お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

コモンハタ初確保

2021年11月18日 | 市場
 今日は定置網漁を終え市場で水揚げしていると活魚水槽にコモンハタが揚がっているのを発見。標本用にお手頃サイズなので魚ボラの標本用に確保する。コモンハタはここでは珍しく、今までに一度だけ揚がっていたことがあるが、その時撮った写真を見ると17年も前である。その時はまだ魚ボラも始まっておらず標本用には確保していない。更に数年前には魚ボラの先生から確保するように頼まれていたのだが、全く出会うことは無かった。今日は夕方会議があり大学へは行けないので冷凍せずに明日持ち込む予定。コモンハタをFBにアップするとウグイスゴマダラハタの可能性も指摘される。ウグイスゴマダラハタは3年前に種子島で得られた日本初記録種であるが、その個体は大きく、ゴマダラと言う名のように小黒点が体側に散在しており全く意識していなかった。だが、昨年奄美から国内2例目が発見され報告されたのだが、その個体はコモンハタに非常に良く似ているではないか。自分ではこの2例目の報告は頭に入っていなかった。魚ボラの先生にメールするとウグイスゴマダラハタの著者の元学生にも繋いでくれ、返信が来る。すると今回の個体はコモンハタと同定される。ウグイスゴマダラハタはコモンハタより斑点が大きく数が多く、前鰓蓋骨角部の棘が発達しないそうである。ウグイスゴマダラハタであったら本土初記録となったのでちょっと残念であるが、コモンハタでも十分珍しく、標本初確保なので嬉しい限りである。



コモンハタ
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やってしまったかも ホウセキキントキ?

2021年11月05日 | 市場
 今日は定置網漁を終え帰港して水揚げ作業をしていると、市場にホウセキキントキが揚がっているのが目に付く。いつもの光景であるが尾鰭が深く湾入している事に目が行く。ホウセキキントキの尾鰭は湾入するのが当たり前であるが、この個体はその湾入が非常に深い。今は水揚げ作業中で忙しいので取り敢えず写真に収め、あとでじっくりと見てみようと思い作業を続ける。だが、作業終了後はその事を忘れてしまう。家に帰り、夜に今日撮った写真をパソコンに移す作業をしていてこのホウセキキントキの写真を見て思い出しハッとする。気になりネットで様々なホウセキキントキの画像を片っ端から見るが、これほど深く湾入している個体を見つけることが出来ない。それどころかこの個体の様に尾鰭の両端が長く伸びるよく似た台湾に生息する国内未記録種を見つけてしまう。その個体は腹鰭に特徴があり、見れば直ぐにわかるのだが、今朝撮った写真は腹鰭が畳まれた状態で確認することが出来ない。更に撮った写真をよく見ると頭部背縁が眼の前でへこんでいる。と言う事でホウセキキントキなのかこの日本未記録種なのか結局わからず迷宮入りとなる。やってしまった感が非常に強く、後悔に反省。そんな簡単に日本未記録種が見つかるとも思えないが、今朝揚がっていたので近いうちに同じような個体が水揚げされる可能性もあるので、そこに賭けるしかない。





尾鰭が深く湾入
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2年振りにヒシカイワリ発見

2021年11月04日 | 市場
 今日は定置網漁の水揚げを終え、市場内を散策しているとヒシカイワリを発見。ヒシカイワリは昨年は一度も見ることが出来ず心配していたが、2年振りに対面することが出来、安心する。頼まれているので標本用に確保する。ヒシカイワリだけでなく、ヨロイアジやマブタシマアジなどもご無沙汰である。数年前の様に南方系のヒラアジ類がまた多く出現しないかと思うところである。今日、ヒシカイワリに出会えたので今後に期待したい。




