昨日の朝7時に東京を出て、約650kmを運転して,
目的地の大船渡に着いたのが9時間半後の夕方4時半。
この歳になって一人で運転するのは、正直言って疲れますね。
今日は住田と言うところの、バンドをやっている人に連絡したら
昼過ぎに会ってくれることになった。
朝はホテルの朝食バイキング。
宿泊料金に、朝食が含まれているらしいけれど、なかなかのもの。
朝食の後は、部屋に戻って荷物を鞄に詰めて10時前にチェックアウト。
昼過ぎまで時間があるので、三陸鉄道沿いに海岸線を走って
建築中の大堤防や、被災した地域の様子を見ながら、
綾里駅、恋し浜、甫嶺(ほれい)、三陸駅を巡って、
三陸自動車道に乗って、大船渡へ戻った。
大船渡から住田まで、大きな岩山の間を潜り抜けながら
車で20分くらいの距離だったかな?
世田米という地区の古い商店街の中にある、世田米公民館で
今回の目的地である『住田クラッチ』の話を訊く。
公民館は子供の溜まり場にもなっていて、良い感じ。
隣にあったレストランは、ランチタイムの家族連れで満席でした。
古い建を改修した公民館の軒下にはツバメの子供も居ました。
この『住田クラッチ』、蔵を改装して音響設備を入れて
地元の音楽愛好者が作る『音蔵(ねくら)』というサークルが
初心者から一緒になって音楽活動をしているらしく、
地元では有名なようで、今日会ったメンバーも公民館で
名前を言ったらすぐに判ったほどです。
まぁ、田舎だから人の繋がりも濃いのでしょう。
今回は、11月に開催する『The North Journey』で、
僕のステージのバックアップをお願いしに行ったと言う訳。
復興も進んできて、東京の人間が中心になってやっていたイベントも、
地元の人がもっとメインに立ってやって欲しいな・・・・って、
このイベントに参加した時から考えていた事。
それに今回はあのプロモーションビデオを撮った曲の、
『今が最高!』を引っ提げて、地元の爺ちゃん、婆ちゃんに
8ビートのロックンロールの振り付けに参加してもらう企画。
そういった企画を、主宰者の鈴木氏が承諾してくれたのです。
住田のHさんは、僕の企画に賛同してくれて仲間に声をかけるとのこと。
僕は演奏のクオリティは要求していない。
皆で一生懸命やる事で、聞いている人や観ている人に
何かが伝わればいいと思っている。
芝居の経験から、一生懸命やれば何かが伝わるのを実感してますからね。
思い立ったが吉日で出かけた今回の東北行き。
その目的は達成。
無計画な旅は、なかなか良い旅になりました。
目的の話を終えて、2時半に東北を出発。
東京に着いたのは10時。
走行距離1200㎞、ガソリンは1リットル当たり17㎞と良く走った。
帰りは東北道から常磐道に抜けて、原発被害地域を通り抜けたけれど
これについては色々と思う事があるので、明日以降に改めて書きましょう。