、中国に遠慮せずに制作したという印象で、とてもいい番組だった。
この番組と同時に、毎日新聞社からは、「台湾ノスタルジア」というムック本が発売された。(下記参照)これも期待できそうだ。


【「台湾ノスタルジア」の出版・映像制作完成披露の記者会見にマダム・ヤンさんらが出席
発信日時:2009/10/29

「台湾ノスタルジア」の出版・映像制作完成披露の記者会見にマダム・ヤンさんらが出席

 台湾観光局と台湾スカイアートエンタテイメント社の共同企画により、日本の熟年層をメインターゲットにした番組「台湾ノスタルジア」の完成披露、ならびに11月26日に毎日新聞社より発売予定の書籍「台湾ノスタルジア~懐かしい日本に出会う旅」の宣伝のため、同番組放映の前日にあたる10月28日、東京都内のホテルに内外の報道関係者や旅行関係者を招き、記者会見が開かれた。

 当日の記者会見では、台北駐日経済文化代表処の羅坤燦・副代表があいさつの中で、「台湾の馬英九総統は今年を『台日特別パートナー関係促進年』と定め、現在、経済・貿易、文化交流など5項目にわたるテーマを中心に推進しており、観光もそのテーマの1つである。観光は単なる経済的な利益だけでなく、双方の理解を図るものであり、友好親善でもあり、効果的な交流である」と強調した。 

 羅副代表はさらに「台日間は地理的・文化的・歴史的に緊密な関係にあり、特に日本統治時代の50年間の歴史の中で建設された総統府、司法院、立法院、台北賓館などの建築物が台湾にはまだたくさん残っている。日本が台湾に残してきた歴史的な文化遺産としての建築物は日本との関係の上で、大きな意味を持つものである。日本の方々は台湾のグルメや故宮などの観光のほか、台湾にある日本統治時代の懐かしき建築物も見ていただければ、台日関係の促進に大いに役立つことになると確信している」と述べた。

 また、同番組に特別出演している台湾の李鴻鈞・立法委員(国会議員)も台湾からこの記者会見に駆けつけた。日本に留学経験があり、建築学博士でもあり、さらには台日国会議員連合会の台湾側会長でもある李議員は、「台湾の建築物は1890年代の明治時代から始まるが、台湾および日本の建築の発展はほぼ時を同じくして発展してきた。今回の番組の中で特に注目されるのは台北賓館(迎賓館)で、西洋建築を代表する建物であり、日本でもあのようにすばらしい建築物は容易には見当たらない」と流暢な日本語で紹介した。

 李議員はさらに「台湾はどの街を歩いても必ず日本統治時代の建築物がいくつか見られ、このような建築物は1つの歴史であり、1つの感情でもある。日本の統治時代から現在までの100年余りの間、これらの建築物は台湾の国民の生活の中にあり、一緒に時を過ごし、大切にしてきた。それは懐かしいというよりも、大切だという心と心のつながりの感情である。台湾にはすばらしい日本統治時代の建物がまだたくさん残っており、日本の方々にもこれらに懐かしさを感じるというだけでなく、日本の近い国で、100年前の祖先から続いてきた隔てることのできない感情があることをわかってもらいたい。国と国との交流が、観光面においてもプラスとなり、両国がますます発展していってほしい」と熱く語った。

 もう1人の特別ゲストとして出演したマダム・ヤン(湯蘭花)さんは「私の両親は家では日本語を話しており、私にとり日本は子どもの頃から憧れの国だった。台湾は自然および観光資源に恵まれているが、グルメ天国でもある。今回の番組を通して台湾のすばらしさを知っていただきたい」とアピールした。

 また、番組ナビゲーターとして出演した女優の上田晴美さんは「今回初めて台湾を訪れたが、日本統治時代の建物が思っていた以上に台湾に残っており、今でも台湾の方々が大切に維持管理されている情熱や思いが伝わってきた。日本人としてありがたく、感謝の気持ちを持った」と感想を述べた。

 この記者会見では同プロジェクトの制作プロデューサーである、台湾スカイアートエンタテイメントの李・代表、出版を行う㈱毎日企画サービスの村田昭夫・代表取締役、映像監督の岸徹氏などがそれぞれあいさつおよびコメントを述べた後、台湾観光協会東京事務所の江明清・所長が「昨年の経済危機から今年上半期の台日双方の旅行者数は毎月マイナスだったが、今年9月になりようやく光が差し込んできた。日本から台湾への旅行客は前月比10%増となり、今年の累計は9月末までで74万人になった。今年の年末までには日本からの訪台客数を100万人まで達するようにしたい」と意気込みを語った。】



台湾ノスタルジア―懐かしい日本に出会う旅 (毎日ムック)

毎日新聞社

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