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ヒレコダイ

2021年10月27日 | 市場
 今日は市場にヒレコダイが揚がっているのを発見。見ると背鰭第3・4棘が長く伸びており標本用に確保する。ヒレコダイはここでは珍しく、今までに数えるほどしか見た事がない。よく水揚げされるチダイに非常に良く似ているので紛らわしいが、この特徴の背鰭を見なくても体高が非常に高く丸みを帯びているので見た目で直ぐにわかる。だが、市場ではチダイと混同され揚がっている。実は今年の4月にもヒレコダイを確保したのだが、特徴の背鰭棘があまり伸びておらず、ひと目でわかり易い個体を探していた。その時の個体が初確保だったのでブログに載せようかと思っていたのだが、特徴が現れていなかったのでアップするのを諦めていた。今回わかり易い個体を見つけ確保する事が出来たので、ようやくブログで紹介する事が出来、前回ブログネタとしてパスして待った甲斐があった。ここでは珍しいのでブログに載せるのは何年後かなと思っていたのだが、1年も経たないうちに確保出来て本当に良かった。



写真上:ヒレコダイ  写真下:チダイ





今年4月に確保したヒレコダイ(背鰭棘があまり伸びていない)

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稀種ヨスジヒメジにマテアジを救出

2021年10月22日 | 市場
 今日は市場内を散策するも面白い魚は揚がっていない。市場の冷蔵庫内を見ると昨日水揚げ出来なかった捨てられる雑魚がカゴに入っている。何か標本になりそうな魚が入っていないか探してみる。すると先月久し振りに定置網に入網したヨスジヒメジ(ブログ2021 9.23)を発見する。ヨスジヒメジはここでは今までまだ3個体しか見つかっておらず、また全国的にも非常に珍しい魚である。このままカゴの中を探さなければ捨てられてしまうところであった。体側が少し傷んでいるが貴重な魚なので捨てられてしまうところを標本用として救出する。以前にも雑魚の中から珍しいコハクヒメジを見つけ確保した(ブログ2018 11.3)事がある。ここの市場ではよく似たミナミヒメジやキスジヒメジが偶に纏まって揚がるので珍しいとは思われないのだろう。ヨスジヒメジに1ヶ月も経たないうちにまた出会うことが出来、興奮しながらまだ水揚げ作業中のお隣の定置網を覗きに行くとこの魚何と聞かれる。見るとこれまた稀種マテアジである。マテアジも今月の初め、久し振りにうちの定置網に入網した(ブログ2021 10.1)ばかりである。勿論魚ボラの標本用に頂く。今日はまだ1ヶ月も経たないうちにまた稀種2種に出会えたなんて本当に興奮する日となった。まだ続くかもしれないのでこれからも見落とすことなく面白い魚を探して行かねばと思う次第である。

ヨスジヒメジ



マテアジ
 
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マルコバンだろうけど

2021年10月18日 | 市場
 今日は悩ましいロウニンアジは標本用に確保出来なかったが、もう1種気になる魚が揚がっている。マルコバンである。こちらはサイズが小さいうえ、人気のない魚なので仲買人も気にかけていないみたいである。普通のマルコバンだと思うのだが、背鰭軟条部が黄色いのでひょっとしてヨコヅナマルコバンの可能性もあるのかなと思い一応魚ボラの標本用に確保する。以前に確保したヨコヅナマルコバン(ブログ2019 7.9)は当初コガネマルコバンと同定されたが、頭部を解剖し骨の形状でヨコヅナマルコバンと判明した次第である。この個体も外見だけでは同定出来ないと思うので確保したのだが、今後マルコバンを見つけたらヨコヅナマルコバンも疑わなければならなくなり、全て確保しないといけなくなるのだろうか。更に魚ボラで同定する時も頭部の骨を調べないといけなくなるのだろうか。DNA解析という手もあるのだが、標本を確保する側としてはどこかで見分けられなければ全てとなってしまう。だが、細かい違いを探すにもそれだけの個体を見る必要があるので、ヨコヅナマルコバンの標本がある程度集まるまでは全て確保しないといけないのだろうな。

