年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

築地梁山泊②

2021年09月27日 | 宅老のグチ
NHKの大河ドラマで築地の大隈邸で明治の政府を作ろうとした人たちが集まっていた。ここは旧幕臣戸川家を接収したものだった。大隈は2年ほど住んでいて築地から移転した。この跡地に1898年(明治31年)日本橋茅場町から明治の三大芸者と知られていた伊藤きんによって料亭新喜楽が始まった。 明治の三大芸者とは横浜富貴楼のお倉、数寄屋町(上野)の大茂の女将、新橋芸者の伊藤きんと言われる。
 伊藤きんは大正3年に隠居していた大田区久が原で亡くなり、跡地に出世観音と言うお堂が建っていて、JR蒲田と洗足池を結ぶ東急バス路線の途中に出世観音というバス停がある。出世観音は昭和20年の空襲で燃え、久が原の町会と野村證券の支援で再建維持されていた。今は住友不動産が野村証券から買収したようで、もうじき何かの開発があるだろう。
 大正4年の伊藤きんの1周忌には新橋芸者約150名の名前がある額が観音堂に奉納されている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする