『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

芝居の裏話Vol.3 『振り付け・河岡裕門先生』

2012年06月20日 | Weblog

今日も舞台を作る側、劇中のダンスの振付と併せて
芝居の演技指導、演出をして頂いている河岡裕門先生の話。

河岡先生は、大学時代に演劇の道に進まれたらしいのだが、
大学は法学部出身という、意外な経歴の持ち主。
劇団四季を経て、御自身は『イーストウィックの魔女たち』などに
プレーヤーとして出演したり、演出の仕事も手がけるプロ。
昨年、赤坂プリンスホテルで行われた『Last赤プリ』の演出助手も
河岡先生がやって居られた、そういう意味では現役バリバリの方です。

僕が劇団に参加した頃に比べると、河岡先生の振付がどんどん高度になって
要求も厳しくなっている。といっても、若手に対しての話。
我々おじさん、おばさん達には振付をしながら、
少しずつ妥協点を探して最終的な形に仕上げてくださっている。

本当は『もう少しやってくれよな・・・』とか思ってるのかも知れない。
それでも、一週間経つと全てを忘れてしまうおじさん・おばさんを相手に
まさに孤軍奮闘状態。

河岡先生の振付は一言で言えば『セクシー』。
若い女性に振付をしている時でも、先生の方がセクシーで
動きが本当に色っぽい・・・・
でも、これは『オカマっぽい』のでは無いのですよ。
動きがしなやかで、セクシーなのです。

例えば、ちょっとした身体の動きを、お手本で見せるんだけど
背筋がいつもピンとしていて、顔の向き、手の使い方も美しい。
振付している先生の姿を見て、うっとりしているおばちゃま達が居るほど・・・
でも、実際に男性の僕が見てもセクシーなんだから、おばちゃまたちが
そうなってしまうのは、仕方が無いのでしょう・・・・。

それと、河岡先生の凄さを感じるのはダンスに使う音楽の解釈の深さ。
楽譜を見て、音符の中に潜んでいる遊び心や、メッセージを
台本と共に理解して、振付に反映している。
作曲家の大塚先生が、我々の唄を聞いて「私の考えを理解してくれている」って
褒めてくれるんだけれど、それは全て河岡先生の教えどおりのことをやっただけ。

音楽担当の大塚先生の考えが、譜面をみて解ってしまうところが
まさにプロの演出、振付の仕事を見せ付けられている感じ。

唄を唄う際の、気持ちの持ち方も昨日紹介した石崎先生の考えと、殆どずれていない。
そう考えると、プロの仕事って言うのはコンセプトをきちんと理解していれば
分業しても、最後にきちんと物を作り上げられるって言うところかも?
劇団・ステージドアに関わる先生方は、そういう意味では本当のプロ集団だと思う。

これは僕の仕事でも、見習わなくちゃいけないことだなぁって思う。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-05-23 17:40:22
河岡先生がお元気でバリバリ頑張っていらしゃるのがうかがえて、とても嬉しく思っています。ありがとうございます!また近況が聞きたいので、よろしくお願いします。ダンススタジオの元生徒より。
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