東京都中央卸売市場では行政が市場祭りを支援している。大田市場でのさかなの日というイベントが胡散臭いので行って見て、どうやら危機意識のある水産仲卸と関連棟の業者の祭りと感じた。従って多人数が大田市場にいた感触はない。そこでネット検索すると一年おきというので来年の計画に入れる。さて東京都中央卸売市場には都内各地の市場祭りがあって、多くは秋である。そこで11月17日にJR大久保駅付近にある淀橋市場の祭りに行くことを計画した。この市場は中に入ったことは無いが隣接する道は通っていたのでよく知っていた。付近に加賀百万石から百万石醸造という、老舗の漬物業者がいて、そこで敗走しながら、セブンイレブンがまだ10数店舗の時に漬物を納品するため、店舗ごとの小分け業務をしていた。
セブンイレブンが店舗数が増えるに従い、百万石サンは撤退したと思われる。その理由は通い容器の用意する場所が無いと思っていた。高さ5センチ位の容器に漬物が3個入っていて、それを10店舗ならかなりの量となる。そのあとを引き継いだのが東海デリ-という東海漬物の子会社で今の東証上場会社のピクルスコ-ポレ-ションである。本社が所沢で敷地は広く、パートも集まりやすい。今は年商1000億円を越していて、日本の白菜価格を左右している。
こんな記憶の残骸を求めて、淀橋市場へ行く計画をした。多くの市場祭りは車を禁止していて、さらに自分には時間があるので、シルバ-パス利用と思うと結構早い時間に家を出ないといけない。事前調査で東京都の過去デ―タでは25000人から3万人程度という。やはり築地の市場祭りは別格で十数万の人出があった。今度の豊洲市場祭りは青果部の参加が無く、抑制された宣伝で東京都の予定では3万人で警備計画していると警備の人との雑談で聞いた。後は東京都がどう中国並みにヨイショ数字を出すか楽しみである。
さて淀橋市場の最寄りの交通機関はJR大久保駅で歩いて数分、淀橋市場から隣接する線路が見える。でもシルバ-パスなので調べると新宿消防署前というバス停があって、都バスと国際興行バスが通っていて、いつも都バスなので国際興業バスの新宿西口バス停から中野駅行き乗り、数分で着く。中野行きの新宿消防署前のバス停は淀橋市場前だった。市場の様子から中に入り、車のスロ-プを歩いて昇る。ここに標識があって、マイティカーの文字が見える。築地・豊洲・大田市場で絶滅した電動荷物運搬車がが現役で活躍している。この理由は淀橋市場が狭く、3階建てで、上下の青果物の移動は車かマイティカ―に荷物を載せ、エレ-べタ-で移動している。
2階のセリ場が整理され市場祭りの会場となり、多くの子供が嬉しそうにミカンの詰め放題を楽しんでいた。昔の縁日を思い出す。あまりにも洗練された東京の祭りはこんな昔の祭りが恋しい。
淀橋市場での滞在時間は20分で新宿消防署前バス停で物思いにふける。