明日から漁協がお盆の3連休に入るので、きょうは日曜日であるが市場が開くので網を起こす。漁獲物の選別作業中、テンジクダイ科の魚を見つける。この魚、先月も何個体か獲れたのだが、クロイシモチの幼魚で体色がまだ薄い個体だと思っていた。クロイシモチは定置網でよく獲れる種である。前回はクロイシモチの別バージョンという事で写真だけは撮っていた。だが今回の個体はそれより10ミリ程大きい。それでもこの体色である。さらにこのサイズになっても体形が変わっておらず、こうなるとクロイシモチとは体形で違和感があるので持ち帰り調べる。するとクロイシモチの腹鰭の先端は臀鰭基底部に達するとなっている。この個体は達しない。となると・・・。体側に2本の横帯が確認でき、尾柄部にも1本見える。ヨコスジイシモチが思いつき調べるが臀鰭軟条数が違う。慌ててインターネットで調べるが結局分からない。ただテンジクダイ科は難しい。スジイシモチのように普通種の可能性が十分にある。とりあえず標本は確保する。
*後日、マダラテンジクダイと同定されました。