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悩ましいロウニンアジ再び

2021年10月18日 | 市場
 昨日の日曜日は寒気が入り久し振りの大時化となる。時化明けと言う事で今日は期待して定置網漁に挑む。だが、漁模様はアカシュモクザメばかりで他の魚は少なく不漁に終わる。帰港すると市場内も魚があまり揚がっておらず、どこも不漁だった模様。そのような状況の中、4年前に見た悩ましいオニヒラアジ(ブログ2017 10.31)が水揚げされている。当時は沢山揚がっていたのだが、サイズが大きく高値なので確保する事が出来なかった。だが、今回は4年前の個体よりもサイズが小さく確保するチャンスである。だが、今日は水揚げ量が全体的に少なく、仲買人達にしてみればこの魚が目玉となり、みんなが目を付けている感じである。そのような状況では先取りして標本用に確保するのは難しい。4年前も台風明けに揚がっているので大時化明けに定置網に入網している。これからは時化の日が増えて来るので次回に期待し今回は諦める。今回は丁度1個体だけ普通のロウニンアジも揚がっており、並べてみると顔つきが違い全く別種のように見える。ロウニンアジではないとなるとイトウオニヒラアジかオニヒラアジとなるのだが、口が大きく主上顎骨が瞳孔の中央に達しているのでオニヒラアジではない。また、イトウオニヒラアジは成長した個体を見た事がないが、ネット上で海外産の成魚の画像を見ると尾鰭の上葉先端のみがクッキリと黒くなり下葉は鮮やかな黄色であるので違う感じである。となると日本未記録種も疑うが、黒潮に乗って流れて来そうな種が1種いてチェックしているのだが、それも違う感じである。一番可能性があるのがイトウオニヒラアジである。イトウオニヒラアジの海外産の個体は幼魚でも成魚の特徴がハッキリと現れている画像もネット上に載っている。こちらで確認している幼魚とは違うので、まだ見ぬ台湾以南に生息するイトウオニヒラアジの成魚はこのような色彩なのかもしれない。今はDNAで種が判明するので、この個体も確保してDNA解析により種を突き止めたい。でも、今度出会う時はまた更に成長して値段も高くなってしまうのだろうな。

デッキ上はアカシュモクザメだらけ



悩ましいロウニンアジを発見





上がロウニンアジ、下が悩ましいロウニンアジ



上がロウニンアジ、下が悩ましいロウニンアジ



悩ましいロウニンアジ
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アジアコショウダイ確保

2021年06月02日 | 市場
 今日は定置網漁の水揚げ後、市場内を散策。するとアジアコショウダイが水揚げされている。アジアコショウダイはうちの定置網では今までに獲れた事が無く、市場にも滅多に揚がらないのだが、毎年確認はしているので珍しい魚ではない。だが、今までに若魚は頂いた事があり(ブログ2012 5.14)魚ボラの標本用に確保しているが、成魚はサイズが大きかったりタイミングが悪くまだ確保していない。今回水揚げされていた個体は標本用には手頃なサイズなうえ、今はコロナ禍で魚価が驚くほど安い。このサイズなら家の冷凍庫に入りそうなので魚ボラの標本用に確保する。以前にブログでアジアコショウダイを紹介(ブログ2009 6.8)しているが、その時確保するのがいつになるかわからないと書いているが、実に12年も掛った事になる。毎年市場でアジアコショウダイを見てはいるのだが、確保するのにこれだけ時間が掛かるとは当時は思いもしなかっただろう。手頃なサイズなので自分用にも標本写真を撮りたかったのだが、家の水槽には入らなかったので撮影は諦める。コロナ禍で魚価が低迷しているので、この個体は1000円あれば足りるだろうと思っていたが、入札後値段を聞くと130円と思いもよらぬ激安値であった。買う立場としては嬉しいのだが、やはり漁師の立場としてこの激安値は大変ショックである。




