ひどいものだね
福島原発問題で、政府は年間被曝量基準を20mSvに上げた。
一般的に、外部被曝。呼吸、水、食料による内部被曝を合わせると
外部被曝の3~4倍が総被曝量と言われる。
子供が大人と同じ基準で大丈夫なのか?と、考えてしまう。
「チェルノブイリ事故時のソ連の避難基準には2段階あった。
一つは公衆被曝の1mSv/年を超えると「移住権利」が発生する。
住民は移住するか否かを自分で選択します。
もう一つ5mSv/年を超える場合「移住義務」になり、強制的に移住せざるを得ない。
日本政府の避難基準は20mSv/年と、旧ソビエト連邦の基準より4倍も甘い。
過去10年ほどの間に放射線作業従事者で白血病に冒され、
それが労災認定された人の最低値というのが5.2mSv。
つまり正式に放射線が原因で白血病になったと国が認めた値が5.2mSvということで、
実際に明らかに放射線によって犠牲者が出たと明らかになってる値より
4倍も高い値を安全基準値にしているということなのです。
日本政府は放射線量からの外部被曝だけで計算しているが、
かつて、東京都は国(環境省)が示す毎時0.23μsvの算出根拠を公表した。
https://www.kankyo.metro.tokyo.jp/policy_others/radiation/view/men.html
0.23μsv/Hと言う値は、1年で2msvの積算値になる。
そもそも、普通の状態で年間2msvを浴びていると言うけれど、
その内訳はこの表にある通り
2.1msvのうち約25%は大気中のラドンなどによる被ばく、
15%は宇宙線、同じく大地放射線で残りの約半分は内部被ばくだ。
原発の事故で放出されるセシウムなどの放射性物質によって、
大気中もしくは大地放射線の量がかさ上げされるだけでなく、
浮遊物があればそれを吸い込んで体内に取り込まれ、内部被ばくと言うことになる。
最近、マスコミも原発事故の報道をしなくなってきた。
関連のニュースを探しても、メジャーな新聞からは殆ど拾えない。
本当の事は、得意の『隠蔽』なのでしょうかねぇ?
そんな疑問も手伝って、一昨日は常磐道のルートを通ってきたのだけれど、
こういう事を報道しなくて本当に良いのだろうか?
僕らのような老体は、生きたところであと20年でしょう。
でも小さな子供や僕の娘も、何事も無ければこの先半世紀は生きる。
起きてしまった事故は、今更言った所で始まらない。
でも、それ以降の事は隠していては国の将来に暗雲が立ち込める。
オリンピックを招致した時の安倍総理の言葉。
『汚染水はコントロール下にある』は世界中に放った真っ赤な嘘だった。
利権がらみで原発を再稼働させるため、審査機関も考えが甘い。
そんな政府の出す数値なんて、全く信用できません。
放射能に関する報道は、嘘だらけ・・・・
自分が生きている間の事しか考えない内閣総理大臣や政府の人間たち。
東北の帰りに通った仙台東部道路を通って、改めて放射能の事を考えさせられた。
この国の行く末は、どうなってしまうのかなぁ・・・・