お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

オオニベ

2007年12月18日 | 定置網

 今日は水揚げをしていると隣の定置網の漁獲物の中に全長50センチに満たない1キロ程のニベ科の魚を見つける。オオニベによく似ているので確保する。見た目ではオオニベをそのまま小さくしたような感じ。ニベ科魚類は種類が多いので持ち帰り同定する。尾鰭に違和感があるもののオオニベとなった。オオニベはここの市場には毎年水揚げされており、全てが10キロ以上、大きな個体では30キロくらいある。だが今までに幼魚・若魚といった個体が水揚げされているのを見かけた事がなく、定置網で獲れた事もない。今回見つけた個体は自分が探していたサイズでちょっと興奮し、値段の事など考えずに即購入してしまった。どれくらいの値が付いたかまだ分からないが小さいので大丈夫であろう。今までに小さなサイズは獲れなかったのだが、ここ鹿児島の隣、宮崎では全国で初めて種苗生産に成功し、種苗放流が盛んに行われたり、養殖も行なわれており、東国原知事が宣伝をしてはいないが宮崎県の冬の旬の魚に選定されている。そのため宮崎では魚影が濃いのか小さな個体も確認されている。今までに大きな個体しか獲れなく標本として確保できないでいたオオニベであったが、今回魚ボラ用に標本として確保できホッとした感じである。次はジンベエザメにマンボウ・・・。
コメント
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