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残念なエビスザメ

2021年04月15日 | 市場
 今日は定置網漁の水揚げ後、本船にちょっとしたトラブルがあり、いつも修理をお願いしている鉄工所へ電話する。だが、電話が繋がらない。そこで鉄工所まで行ってみると、丁度船がドックするところで、その作業にあたっていて電話に出る事が出来なかった模様。その作業が終わるのを見届け、うちの船の作業を依頼する。船に戻ると市場に珍しいサメが揚がったよと言われ、見に行く。すると既にサメは解体され、ブツ切り状態でタンクの中に入っていた。ブツ切りであるがその体の模様を見て驚く。もしやと思い頭部を探すが、頭部は既にこのサメを獲られた方が捨てる為に持ち帰ったとの事で確認できないが、鰓孔が残っていた。その数を数えると7枚ある。これでエビスザメであることが確定する。エビスザメは以前に漁協の定置網にも1度だけ入網したことがあり、その時は水族館へと搬出され、ブログでも紹介している(ブログ2015 2.24)。その時も魚ボラの標本用と考えたが水族館に持って行かれてしまった。今回も既にブツ切り状態で頭部も無い状態なので標本としての確保は諦める。家に帰りエビスザメの大学での標本登録状況を調べるとまだ未登録となっている。大学にもまだ標本が無いとなると、今回の出来事は本当に惜しい。もしも鉄工所への電話が繋がっていたら、話は電話で済み、市場にサメが揚がった時は自分もその場に立ち会え、ブツ切りにされる前に標本用に確保出来たかもしれない。本当に今回は運が悪かったとしか思えず悔しい思いである。今度エビスザメに出会えるのは何時になるだろうか。そして標本登録まで漕ぎ着けるだろうか。





ブツ切りにされたエビスザメ
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クエの交雑種

2021年02月05日 | 市場
 今日は市場で水揚げ作業をしていると、市場職員から水揚げされているハタの魚種名を聞かれる。見に行くと見た目はクエであるが細かい斑紋が多くクエではなさそうである。となると何だろうか。私もわからずそのように伝える。確保して調べてみたいが、高級魚でありいつものように手が出ないので写真だけでも撮る。そうしていると仲買からもこの変わったクエについて聞かれる。いつもお世話になってる変わった魚を取ってくれる鹿児島中央市場の仲買さんである。私が魚種名がわからない事を伝えたので、私は手が出なかったが、この方なら取るだろうと思っていた。今日はたまたま大学へ行く予定である。大学へ行き、写真を学生に見せるがわからない。昨年卒業したハタ科専門の学生OBに写真を送ってもらい、見てもらう。珍しいハタ科の魚であれば、明日には中央市場に来るので、そこで確保すればいいと考えていた。ところが仲買さんに電話すると競り落とす事が出来ず、別の仲買に取られてしまったそうである。これは想定外であった。となると、珍しいハタだとしても標本がもう手に入らない事になる。だが、学生OBから返事が来て、クエとタマカイの交雑種との事である。交雑種であれば珍しいハタという訳ではないので、そこまで標本確保に拘らなくてもいい感じがしてホッとする。それにしてもまた交雑種である。最近は何かと交雑種が多過ぎる。これも近畿大学が種苗生産したみたいで、成長の遅いクエに大型になるタマカイを掛け合わす事により、成長が速くなり養殖での生産コストが抑えられるらしい。遺伝子を弄っている訳ではないのでいいのだが、何だかちょっと切ない気分になる。

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久し振りにキテンハタ

2020年10月12日 | 市場
 今日は水揚げ後、市場内を散策すると久し振りにキテンハタを発見。キテンハタは珍しいがうちの定置網でも獲れた事があるが(ブログ2010 1.8)、その時はわからずスルーしてしまう。その後も市場で2度程見ているが、サイズも大きく標本用に確保するには値が高く、手を出せないでいる。今回も2キロ以上あり、やはり手が出ない。前回の写真を見るともう3年も前である(ブログ2017 10.20)。今まではキテンハタの特徴である尾鰭の上部1/3にある斑紋で認識していたが、今回は体側を見ただけで直ぐにキテンハタだと認識できた。今度は1キロ以下の個体と出会いたい。
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ホソカマス

2020年08月05日 | 市場
 昨日は潮が速く定置網漁を操業する事が出来なかった。今日も期待半分で出漁するも、やはり急潮で操業できず帰港する。更に標本もよく提供して頂いている定置網が急潮により網が壊滅的な状態と聞き、心が痛む。そのような状況の中、操業できたお隣の定置網の方からこれ珍しいのではと魚を頂く。見るとホソカマスである。ホソカマスは以前には何度かうちの定置網でも獲れた事があり、写真には収めている。だが、魚ボラ用の標本を集めるようになってからは獲れなくなり、探していた魚である。体色が他のカマス類に比べて青っぽい事から、ここの市場ではアオカマスと呼ばれている。ホソカマスは黒バックでの写真をまだ撮っていないのだが、今日は気分的に撮影をしようと思わず、そのまま魚ボラの標本用に冷凍保存する。
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キンダイ

2020年07月31日 | 市場
 今日は定置網漁の水揚げ後、市場内を散策すると、雑魚カゴの中にキンダイの幼魚を発見。キンダイとは以前に私のブログでも紹介したが(2009年12月23日)、近畿大学水産研究所がイシダイの雌とイシガキダイの雄の人工交配に成功した交雑種であり、キンダイと呼ばれている。これは放流もされているが、自然下でも天然交雑が確認されており、そちらも釣り人などからはキンダイと呼ばれている。成魚はたまに定置網などに入網し、市場で見られるが、幼魚は珍しい。幼魚と言う事で恐らく天然交雑種と思われる。これは標本用に確保しようと手に取ると、丁度大事な体側の左側が他の魚と重なっていたらしく、色が変色している。このように変色するともう元には戻らない。標本写真を撮るのは絶好なサイズであったが、今回は見送ることにする。雑魚扱いだったので、標本用にだけでも確保しておけば良かったかと後で後悔する。



写真上:キンダイ幼魚  写真下:イシガキダイ幼魚
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ホオアカクチビ

2020年07月03日 | 市場
 今日は定置網漁の水揚げ後、市場内を散策していると、雑魚が入れてあるカゴの中の魚に目が留まる。ホオアカクチビである。ホオアカクチビはこの市場では6年前に水揚げされているのを初めて見た。その当時は自分がフエフキダイ科の魚をよく知らず、写真にだけ収めていた。その後、ホオアカクチビとわかり、それからも何度か水揚げされ市場に並ぶ事があったが、サイズが皆大きく魚ボラの標本用には確保していなかった。今回も雑魚カゴの中にはよく似たイトフエフキが何尾も入っていてサイズ的にも似た感じで危うく見逃してしまうところであった。こんなに小さなホオアカクチビを見るのは初めてであり、もちろん標本用に確保する。サイズ的には小さいのだが、うちの撮影用の水槽に入るかどうかが微妙である。持ち帰り撮影用の水槽に入れてみるがやはり魚の方が少し大きい。だが、魚を斜めにすれば展鰭した状態でも水槽内にギリギリ入れることが出来、何とか撮影することが出来、ホッとする。最近は稚魚や幼魚と老眼には厳しい小さな魚ばかり扱っていたので、撮影用の水槽ギリギリではあったが、久し振りに展鰭から撮影まで気持ち良くする事が出来た。



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バショウカジキ幼魚

2020年06月25日 | 市場
 今日は市場で水揚げ作業を終え、他の定置網の水揚げを見に行くと、お隣の定置網でバショウカジキの幼魚が獲れたそうで見せてもらう。バショウカジキは若魚を採集に昨年も東京の葛西臨海水族園が来たが、昨年は全く獲れず終わってしまった。今から見つかるとは幸先良い感じではあるが、新型コロナウイルスの影響で今年は恐らく採集には来ないと思われる。コロナ禍はこんなところまで影響してきて本当に辛い。今回のこの個体は水揚げするようなサイズではないので魚ボラの標本用として頂く。
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